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原付きは危険だらけ!50cc原付きを安全に乗る方法とは

筆者はバイク好きでバイク歴は、50ccで約7万km、125ccで5.5万km。中型で1.6万km。大型で約3万kmと特に50ccは多く乗ってきました。

ゆえに50ccの車体特性や交通環境などはわかっているつもりです。

この過去の経験に基づいて危険と思うポイントを挙げていきます。

特に初めて原付きで公道を走るという人は是非読んでほしい。

まずは安全な装備を

50ccを自転車感覚なのか半袖で短パンの素手、サンダルで乗っているような人は結構います。

これはもう論外。コケたらアスファルトで皮膚が削れて骨まで見えることもあります。損するのは自分です。

手足は夏場でも皮膚を出さない。グローブはすること。足のくるぶしも怪我しやすい部分なので靴下は必須。できればくるぶしを覆うシューズが理想。

ヘルメットは、50ccのみの人だとホムセンメットの安物という人も多いと思います。50ccなんだから安いやつでいいやという感覚はわかります。それでダメというわけではありませんが、お椀型の半帽タイプは安全面でいうとやめたほうがいいです。

これが半帽ヘルメットです。

半帽タイプはかぶりやすいし圧迫感も少ない。しかし転倒時にヘルメットが飛んでいくこともあるし、顔面ががら空きでガードされていません。また雨天時には雨粒が痛くて目が開けず前が見えなくなります。

雨が降っていなくとも、前の車が巻き上げた小さな砂粒が目に入ることも多いので、前にシールドがあったほうがいいです。走行中に目に砂が入ると前が見えなくなり危険です。

原付きでフルフェイスヘルメットしなさいとまでは言いませんが、最低でもジェットタイプのヘルメットを選んだほうがいいです。

下の写真がジェットタイプヘルメット(オープンフェイスタイプヘルメット)です。

下のがフルフェイスヘルメット。

オススメのメーカーはアライかショウエイ。この2つのメーカーはどれを選んでもしっかりした作りです。ホムセンメットとの大きな違いはインナーの作りがしっかりしていてフィット性がよくグラグラしないこと。そして風切り音が少ないこと。

もちろんインナーはほぼ全部外して洗うことが出来る。インナーは簡単に脱着が可能。インナーは経年でヘタってヘルメットが緩くなってくるが、インナーだけ別売りで購入可能。

ベンチレーション(ヘルメット内に空気を流して換気する機能)はホムセンの3,000円台の安物だとほとんど機能していませんが、アライやショウエイのものはしっかり機能します。

オススメを挙げると、アライのスタンダード的なジェット(オープンフェイスタイプ)ヘルメットSZ-Gあたりが値段と性能のバランスがいいと思います。3万円ほどしますが、作りはしっかりしています。

原付といえどやはりこれくらいのヘルメットはしたほうがいいです。

ヘルメット購入時は必ず試着して決めたほうがいいです。

初心者は適正サイズの圧迫感を嫌い、それより緩めのサイズ(大きめ)を選ぶ傾向が強い気がします。ですが安全面を考えると衝撃でズレたりすっぽ抜けるリスクを考えるとしっかりフィットした適正サイズを選んだほうが無難です。

原付きの整備不良は多い

原付きの整備不良で多いパターンは4つ。

  • タイヤ(空気圧・摩耗)異常
  • オイルメンテ放置
  • ブレーキ不良
  • ライト球切れ

タイヤ

原付きは乗りっぱなしで全く整備しない人というのが一定割合でいます。

その中で特に多いのが、タイヤ空気圧が不足している原付き。街中でタイヤの潰れた原付きをよく見ます。

空気圧が不足したタイヤはサイドウォール(タイヤの接地面ではない横の部分)に亀裂が入りやすくなるので注意。

またタイヤの摩耗が進んでスリップマーク(交換目安)が出ていても走り続け、しまいにはタイヤの白いコード層が見えているような原付きもたまに見ます。ここまで来るといつパンクしても不思議ではないです。

原付きは道路端を走ることが多く、それ故異物を拾ってタイヤに刺さることが多いです。チューブレスタイヤ(内部チューブがないタイヤ)は釘などが刺さってもすぐには空気が抜けませんが、こういった異常はなるだけ早く気がついて修理することが安全に繋がります。

