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喫煙が新型コロナ予防効果?禁煙学会は大反論

喫煙はコロナ感染を予防すると絶対的に断言して熱く語る記事がインターネットに出回っています。これは喫煙が新型コロナに予防効果があるとする論文が根拠となっているようです。

これについて禁煙学会のウェブサイトでは論文の不透明性と質の低さについてかなり熱く指摘がされています。

互いに熱くなりすぎなので、なるだけ冷静に見てみましょう。ちなみに私は専門家ではないのでこの記事で正解は導き出せません。あくまで個人的な意見です。

論文=必ずしも正解ではない

まず最初に予備知識として知っておくことがあります。

論文は必ずしも正解ではないということです。むしろ不正解であることのほうが多いです。

論文は不正、捏造が毎年多く見つかり問題となっていて、また質が低かったり、再現性がない論文なども指摘がされる日常があります。2015年には「匿名Aによる論文大量不正疑義事件」もあり、約80本の論文不正が指摘されました。

そこで政府の機関などが健康や安全性などの結論を出す際には、数十から百にも及ぶような多くの論文を集め、それを一つ一つ専門家が論文の質を評価して、総合的に結論を出します。論文は常に新しいものが出てくるので、それは再度論文を募集し定期的に再評価します。

出資者や研究者は誰か(研究の透明性)、研究の規模は大きいか、再現性はあるか、など。

なので1つ2つの新しい論文が出たから、「最近の研究では云々・・だから今までの定説は間違っていた」とは、すぐには変わりません。

日本禁煙学会の反論

日本禁煙学会が指摘していることは、

  • 論⽂が発表された雑誌は投稿すればそのまま発表される。
  • 研究の規模が小さすぎる。
  • タバコ産業との結びつきをソース付きで指摘。

タバコが新型コロナウイルス感染症に対して予防や治療の効果があるという論⽂に
ご注意ください(第 2 版)
 ⽇本禁煙学会
http://www.jstc.or.jp/uploads/uploads/files/essay/2020428.pdf


以下個人的な感想です。

日本禁煙学会がフランスでの統計調査結果を指摘している点は的を得ていると思います。一つの病院のたった300人ほどの傾向を、フランス全体の喫煙率で見ている時点で研究の質は低いと思います。ただ、これとは別に同様の傾向を示す論文がまだ複数あるのは気になります。

私がこれらの研究で知りたいのは、非喫煙者というのは過去の喫煙歴についてどうなっているのか?、受動喫煙者の割合は?非喫煙者の感染者のうち、もともとの呼吸器疾持ちの割合は?年齢別の傾向は?現在服用している薬やサプリメントはあるか?

他に影響する要因がないかもっと探る必要があるように思います。喫煙はコロナ感染リスクを下げるなんて結論を出すにはまだ早いのではないでしょうか。

なぜそうなるのか素人的な考察

喫煙者は感染リスクが低い、喫煙者は重症化リスクが高いと仮定する。

喫煙者の感染割合が低い理由について、ニコチンが受容体に云々・・・という主張だが、これは推測であり、明確に示されているわけではなく科学的根拠とはならない。

それにそもそも受容体にニコチンが付着してしまうことに健康上の問題はないのか。

これは私の推測だが、喫煙者は咳や味覚障害が慢性化している人は多い。つまり新型コロナに感染してもその異変に気が付きにくく、軽度の場合は受診して検査する人が少ないのではないか。

後者の場合だと、喫煙者は感染リスクが低いことにはならない。健康な非喫煙者は僅かな呼吸器系や味覚などの異変でも気が付きやすく、すぐ受診して検査ができる環境。

まとめ

喫煙が新型コロナ感染リスクを下げるかどうかの結論は私には出せません。どちらにも断言はできません。

しかしわかっていることは、喫煙は呼吸器疾患リスクをあげます。基礎疾患のある人は重症化率が高いことは厚労省でも言われています。世界の常識です。

新型コロナ感染症は重症化すると肺炎を起こします。喫煙(受動喫煙や過去の喫煙歴含む)はこのリスクを上げます。今現在、非喫煙者でも過去に喫煙歴があればリスクは高いことも指摘されています。

ちなみにタバコを辞めて非喫煙者と同じ病気リスクに戻るまでには20年かかると言われています。

喫煙が新型コロナの感染リスクを下げるか否かという議論とは別に、これを逆手に取って喫煙をやめないほうがいいと主張するビジネス誌の記事がネット上にあり、本当に信じられません。

さらに驚いたのが、禁煙を勧める人に対してまるで掲示板荒らしのような小馬鹿にして煽るような品のない表現を多用していること。いい大人のプロが書いた記事なのに見てて恥ずかしいです。執筆者は何かにとりつかれたのでしょうか?

喫煙がコロナ予防になるということは厚労省など政府機関ではまったく発表していません。そういったことを言う医療機関もない。これが現実です。

これから研究が進み、仮に喫煙者の新型コロナ感染リスクが低かったとしても、所詮もろ刃の剣です。吸えば吸うほど別の疾患リスクが上昇します。

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