ブユとは
ハエに似たブユ科の昆虫、英語ではBlack fly。関西ではブヨと呼ばれています。
ブユは何種類か存在します。
大きさは5mmほどで、見た目は小さなハエ。
春から夏の間に活動し、人間から吸血します。
吸血されたあとは腫れて痒くなりますが蚊の比ではないほど強烈です。見た目は小さいですが侮ってはいけません。
生息域は主に綺麗な渓流のある場所ですが、私は福岡市の大濠公園で吸血されました。大濠公園は水質がそれほど綺麗とは思えない池ですが、遊歩道に沿って人工の水路があり、その水は渓流のように綺麗です。
とりあえず水の流れがある場所は注意したほうがいいと思います。
ブユに刺されるとどうなるのか
刺される、と書きましたが、正確には噛まれるです。
ブユは皮膚を噛み破いて吸血します。吸血後は、少し出血の跡があります。
以下は私の例です。
吸血された直後
吸血された直後は痒みなど殆どないので気が付きにくいです。
2–3時間後
個人差がありますが2–3時間後に痒さが増してきて腫れてきます。私の場合は翌朝にはこぶし大まで腫れました。
2週間目
噛まれた跡からは水ぶくれが出来て汁がたれてきます。
この汁や大きく腫れた状態は数日で引くことはなく、まるまる2週間続きました。
まるで骨折したかのような尋常じゃない腫れ具合が、3日過ぎても5日過ぎても1週間になってもピークレベルでパンパンに腫れたままなので怖くなります。
1ヶ月目
私の場合は2週間以降、徐々に腫れは引いてきましたが、痒みが続きます。
結局完全に治るまでに1ヶ月かかりました。
掻くと跡が残るから掻かないようにと言われますが、私は一切掻きませんでしたが跡は残りました。
1ヶ月以降
さらにいったん完治したかと思った場所ですが、数カ月後にまた少し膨らんで痒くなってきます。これを半年おきくらいに何回か繰り返しました。
最終的に噛まれた跡が消えるまでに数年かかりました。
これは個人差があり、そこまで腫れない人もいます。
ブユから身を守るには
渓流がある山の中の別荘などは別として、一般的な平地の住宅の部屋内に入ってくることはまずないと思われます。
山の河原でバーベキューやキャンプへ行った時は気をつけないといけません。
渓流でなくても私は大濠公園という池と水路のある公園で2度もやられました。渓流付近でなくとも、水の流れがある環境はどこでも注意が必要かと思います。
これらの場所へ出かけるときは、皮膚を覆った格好でいくのが理想ですが、暑い時期はそう思いきません。皮膚が露出する場合は虫除けスプレーで対策しましょう。
ちゃんとブユ(ブヨ)に対応したものを。
ブユに刺されたら
もしブユに刺されたときは、すぐに毒素を吸い出すなど言われることがありますが、これを実際行うのはほぼ無理と思います。
なぜなら、刺された直後は腫れも痒みもほとんどないので、刺されたしまったことがわかりません。
刺された直後に気がついて速やかに吸い出すなんてのは非現実的な対策です。
個人差はあるとは思いますが、実際は刺されて2–3時間後に痒みと腫れが出て始めて気がつくことになります。やはり刺されないことが最大の対策。
ブユに刺されたときは痒くても絶対に掻かないほうがいいです。掻きむしると跡が残りますし、最悪とびひ(伝染性膿痂疹という皮膚の感染症)に発展します。
しかし全く掻かなくても跡が残ることはあります。私の場合は全く掻きませんでしたが跡が消えるのに3年ほどかかりました。
放置していても自然に治癒しますが、稀にリンパ管炎やリンパ節炎を起こすこともあります。
腫れて痒くなってしまったらステロイド系の薬が有効です。処方箋がなくても購入できる一般用医薬品のステロイド系塗り薬の商品リンクです。
リンクを貼りましたが、一般用医薬品を購入する際は、ドラッグストアで薬剤師にアドバイスを受けることをオススメします。
使用上の注意はしっかり読んで、必ず守りましょう。
症状が醜い場合は、皮膚科を受診し、きちんと診断してもらいステロイドランクの高い薬を処方してもらったほうがいいかもしれません。
ブユは蚊のように2,3日では治りません。結局、刺されないことが一番なのです。