オイルメンテ

オイルも交換せず、オイルレベルも点検せず、その結果オイルが不足してエンジンが焼付き、走行中に後輪がロックして停止というパターンもバイク屋の修理ブログでよく見ます。

4スト原付きはオイル交換、2スト原付きはオイル補充。自分でできなければバイク屋へ。

ブレーキ

ブレーキも調整しないと効きが悪くなります。ディスクブレーキならば調整は不要ですが、原付きの多くはドラムブレーキを採用していて、これは定期的に調整しないとブレーキレバーがスカスカになってしまいには効きが甘くなります。

また、ディスクブレーキだと、ブレーキパッドの残量が全部なくなるとブレーキを握っても全く効きません。実際そういう人がいました。どうやって止まってるの?と聞くと、エンブレと足で止めてるというとんでもない返答が。

ブレーキは安全に直結するパーツなのでしっかり点検・メンテナンスしないとダメです。

ライト切れ

ヘッドライト、テールライト、このライトが切れた原付きをたまに見ます。ヘッドライトは切れたまま走るととても危ない。たとえ夜間走行時に自分からは見えていても、相手から見えなければ右折時に突っ込んでくるかもしれません。

テールライトは消えていると後方の車が追突してくるかもしれません。たとえリフレクター(反射板)がついていても、車がロービームで走行していた場合、遠くからでは反射しないのでこちらが発見できません。

テールライトはポジションライトとレバー握った時と2つの点灯がありますがどちらが消えていても危険です。

30km/hを守るべきか

50ccの制限速度は30km/hです。

多くの原付き乗りは実際どんな感じかというとメーター読み50–60km/hで走っている姿をよく見ます。その速度が原因で危険リスクが出るかというとそうは思いません。

むしろ車の流れに乗ることで安全を確保している感じです。

逆に30km/hを意固地に守るほうが、車との速度差がきつく危険リスクが大きくなると思います。

ただ、道交法なので30km/hに従わないといけませんし、道交法で定められてる以上、このブログで50–60km/hを推奨することは出来ません。

じゃあ、実際30km/hを少しでも超えたら捕まるのか?というとそうでもありません。メーターには誤差があります。また取り締まりもある程度はっきりとした違反速度でないと検挙しない感じ(僅かな速度超過は大目に見ている感じ)が多いように思います。

メーター読み(実測ではない)で40km/hあたりはだいたいスルーされます。50km/hだと確実に捕まります。

ただこれは保証するものではないですし、30km/hを超える速度は道交法違反です。このブログで30km/hを超えることを推奨しているわけではありません。

すり抜けは限定的で

すり抜けは免許取り立ての時期は怖くてあまりやらないという人が多いと思います。しかし慣れてくるとだんだん調子に乗ってすり抜けするようになります。これが罠です。事故に合うまで危険性をわからない人がほとんどです。

すり抜けは違反か違反ではないかと言う議論は昔からされてきましたが、結論としてはグレーゾーン。違反ではないが、危険ということです。

バイク歴が中途半端な人ほどすり抜けが調子乗って飛ばしている気がします。原付免許とって慣れてきて、すり抜けも怖くなくなったような人が、調子に乗ってすり抜けしまくる。

車が停止している時のすり抜けは特に注意で、急にドアが開いて人が降りてくることがある。

また、停止中の車の列をすり抜けしていると、対向車線の車が商店施設などへ入ろうと右折し、車の列からひょっこり飛び出てくることもある(下図参照)。この手の事故はかなり多い。直前まで見えないので初心者はこの罠にかかりやすい。

店舗などの出入り口付近は要注意。

青いのがすり抜けする原付き。

またこういう列からは歩行者が横断してくることもある。この歩行者の横断はすり抜け中限定ではなく、反対車線の停止中の車の列からも飛び出てくるので、自分の車線が空いていても注意しなければならない(次の項目で解説)。

すり抜け時のポイントとしては、妙に車間を開けて停止している車の前は、車が右折して飛び出てくるかもしれないと疑うべし。商店などの出入り口付近も要注意ですり抜け時は徐行推奨。

