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バイクのレギュレーターを発熱から守れ!強制空冷ファン取り付け

レギュレーターへ強制空冷ファンを取り付け、レギュレーターを冷やして熱から守ろうという記事です。

この記事は過去に私が作っていたホームページ(今はないです)で書いていた2004年の記事を作り直して再アップしたものです。

レギュレーターは走行中かなりの高熱になる部分、あまりに熱が高くなるとレギュレーター寿命も短くなる。そこで熱の上昇を空冷ファンにより抑えようというもの。

取り付け後の冷却効果は良好。どれくらい冷えるかは記事の最後に書いています。

レギュレーターについて

2004年式ブラックバードのレギュレーター

初期型のキャブ仕様のブラックバードは放熱フィンさえなく、レギュレーターが高熱になり故障が多かった。それが放熱フィンありの対策品へ変更された。

さらにブラックバードがFI仕様になると、より大きな放熱フィンを持ったレギュレーターとなり、そこからさらに変更があってレギュレーターの放熱フィンがまたまた大きくなった。レギュレーター位置も風通りがいいリアカウルの穴の位置へ変更された。

この2004年式のブラックバードのレギュレーターはブラックバードシリーズでは放熱フィンが最も大きな物となっています。全体が巨大なヒートシンクのように見えるレギュレーターです。

これでも手でさわれないほどの高熱になるので強制ファンを回して冷やそうという計画です。

必要なもの

使用したバイクはCBR1100XXスーパーブラックバード(2004年式FIモデル。イギリス仕様)

年式などでレギュレーター形状、位置、配線も変わってきますので、同じブラックバードでも注意して下さい。

PC用の空冷ファン

取り付けたPC用ファンはARX CeraDyna FANFD1260-A1033C (DC12V 0.19A)。サイズは60x60x15mm。4500rpmで回り、風量は25.0CFM。
※型番が古くて現在はもう売っていないと思います。

空冷ファンを購入するときは、カウルなどに干渉しないか、縦横厚みなど十分サイズを吟味して下さい。

空冷ファンはコネクター付きの延長ケーブルが付いたものが便利。延長ケーブルがない場合は別途ケーブルが必要になる場合があります。テールライトの配線から電源を取ります。

分岐タップ

分岐タップ(0.18–0.36sq)を2個。これはバイクの配線の太さでサイズは変わります。

バイクの配線から電源を取るために使用。

針金か結束バンド

レギュレーターに固定するための、針金(黒いビニールで覆われたものが違和感がない)。または結束バンドでもOK。

隙間を作るシート(なくてもいけるとは思う)

レギュレーターとファンの間に隙間を作るためのクッションシート(片側シールが付いたもの)少々。他のものでも色々代用は可能だと思う。

ただ、これは別になくても取り付けは可能だと思う。

取り付け

まずはシートカウルを取り外します。

レギュレーターが見えます。

次にテールライトのポジション(常時点灯)の配線から電源を取ります。理由はバイクのメインキーをオンにした時にファンが作動するようにしたいからです。

2004年式ブラックバードの上下二灯式のテール、上のライトの配線を使うとアースの緑が太くて分岐タップが入りませんので、下側のライトの配線を使用してください。

この延長ケーブルは黄色と黒の2本タイプですが、この延長ケーブルは黄色がプラスで黒がマイナス。

これをテールライトのポジション(常時点灯)の配線と繋ぎます。私のブラックバードの場合は配線図を見るとプラスが黒&茶のツートン配線、マイナスがでしたのでこれと繋ぎます。

※同じブラックバードでも年式などによって配線が異なる場合があります。配線図などで必ず確認をしてください。

分岐タップはプライヤーなどで挟んでしっかりと閉じてください。

そしてバイクのキーを回し、メインスイッチを入れます。エンジンは掛けなくていいです。ここでファンが回っていることを確認。テールライトもちゃんと点くか確認してください。

次にクッションシートを丸く切り取って(ファンを塞がない程度に)空冷ファンの中央に貼り付け。

そして針金か結束バンドを空冷ファンの4隅の穴に通しレギュレーターに巻きつけるように取り付けます。

空冷ファンがカウルに少し干渉するので、レギュレーターの中央へは取り付けられず前方へ配置。ファンの角も少し削りました。

完成です。

上からの図。クッションシートで隙間を作っています。頼りない感じに見えますが、これで全く問題はなかったです。

キーをオンにするだけで(エンジンを切っていても)ファンは回る仕様です。そのほうがいいでしょ。

私の場合は配線は延長ケーブルをコネクタで繋げてあるので、使いたくない場合はシートを開けてそれを外すだけでOFFにできます。

空冷ファンの効果は?

オプテックスQT-2という非接触の放射式温度計でテスト計測しました。この温度計は対象物から離したまま瞬時に温度を計測できます。

気温28度。まず、ファンを切って30分走行して計測。そしてファンを入れて30分走行して計測。

結果は

ファンなし 71.9℃
ファン作動 55.4℃

つまりファン作動で16.5℃も下がっています。ファンなしだとちょっと熱くてさわれないレベル。ファン作動するとなんとかさわれるレベル。

その後ファン回したまま走行し、数回測りましたが、レギュ温度は53–54℃で安定。それ以上は上昇しませんでした。
水温は108℃までいきましたが・・・・。

※効果はバイクの種類や取り付けた空冷ファンなどによってかなり差はあると思います。

もうね、大型バイクなどは価格だって100万円をゆうに超えるんだし、メーカーも最初から強制空冷ファンくらいつけていればいいんと思うんですけどね。

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