電動キックボードの実証実験と現行ルール【2021年12月16日時点】

電動キックボードは規制緩和などメディアの記事やSNSでの話題でよく見るが情報が錯綜して現在のルールが何がなんだかわからない。

現在はヘルメットは義務なのか任意なのか。

原動機付自転車なのか小型特殊自動車なのか。

最高速15km/h未満の電動キックボードなら免許不要へというメディアの記事があるがもうそのルールで走っていいのか。

これらのもやもやを一気に解決して現在のルールをしっかり理解出来るように電動キックボードの現行ルール(2021年6月16日時点)はどうなっているのかまとめます。

電動キックボードの現行ルール

定格出力600W以下の電動キックボードの現行ルール(2021年6月16日時点)

項目現行ルール(2021年6月16日時点)
分類原動機付自転車(定格出力600W以下のもの)
免許原付が乗れる免許が必要
走行できるところ車道(歩道は走行不可)
二段階右折原付同様に指定場所では二段階右折をする
二人乗り禁止
飲酒運転禁止
ながら運転禁止
保険自賠責保険が必要
自動車税納税義務あり
ヘルメット着用義務
ナンバープレート必要
灯火類前照灯、番号灯、後部反射器、尾灯、制動灯、方向指示器が必要
(最高速20km/h未満の車両は尾灯、制動灯、方向指示器が免除)
バックミラー必要
ブレーキ2系統ブレーキが必要
速度計必要
(最高速20km/h未満の車両は免除)
参考:電動キックボードを使用する際の注意事項 福岡県警察(2021年6月16日閲覧)

電動を使わず、足で蹴っての走行もヘルメットは必要、歩道走行は不可、飲酒やながら運転も禁止。ただし降りて押す場合は歩行者扱い。

道路交通法を違反すると原付同様に点数、反則金などが科せられます。

メディアの記事で「電動キックボードはヘルメット任意でOKという特例措置を実施へ」など書いてあることがありますが、これを勘違いして、「なんだもうかぶらなくてもいいのか」と思う人がいるかも知れません。

ですが、ヘルメットの任意は許可を受けた事業者がシェアリングサービスとして利用者へ貸し出しで行う期間限定の実証実験のみで行われます。個人が乗る個人所有の電動キックボードは現時点ではヘルメット着用が義務です!(2021年6月16日時点)

この実証実験の概要について次の見出して書きます。

電動キックボード実証実験

目的
電動キックボードの通行の安全性の検証

概要
指定された事業者が個人利用者に貸し出しという形で行こなう実証実験
GPSでデータが収集される

対象となる乗り物
特例電動キックボード(最高速度15km/h以下など)
(※原付ではなく小型特殊自動車と位置付け)

ルール

  • ヘルメット着用は任意
  • 普通自転車専用通行帯の走行
  • 自転車道の走行
  • 自転車が交通規制の対象から除かれている一方通行路の双方走行

期間
2021年4月から2021年10月(2022年7月に変更)

地域
東京都、千葉市、藤沢市、大阪市、豊岡市、福岡市の指定場所(事業者によって違うので、詳しい場所は下記経済産業省リンクの関連資料を参照)

認定された事業者
株式会社Luup、株式会社mobby ride、株式会社EXx、長谷川工業株式会社

利用者に必要な資格
自動車運転免許証(小型特殊自動車と位置付けられるので原付免許は不可)

規制緩和

電動キックボードは現在は原動機付自転車の分類だが、2021年6月16日時点では、電動キックボード普及に向けて新たなルール制定のため議論されている段階。

ヘルメット着用が任意や自転車道走行などはまだ確定したルールではないことに注意。

現段階では、免許は必要、ヘルメット着用義務、車道走ること、自賠責加入義務、自動車税納税は義務です。原付同様に二段階右折も必要です。

通販でも購入可能だが公道走行可か注意

Amazonでは保安部品が標準装備された電動キックボードが購入可能。

600W以下のものは原付免許だが、600Wを超えるもので1000W以下のものは普通自動二輪(小型限定)以上の免許が必要。1000W超で2000W以下は普通二輪免許が必要。さらに公道を走行するにはナンバー登録と自賠責保険の加入、原付が乗れる免許が必要。

Amazonにはこれ以外にも多くの電動キックボードがあるが、多くは灯火類やミラーなど装備されておらず、そのままでは公道走行不可。公道走行を目的として買うときは商品説明をよく読むこと。

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