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がん治療に革命を起こすか!がん治療用ヘルペスウイルスG47Δが販売開始!

がん治療薬ヘルペスG47Δってなんだ?と思う人は多いかもしれない。

これは革命的な治療で承認時もメディアが記事にしたが、ツイッターでもあまり話題にはなっていないようだ。しかし私はこの治療薬に大きな期待がある。

今までは放射線治療や抗がん剤など用いられてきたが、これはなんとウイルスを使うのだ。つまり毒をもって毒を制す。使うウイルスは一般的によく知られているヘルペスウイルス。これをがん細胞のみを攻撃するようにしたのが遺伝子組み換え単純ヘルペスG47Δ。

第三世代ヘルペスウイルスG47Δは腫瘍溶解性ウイルスと言われるもの。

この記事では分かりやすい説明で書いていくことにします。

第三世代ヘルペスウイルスG47Δが発売

本当についについにこの時が来た!

このがん治療用ヘルペスウイルスの研究の存在は数年前から知っていたが、いつかいつかと待ち望んでいた。しかし臨床試験を終えようやく2021年に入って申請がされ、2021年6月に厚労省は7年という条件付きで承認。そして2021年11月に第一三共から治療薬が発売された。

ただ、しばらくの間は治験実施施設のみへの供給となるらしい。

ただ現段階では脳腫瘍向けということである。今の時点では全てのがんに使えるわけではない。しかし将来的には多くのがんに使えるようにしていくようだ

これはがん患者にとって大きな希望となることは間違いない。

なぜ希望となるかというと、この治療薬は画期的であり、副作用も軽度で、生存率がとてつもなく高いのだ。

メカニズム

この、がん治療用ヘルペスウイルスG47Δは、一般的に知られているヘルペスウイルスの遺伝子を組み替えて、がんだけを攻撃するようにしたもの。

これをがん患者に投与すると、ヘルペスウイルスはがん細胞を見つけて次々と感染する。がん細胞はヘルペスに攻撃されて死んでしまう。ヘルペスウイルスはがん細胞の中でどんどん増殖し、次々と破壊。死んだがん細胞は人間の免疫によって分解される。

東京大学の医師主導治験によれば、この治療薬を使った場合、生存率はとてつもなく高いらしい。

下のソースは「再発または残存した膠芽腫(悪性脳腫瘍)」における生存割合です。

主要評価項目である一年生存割合(治療開始後 1 年間生存した患者の割合)が 92.3%
であり、他の複数の臨床試験結果から算出された標準治療の一年生存割合(15%)と比較
して高い有効性を示しました。

出典:脳腫瘍に対するウイルス療法の医師主導治験で高い治療効果を確認~日本初のがん治療ウイルス薬の製造販売承認申請へ~|東京大学医科学研究所

標準治療で15%だったものが92.3%と段違いの生存率です。予後が悪いものでこの効果は画期的な治療法です。

副作用はあるのか

G47Δの医師主導治験での副作用は次のようなものがありました。

主な副作用は発熱が 15 名(93.8%)、嘔吐及びリンパ球数減少が各 8 名(50.0%)、悪心が 7 名(43.8%)でした。入院期間の延長が必要となった副作用は、発熱 2 名(いずれも Grade 2 [軽度])(12.5%)のみでした。

出典:脳腫瘍に対するウイルス療法の医師主導治験で高い治療効果を確認~日本初のがん治療ウイルス薬の製造販売承認申請へ~|東京大学医科学研究所

G47Δの副作用は軽く、安全性は高いようです。

抗ウイルス薬で治療を途中で止めることも可能です。

最後に

やはり気になるのは値段だ!そして保険が効くのか?

保険は適用されるらしい。価格は 1瓶(1ml)143万1918円でこれを6回投与。つまり859万1,508円かかる。保険3割負担だと247万7,452円という計算。う~んやっぱり高い!とはいっても高額療養費制度があります。

しかし治療薬は2021年11月1日に発売されたものの当面は供給は追いつかないらしい。なので現在脳腫瘍の治療で悩んでいる患者はもうしばらくの我慢が必要である。

この治療薬はがん治療に革命を起こす可能性を秘めていると思う。ウイルスによるがん治療薬はがん患者にとって希望の光。

なぜなら現在の治療法では摘出しづらい部位のがん(脳や神経など)に大きな期待ができるからです。そして副作用も少ない。

現在は一部のがんのみだがそのうち全てのがんに使えるように研究が進められるようです。現在がんで余命宣告を受けて治療している人も絶対に諦めずに少しでも長く頑張って欲しいと思います。

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