車の間から人が出てくる

反対車線は停止した車の列が出来ている。自分の走行車線はガラガラだ。だからといって調子乗って飛ばしていると・・・。

青が走る原付き。オレンジは横断する歩行者。

運が悪いと車の間から人が横断してきて、このような追突事故がおきます。

乗用車ならまだ人の頭が見えたりするのでわかりますが、大型バスの影からひょこっと走って飛び出てくることもあるので特に注意しなければなりません。

反対車線が停止している車の列は要注意です。

路肩走行は危険

50cc原付といえば、常に車から追い抜かれる環境です。

つまりどうしても車線の端の端を走行させられてしまう。原付きであろうが本来走る場所は走行車線なのですが、中にはずっと路肩(あるいは路肩がないところであまりにも道路の左端ギリギリ)を走っているような人も見かけます。

ですがこれは危険をいっぱい伴います。

  • 路肩付近は轍(わだち)があることもあり、ハンドルを取られやすい。
  • 路肩は側溝の深い段差があったりハンドルを取られやすい。
  • 路肩は小石・砂、その他落下物など異物が多い。

走行車線を走るようにしてください。路肩走行はオススメしません。というか道交法上、原付きは走行車線を走るものであり、路肩は走る場所ではないです。

走行車線を走ると車が追い越せず、後ろが数珠になってしまう。という場合は、安全が確保できる道路端があればいったんそこで停車したり、また道路脇に入って止まって全部抜かせたほうがいいです。

車を抜かせようと、無理に道路の端の端の端に寄って走り続け、そして転倒でもすれば、車に巻き込まれて危険です。

どうしても停止するスペースも抜かせるスペースもない場合は、無理に端の端を走り続けるのではなく、もう堂々と安全なライン(車の左タイヤのライン上)を取ったほうがいいです。

あんまり端を走ると車は詰めてきて無理に抜こうとしてきますので、並んだときに本当に数センチレベルでスレスレになります。かなり危ない。だからそうなるような場所では無理に抜くスペースを作らない。

無理に速度を上げることも危険なので、もうそういう場所は煽られても真一文字に進むしか無いです。

また路肩を走る機会が多い人ほどよくパンクします。なぜなら、路肩には釘や針金など異物が落ちていることもあり、これを前輪で踏んで跳ね上げ、後輪にぐさっと刺さるパターンです。

意味もなく減速する車の左をすり抜けるな

たまにこういう車がいます。ブレーキかけて減速し今にも止まりそうだがずっと何もしない。徐行するような速度だ。

ここは交差点でもないし何してるんだ。進む気がないのか?

追い抜いて抜いてしまえ!

と左からすり抜けすると、車と横に並んだところで突然左折してきて追突!

よくあるパターンです。

本来はウインカーを点けてからブレーキですが、ブレーキを先にして、左折する直前でウインカーというドライバーは多い。

これは商店や小さな脇道などへ左折する車によく見られるパターン。注意してください。徐行して左折する場所を探している場合もあります。

車間距離詰めすぎ

まずは走行時の車間について。

原付といえば30km/h制限もあり、車から車間を詰められる立場ですが、原付きが車を詰めて煽る場面もよく見ます。

流れがそう速くない場面ではよくあります。車の1mほど後ろを走る原付きとか日常茶飯事で見ます。もしも前の車が急停止したら間に合いません。原付きは追突するでしょう。

停止時の車間距離について。

信号待ち停止時も車間距離が短すぎる原付き乗りがあまりに多い。車の後ろ50cmほどに停止している原付きをよく見るが、もしも車がちょっとでもバックしたら避けることが出来ずにガシャンとなります。

これは二輪全般に言えます。

停止時の車間は車一台分である4–5mが理想です。

広すぎる?

いいえそんなことはないです。もしも玉突き事故があった場合、停止車間が狭いほどサンドイッチになる確率が高いです。

まとめ

街を走る原付き乗りを見てて一番リスキーと思うのが2つ!

あまり調子乗ってすり抜けするな!

車間詰めすぎ!

特にすり抜けが起因する事故があまりに多いと思います。

今まで10年間無事故だから・・・3650回すり抜けやって一度も事故したことがない・・・。という人も、3651回目に事故に合うかもしれません。事故とはそういうものです。

ずっと無事故だと大体の人がこのままで問題ないという感覚に陥ります。これが罠なんです。

そして事故にあってから、病院のベッドで「これから気をつけよう」と後悔するのです。

それじゃあ遅い。危険は予測できるものがほとんど。

今まで大丈夫でも油断しないように。

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