JR東海が2021年10月25日から東海道新幹線の酒類の車内販売を再開。
販売再開ということだが、販売しなかった期間中でも新幹線内での飲酒は禁止ではなかった。このJRの飲酒に関するルールについて言いたいことがあるので記事にします。
私は新幹線に一度しか乗ったことがないので知ることがなかったが、そもそも新幹線車内で飲酒が出来ることに驚き。とはいえフランスTGVもバーでビールやワインが飲める。飲めるのは日本だけではない。
ただ、日本は特殊だ。日本は昔から飲酒寛容文化で酔っ払うことを恥としていない。日本人は酒に弱い体質にも関わらず酔っ払うまで飲むような人が多く、そういった人たちが騒いだり暴れたり喧嘩したり頻繁にトラブルを引き起こしている。
こういう法律があることも知らない人がほとんどだろう。
すべて国民は、飲酒を強要する等の悪習を排除し、飲酒についての節度を保つように努めなければならない。
出典:酒に酔つて公衆に迷惑をかける行為の防止等に関する法律(昭和36年6月1日 法律第103号2条)
酩酊者(ひどく酔った状態の者)の犯罪率というのは酔っていない場合に比べずっと高い。酩酊者がトラブルを起こして逮捕されるニュースは毎日流れる。例えば傷害罪で逮捕された酩酊者は「酒に酔っていて覚えていない。」などというが、平気でそういうこと言える国だということが恥ずかしい。
私は「飲みの席で酔っ払う文化」も「公衆の場で酔いつぶれている人」も大嫌いである。酔いつぶれるまで飲むことがタブーだと考えているからだ。
新幹線車内で酒を飲み、事件を起こす乗客は後をたたない。
2014年に酒に酔った中日新聞部長が新幹線内で車掌を蹴って傷害容疑で逮捕された。2018年には酒に酔った乗客が車掌を殴る事件があった。2019年には酒に酔った乗客が新幹線のドアコックのフタを開けて緊急停車させ運行を妨害したとして逮捕。
こういった酔っぱらいによる事件は数年に一度ではなく、毎年多数発生しているのだ。
これだけ事件が起こっても車内で飲酒を禁止としないJRに疑問を感じる。また車内で飲まなくても酩酊者の乗車も禁止にしていいくらいだと思う。酔っ払いは本当に迷惑以外の何物でもない。
ネット上では新幹線内で酒を飲んで大声で騒いだりマナーの悪い客に対して、JR側の注意の仕方など対応が甘いという声があるが、そもそも自制できないほど酔った客は何言っても無駄。対策は「車内での飲酒禁止」しかない。禁止にしていないからこうなる。
乗客のほうも、もう成人式を過ぎたいい大人なんだからしっかり責任を持った行動をして欲しい。社会人として恥ずかしい。じゃないと成人式で暴れて問題を起こす若者に何も言えないと思う。
JRは新幹線車内での販売及び飲酒を禁止にして欲しい。そうしないと車掌も乗客も安心して乗ることは出来ないだろう。安全を犠牲にしてまでサービスを優先とする方向性は修正するべきだ。
政府の方も飲酒による犯罪について、もっと深刻に考えて法の整備など対策をして欲しい。