USBメモリで比較的評判の高いTranscendの32GBタイプのUSB3.0メモリ(TS32GJF790KBE)を2020年12月1日にAmazonで購入したのでレビューします。
ネットではこのUSBメモリは速度も速くて安くて信頼性があって割と評判がいい。USB規格はUSB3.2Gen1(これは旧名称でいうとUSB3.1Gen1でもありUSB3.0でもある)でUSB2.0より高速の規格です。
USB3.2Gen1という言葉はあまり浸透していないので、記事内ではUSB3.0と表現します。
USBメモリの使用目的はブログのバックアップなどです。
価格
購入したのはTranscendの32GBタイプのUSBメモリ(TS32GJF790KBE)。個人的にはスライド式ではなくキャップ式が欲しかったが、キャップ式は1,000円を超えて高かったのでスライド式で妥協。
買ったのはアマゾン限定の簡易パッケージの安いタイプのもの。
スライド式で32GBのものが通常798円だったのが、2020年12月1日Amazonのブラックフライデーのタイムセールで678円(税込み)で購入。
この製品にはメーカーの正規パッケージ版のものもあり製品名がTS32GJF790Kとなっています。その商品リンクも一応貼っておきます。価格が若干高くなっています。
私は福岡市に住んでいますが注文が12月1日で、商品が届いたのが12月8日。結構時間かかった。
開封
このUSBメモリはAmazonの簡易パッケージとなっています。
台湾で生産されたもののようです。
裏面です。
USBメモリ本体、保証について書かれた書類。製品カタログが入っていました。
外見・操作感
デザインは指先のような形。大きさは私の中指の第二関節までと同じサイズ。先端にストラップ穴があります。
個人的には四角っぽいタイプの方が好み。
見た目は安っぽいが価格を考えると妥当。悪くはない。
筐体横にシリアル番号が印字してあるが、ただの印字で使っていくうちに消えるかもしれないのがマイナスポイント。
コネクタはスライド式。
キャップ式だと蓋をなくすからとスライド式を好む人は多いです。しかしスライド式は格納してもコネクタ内に埃が入り込むため、キャップ式のほうが埃が入らず、接点不良やデータ破損のトラブルのリスクが少ないのでいいと思う。
コネクタの出し入れは実に感触がいいです。
固すぎず柔らかすぎず、適度な抵抗でヌルっと丁度いい抵抗で出し入れ出来ます。グラつきもなくかっちりしている。耐久性はまだわかりませんが、最初触った感じではしっかり作ってあると思います。
しかしコネクタを出した状態では筐体とコネクタに若干ガタツキがあり、そのせいかポートへの差し込みが少し不安定。引き抜くときも少しグラッとします。スライド式の宿命でしょうか。
アクセスランプはありません。
あと、個人的にはもうちょっと筐体の幅を狭く作ったほうが使い勝手がいいと思います。
フォーマット
まずは初期状態ではフォーマット形式が古い形式であるFAT32となっていたので、WindowsとMacの両方に対応しているexFATでフォーマットし直しました。
↓
空き容量は28.4GB。
ただしフォーマット時に選択するアロケーションユニットサイズに注意。
これを大きくすると実際のデータサイズよりディスク上のサイズがかなり大きく膨れ上がります。つまり300MBのフォルダがディスク上では500MBの領域を使用したりすることになることも。
アロケーションユニットサイズはディスク上データの最小サイズ。つまりこのサイズが128KBだと、USBドライブ内は4KBのファイルであろうがたった1バイトのファイルであろうが128KBの領域を使う。
つまり小さなファイルだと無駄が多くなり、実際の容量よりもデータ領域を多く使う。ただしアロケーションユニットサイズは小さすぎても速度が遅くなるデメリットが出てくる。
文書など小さい大量の数のファイルを保存するとかなり肥大。大きな画像や動画を集めたものならそれほど肥大はしません。
ちなみにアロケーションユニットサイズを32KBでやった場合、ブログなどのバックアップで15,660個で288MBという細かなファイルがディスク上のサイズでは592MBとなりました。
しかしこれをzip圧縮をかけてしまうと15,660個のファイルでもたった一つのファイルに変わるので、一個のファイルなら圧縮されたデータサイズと比べたディスク上のサイズは最大でもたった32KB未満の肥大で済みます。
CrystalDiskMark7.0で速度計測
計測環境は、パソコンがNECのLS550/E(2011年製)、CPUがインテルi5-2410M、メモリが8GB、ストレージはSATA600のウエスタン製のSSD(500GB)。OSはWindows10(20H2)。接続はPCのUSB3.0のポートを使用。
1GBのサイズで5回計測。
128MBのサイズでも5回計測。
ん?
