近年、一人暮らしをする人は多いです。
家庭のエネルギー消費問題をご存知でしょうか?これは言葉通り家庭におけるエネルギーなんですが、1世帯あたりの人数が多いほど、一人あたりのエネルギー消費は少ないのです。
つまり一人で暮らすより親と同居したりするほうがエネルギー環境の観点からは望ましいのですが、その一方で親と同居している独身者を恥とする文化がかなり強くなっています。
法的には親と同居することは違法ではありません。
同居=自立できていないとするような世間の冷ややかな目もあり、会社が実家に近くてもわざわざその近くで一人暮らしをする人もいます。
ルームシェアもエネルギー問題を考えると望ましいのですが日本では浸透していません。これらについて書いていきます。
親と同居することを恥とする文化の是非
昔は農業が多く、家族全員で仕事を分担していて、子供、親、祖父祖母という3世代同居の大家族生活は珍しくありませんでした。しかし戦後、都市部の会社に就職するなど、生活スタイルは変わります。
実家からの出社は困難であることも多く当然一人暮らしは増えます。
職場が実家から近い場合ならばわざわざ一人暮らしをする理由はないですが、親との関係が希薄だったり、生活スタイルの違い、気を使って疲れる、など色々理由があり、すぐ近くのアパートに部屋借りで一人暮らしをする人も多い。
その一方で実家から会社へ通い生活費を収めているパターン。また仕事を持ってない理由で同居を続けているパターン。
一人暮らし=自立である、と解釈する文化はかなり根強い。
親と同居することに皮肉を込め、パラサイトシングル(和製英語)という言葉まであります。
しかし寄生というのがパラサイトであり、本来は単に親と同居している=パラサイトシングルを指しているわけではないが、依存しているわけではなくきちんと仕事をし、実家に生活費を入れていても、同居しているというだけでパラサイトシングルというレッテルを貼られます。
きちんと仕事をしていて自分名義の住まいに高齢化した親を呼んで、養ったり介護しているひとだっています。
独身者が親と同居しているだけで自立できていないとする偏見文化から改善していかないといけません。さらにこれは各家庭における事柄であり、法的にも問題はなく、他人が口を出すべきものではないのです。
昔は2世代3世代で助け合って生活していたのに、しっかり働いて生活費を入れていても、いつしか「親と生活する=恥」というような解釈をされるようになりました。
これは別に他人に迷惑をかけているわけでもなく、他人が口を出すことではないのだが、大人にもなって同居は好ましくないというような文化があります。
一人暮らしは資源エネルギーを多く使う
省エネ、エネルギー節約と言われる時代、冷静に考えれば一人暮らしは実にエネルギー効率が悪いのです。
電気などエネルギーをかなり無駄に消費します。外国では家賃節約のために友人とルームシェアする文化もあるが、日本ではほとんどありません。
1人あたりのエネルギー消費は一人暮らしが最も多いのです。2人で暮せば1人のときの2倍になるかと言うとそうはなりません。複数で暮らすと一人あたりのエネルギーが少なくなります。
一人暮らしをするとこうなります。
- 一人一台のエアコン
- 一人一台の冷蔵庫
- 一人一台の洗濯機
- 一人だけがいる部屋で一つの照明
- 一人一契約のガス・水道・電気・インターネット回線・NHK
つまり日本で一人暮らしが増えるほど日本全体の電気消費量は増えます。金銭的にも生活費の効率も悪いです。
一人暮らしで最も怖いのが、病気で倒れても誰も気が付かない。
喉に食べ物を詰まらせても助けてくれる人はいません、心臓発作が起きて倒れても、気を失っても救急車を呼ぶ人はいません。複数で暮らすことは安全的にもメリットがあります。
結婚後も親と同居すればメリットがある
結婚後も住所が近いならば親と同居するメリットは多いです。自分の家へ親を住まわせるか、実家で住むのかはそれは個人によって違います。とりあえず住居を一つ節約できる。
結婚した場合も、親と同居するメリットは大きいです。
ただ日本では嫁姑など妙に関係がビリビリしたり、気を使って疲れたりすることは他の国に比べて多いです。まあこの問題はこの記事では議論を控えます。
ですが3世代同居のメリットとして
- 育児負担が減る。
- 仕事中は赤ん坊の面倒を祖父祖母へ任せられる。
- 赤ん坊の養い方や対処法の知識も祖父祖母は豊富である。
これはかなり大きいです。
近年子供への虐待が問題化していますが、その原因の一つに育児のストレスがあります。祖父祖母が入れば、このストレスをかなり軽減できます。祖父祖母というのはかわいい孫の世話がしたいものです。一石二鳥ではないですか。
国民年金制度というのは問題になっているが、本来、子供が親を養うのが理想であり、子供が親を養えば国民年金の負担は減る。
しかし養うためには同居しないと厳しい。ただし生涯独身だった場合は歳取ったときに子供に養ってもらえないというデメリットはある。
一人暮らし=自立?同居=寄生なの?
無職で親に依存しているのは別として、仕事をしている人が単に親と同居しているだけで、自立が出来ていないというような目で見るのはただの偏見です。
日本人はひと目を気にする国民性がある。それだけに恥を嫌う。
それ故自分が正しいと思った道を歩めないこともある。
親が退職し、子供が働いて親を養っている人もいます。同居しているだけで寄生・自立できていないという目で見るのは偏見です。
職場が近いなら遠慮なく実家から通勤していいのです。世間がどう見ようと関係ありません。
他所様へ迷惑かけていないのならば自分が正しいと思った道を遠慮なく歩んで下さい。職場が近いのにわざわざ別に部屋借りる意味がないと本人が感じれば一人暮らしは無意味です。
「家族がたくさんいたほうが楽しいじゃん!なにか悪いの?」という感覚でいいんです。同居ができる環境ならしたほうがいい。
なによりこの記事でいいたいのは、同居やルームシェアは電力消費など省エネに貢献するし、無駄に生活費を使うこともなくなります。
一人暮らしより同居やルームシェア推奨
暮らしとエネルギー、地球温暖化防止としていろいろ議論されている現代。
家庭エネルギー消費は世帯数が増加するほど増えていきます。つまり、一人暮らしが増えるほど増えるのです。職場が実家に近いなら出来ることなら一人暮らしより同居、2世代より3世代で住む。知人などとルームシェアをする。
これらはエネルギー問題の観点から理想であると考えます。
一人暮らしを悪いと言うわけではありません。会社と実家が離れていたり、転勤が多かったり、仕事環境などで同居できない場合も多いからです。それにこれは個人の自由でもある。
ただ、家庭エネルギー問題を考えれば一人暮らしはエアコン・冷蔵庫・洗濯機など家電すべてが一人一台になってしまいます。
複数で生活できる環境があるならば、なるだけ複数で生活したほうが省エネになります。
それは親と同居であったり知り合いとルームシェアをしたり。つまり車の相乗りと同じ感覚です。一人一台制というのはエネルギーもお金もたくさん消費することになります。