皆さん自分の車やバイクの日常点検やっていますでしょうか?
日常点検は自分自身で出来る点検項目です。オイルレベルはオイル交換までチェックしない、タイヤは空気圧ずっと放置、灯火類のチェックなんてしない。整備工場任せで定期点検時まで放置、なんてことになっていませんか?
日常点検は整備工場ではなく基本自分でやるものです。
日常点検は長距離走行前や洗車時、通勤車両なら週末にチェックしたり、そうでない人も月に一回程度でやる感じの誰でも出来る簡易な点検、つまり頻度は使用者の判断で行うのです。
日常点検しないことによるトラブル
空気圧不足によるタイヤダメージ
空気圧が不足。結構多いですね。空気圧が規定より低いとどうなるか。
タイヤが潰れます。ここまでは誰でもわかります。リム打ちのリスクも上がります、これも皆知っています。しかし怖いのはタイヤが痛みやすくなり最悪サイドウォールが裂けてバーストすることになります。
空気圧が不足しているとタイヤが潰れています、ということはサイドウォールが変形しています。
この状態で走行します。すると地面へ接地している曲がったゴムの部分が回転していくとゴムが戻ります。回転して次に接地するとまた曲がります。これを走行しながら伸ばして曲がってという過程を高速で繰り返し波が動くような運動を続けるとタイヤのサイドウォールが異常発熱します。
これがタイヤを痛めていきます。長期間こういう状態が続くとそのうちタイヤのサイドウォールに亀裂が入りそれがタイヤ全周に広がっていきます。そして限界を超えたときにバーストします。特に古くなったタイヤは亀裂は入りやすくなります。
もし高速走行時にこれが起これば大事故に繋がります。空気圧はしっかりチェックして下さい。タイヤの状態の日常点検で亀裂などがないかチェックして下さい。
オイルレベルチェックしないことでエンジンへダメージ
オイルレベルを全くチェックしない人は多いです。オイル交換を自分でやるような人でも日常点検でオイルレベルを見ないという人は多いです。
オイル交換時にオイルが結構減っていた、なんて声はよく耳にします。オイルが良く減るのでオイル交換を頻繁にやっているという言葉もよく聞きますが、そういう感覚は怖いです。
オイルレベルは日常点検項目で、減っていれば継ぎ足さないといけません。
オイル交換頻度が伸びてオイルの経年劣化でエンジンがダメージを受けるリスクより、オイルが減ったりオイルが乳化しているほうがよほどエンジンにダメージがいきます。
早期発見・早期対処が鍵です。焼き付いて修理に運ばれたバイク屋のブログは多く見ますが多くはエンジン割るとオイルがほとんど出てきません。
オイル交換をサボっていたと言うより、オイル点検をしていなかった。つまり日常点検をしていればそうならなかったはずです。
ライトが球切れしている車をよく見かける
ヘッドライトが片側切れている車、テールライトが片側だけ切れている車は結構見かけます。二輪でも、球切れはよく見ます。
もしもテールが切れれば夜間に後ろから追突される可能性だってあります。テールライトやウインカーのチェックは一人ではやりにくいが、夜間に建物など壁を利用すれば反射で見えるのでチェック可能です。二輪の場合は一人でも簡単ですね。
日常点検項目
日常点検とは車の使用状態から適切な時期を自分で判断して行う簡単な点検のことです。
自家乗用車の日常点検項目
- ブレーキの踏みしろと効き具合
- ブレーキ液量
- パーキングレバーの引きしろ
- タイヤの空気圧
- タイヤ亀裂、損傷具合
- タイヤの異常摩耗具合
- タイヤの溝の深さ
- バッテリー液量
- 冷却水の量
- エンジンオイルの量
- エンジンの掛かり具合、異音
- 低速および加速の状態
- 点灯・点滅具合、汚れや損傷
- ウインドウォッシャーの液量と噴射状態
- ワイパーの拭き取り能力
- 当該箇所に異常がないこと
- タイヤの空気圧は最低でも1ヶ月に1度位は行うようにしましょう。給油時にガソリンスタンドでおこなうのも方法の一つですが、基本は冷間時の空気圧となっています。走行直後は空気圧が高めに出ることがあります。
- エンジンオイルは量だけでなく、白濁化していないかも見ておきましょう。
二輪車の日常点検項目
- ブレーキ液の量
- ブレーキレバーの遊び・効き具合
- バッテリー液の量
- タイヤの空気圧
- タイヤの亀裂・損傷・異物・異常摩耗
- タイヤの溝の深さ
- チェーンの緩み
- ブレーキベダルの遊び・効き状態
- エンジンオイルの量
- 冷却水の量
- 灯火類の点灯・点滅
- エンジンの掛かり具合、異音、加速状態
- 運行において異常が認められた箇所
- メンテナンスフリーバッテリーはバッテリー液の点検が出来ないタイプがあります。
- タイヤの空気圧は最低でも1ヶ月に1度位は行うようにしましょう。給油時にガソリンスタンドでおこなうのも方法の一つですが、基本は冷間時の空気圧となっています。走行直後は空気圧が高めに出ることがあります。
- エンジンオイルは量だけでなく、白濁化していないかも見ておきましょう。
点検項目の中でも特に気をつけてほしい点
日常点検は項目が多いですが、段取りが頭に入っていれば結構すぐ終わります。
それでも面倒くさい、普段運転していれば日常点検しなくても状態はわかるし定期点検もやっているんだし、と思う人も多いと思います。トラブル的に発生率の低い部分は定期点検おきで十分だと思う気持ちはわかります。
ただ、定期点検の間隔内でもトラブルが発生することはあります。
特に気をつけたいのがタイヤ。タイヤには空気圧や摩耗・損傷具合などの異常は警告灯がありません(※最近の車では空気圧がわかる車種はいくつかありますが)。
タイヤの状態は短期間で大きく変化する場合があります。特にタイヤは定期点検時に正常でも次の点検まで持つとは限りません。
タイヤのトラブルは発生頻度がかなり高い部位でタイヤトラブルによる事故は多いです。面倒くさいという人もせめてタイヤの状態くらいはこまめに見たほうがいいと思います。
テールライトも球切れに気がついていない人が多いです。
これはタイヤのようにトラブル発生頻度が多いものではありませんが、球切れは早期に発見しないと追突されるリスクがあってかなり危ないです。たとえLEDであっても機械的な故障によって点灯しないことがあります。
ドライバーの多くはテールライトの明かりを目安に車間をとりながら走っていますので、テールの明かりがないものが夜間に走行帯を走っていると発見が遅れます。
また、ヘッドライトが切れているとかなり危険です。
夜間走行時に例えヘッドライトが切れていても街中では街灯があるので見えるので平気という人がたまにいます。
しかし、ヘッドライト付いていない車やバイクが交差点で直進していると、右折車が気が付かずに突っ込んでくる可能性があります。非常に危険です。ヘッドライトが点灯していない車両は、傍から見ると闇に動く黒い影にしか見えません。
自分の車には愛情を注いで下さい
車を大切にしている人ほど整備が行き届いています。
例えば洗車一つとっても、オイル漏れやタイヤの亀裂や異物、ボディ各部の錆や劣化状態を早期に発見できたりします。バイクでもボルトの脱落やオイルの滲みなど早期発見できます。
こまめに洗車や磨きを行うことはパーツの劣化や腐食などの防止にもなります。
車に大切なのは 愛 です。
異常や消耗を早期発見することで事故を減らし、車を長持ちさせます。