リードライトともシーケンシャルがかなり遅い。USB3.0なんですけどw。なんだろな。
しかしリードライトともランダムが妙に速い。ネットでのレビューのものとは速度の傾向が全く違う。
他のレビューでは私と同じCrystalDiskMark7.00×64を使って1GBの5回の測定環境でもリード150MB/sとライト50MB/sくらい出ているのに。
しかしランダムでは多くのレビューでは1MB/s程度なのが、私のものはやけに速く7MB/sも出ている。
ちゃんとUSB3.0のポートに繋いでるんだけどね、最大速度はUSB2.0並みの速度しか出ていない。パッケージにもUSB3.1Gen1(旧表記でUSB3.0のこと)と書いてあるし、コネクタも青い。
念の為に本物かどうか保証の確認ページにシリアル番号を入力して確認。以前TranscendのUSBメモリの偽物が出回ったことがあったのでちょっと心配。
本物でした。そしてこのロットはUSB3.1 Gen1(=USB3.0)で間違いないこともわかりました。
保証に関しては、以前まではオンライン登録をしないといけませんでしたが、現在ではオンライン登録は保証サービスの必要条件ではなくなったということが公式サイトに書かれています。
USBは本物。そしてUSB3.0である。しかしシーケンシャルが遅い。私のPCの環境のせいなのか、新しいロットで中身が変わったのか?
他のPCがないのでちょっとわからない。
ちゃんと速度が出ました
その後ネットで色々調べて、どうもメモリがポートにしっかり刺さってないとUSB3.0として認識せず低速で動作することもあるというので、今度はガッツリ差し込んだ。
そして詳細ウインドウでUSB3.0としてしっかり接続されていることを確認。
さあ、再びCrystalDiskMarkで測定するぞ。
1GBのサイズで5回計測。
リードでシーケンシャル150MB/s超えた!速い!
ライトは50MB/sに及ばなかったが28MB/sとさっきよりかなり速くなった。4Kのランダムも若干速くなった。いいねえ!
ついでに128MBのサイズも5回計測しました。
こちらもさっきより速い速い。これだけ出れば満足です。
安価で速い。678円でいい買い物が出来ました。
ちなみにUSB3.0ポートにゆっくり奥まで差し込むとこういう表示が出ました。
USB3.0ポートにきっちり奥まで差し込んだのにUSB3.0として認識されていません。こうなると最初のようなベンチマーク結果になります。
Amazonのレビューで速度が出ないという人はこれが原因かも知れません。
差し込む途中でポコリンと音がして低速モードで認識されてしまったようです。つまり音がする前(PCが認識する前)に素早く奥まで一気に差し込まないとダメなようです。
メモリを差し込んだ時は、PCウインドウ(ドライブが表示されたウインドウ)にある「表示」をクリックして「詳細ウインドウ」を選んでクリックして、メモリがUSB3.0で繋がっているか確認しましょう。
実際にデータを移してみた
USBメモリをパソコンのUSB3.0ポートへ接続し、パソコンのSSDからUSBメモリへ実際にデータを書き込んでみました。
このブログのバックアップデータ(242MB)を書き込んだところ、おおよそ30MB/s付近で安定して書き込んであっという間に終わりました。
次に非常に細かいファイルが多いテストとして、昔作っていたウェブサイトのデータ288MB分(ファイル数 15,660、フォルダー数 139)の書き込み。これはファイルサイズが細かいためか、速度は落ちて1–5MB/sで上下。
このUSBメモリにはデジカメデータは入れるつもりはないですが、試しに156個のファイルがある489MBの画像フォルダを移動してみたところ、おおよそ23–25MB/sで安定して書き込めました。
この容量の書き込みだとストレスフリーです。
感想
Transcendの32GBのUSBメモリ(TS32GJF790KBE、Amazon限定パッケージ)ですが、非常に満足です。
シーケンシャルはともかく、4Kランダムが他に出回っているUSBメモリと比べ、かなり速い結果でした。個体差などでバラツキはあって私と同じような結果が出るとは限りませんが、これはオススメできるUSBメモリです。
最後に。
SBメモリをUSBポートに接続する時は、素早く奥まで一気に差し込め!
じゃないと低速モードになってUSB3.0として認識せず速度が出ないことがあります。