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日本人がマスクを外さない理由=「周りがマスクしているから」という強い同調心理

2022年5月頃だったか、厚労省が屋外では基本的にマスクを着用する必要はないという方針になって数ヶ月経ちますが、外を歩けばほとんどの人が今でも丁寧にマスクをしています。

このマスクで日本人の同調心理の傾向がよく現れている(予想したとおりだった)と感じたので記事にしました。

アンケートではマスクを外すと「メイクが手抜きできない」などの理由を言う人も多いようですがこれは自分がそう思いたいだけであり、本当の理由はそこではありません。政府の宣伝が足りてないとかそういう理由でもありません。これは集団心理が原因です。日本人はこれが特に強い。

この習性はいい方向になることもあるし、悪い方向になることもあります。

屋外でマスクを外せという記事ではありません。強制力はないしそれは自由です。

日本人がマスクを外さない理由

厚労省は屋外では「他者と身体的距離(2m以上を目安)が確保できない中で会話を行う場合のみ」でマスクを推奨し、それ以外では着用の必要はないとしています。

しかし一向にマスクを外す人はいません。外ではマスクはしなくてもいいよとなったにも関わらず、屋外でも多くがマスクをしたままです。この理由は次の2つです。

  1. 日本人は人目を非常に気にし、周囲に合わせる傾向がある。
  2. 日本人は変化に抵抗がある人が多い。

人目を非常に気にし、周囲に合わせる傾向がある

例えば、こんな感じ。

今日は半袖で出かけるのはおかしいかな?

今日は雨降るのかな?傘持っていったらおかしい?

という、他からどう見られるかということを非常に気にする心理。そして周囲に合わせようとする。

つまり

  • 周りがまだマスクしているから。
  • 外すと目立って恥ずかしい。
  • 仲間はずれになるのが不安。

という理由で外そうとしない。「化粧が・・」「髭剃りが面倒で・・・」という人もいるが、それは「周りがまだマスクをしているから」を認めたくないために違う理由を探して自分で納得しようとしているだけです。違うと思っていても思いたくなくても、実際日本人は同調心理が強く、自分は自分で考えて行動することが出来ない。どうしても周りに合わせる。

学校の授業で、先生が「この問題解ける人?」と質問。すっと手を上げたら、周りは誰も上げていなかった。すると思わず手を下ろしてしまいそうになる、あるいは下ろしてしまう。

休日に洋服などの買い物を一人でいくのが恥ずかしい。
クリスマスをどう過ごすかということを非常に気にする。
という心理。これも周囲の目を気にしているものです。

自分は自分で行動すればいいが日本人はやはり恥の文化も強く同調心理で周囲に合わせようとするのでそれがなかなか出来ない。友人同士なら協調性があるとも言えるが、このせいで本当に自分がやりたいことが出来ない人もいる。

スマホは周りがアイフォンを使っているのでアイフォンにする。ランニングシューズは周りがナイキを履いているのでナイキにする。友人と同じものを買うなど。

日本人は周囲に合わせるため、日本ではブームが起きやすく流されやすい。服装など、そのブーム以外を選択しようとすると異質扱いの目で見る人もいて、更にそういう目を非常に気にします。自分は自分と割り切れる人は少ないです。これは趣味などにも影響します。

また、人が集まるところへ更に集まる習性があります。

例えば東京への人の集中化。ユーチューブでも登録数が多い超人気配信者へ更に人が集まり、それ以外のチャンネルへはあまり散らばらない。多いところへ更に集中する傾向。飲食店は特定の店に行列を作って集中化する。Amazonでは売上がいいものが更に集中的に売れる。

つまり周りがまだマスクをしているから、自分だけ外すのが不安だということです。外すのが怖いんです。外している人がいると白い目で見ようとする人もいる。それでマスクが外せない。いい意味でも悪い意味でも同調心理。

変化に抵抗がある人が多い

日本人は新しい変化に抵抗がある傾向があります。

テレビと新聞に慣れ親しんだ高齢者は、パソコンやスマホを使った情報収集に抵抗を感じます。使い方が難しいから、分からないからと言うのは自分がそう思いたいだけであり、テレビと新聞に慣れてしまい、あたらしい道具で情報を得ることに抵抗があるのです。

こういった変化への抵抗は高齢者だけではありません。

例えば2千円紙幣が流通しなかった理由などがそうです。二千円相当の紙幣はスイスでは20スイスフラン紙幣ですが、流通量が多く使用頻度は大変高いものです。日本では千円、五千円、一万円紙幣で慣れた人たちにとって、この変化には抵抗があり受け入れらません。

生活スタイルの変化は日本人にとってはかなりのストレスになり、不安がつきまといます。

一度マスクに慣れてしまうとそれが日常となり、いまさらマスクなしへなかなか変えることが出来ないということです。

まとめ

日本人が屋外でもマスクを外さない理由は「周りがマスクをしているから」です。つまり同調心理。

周囲がマスクを外していないのに自分だけ外すのに抵抗があるという人が多いのです。

それと変化への抵抗です。

しかし周囲の半分以上が外すようになると、今度はマスクをしない方へ合わせ、どんどんマスク着用派が減り始め、着用しているのが少数派になると、今度はマスクが恥ずかしいといった心理が起き始めます。

いい面としては秩序が乱れにくいことです。皆が規則を守っている間は外れた行動をする人が少ない。日本が治安が良い理由がこれかもしれません。

しかし悪い面も。例えばバーベキューで5グループ中3グループが不法投棄すると残りのグループも続いてしまう。横断歩道信号待ちで5人いて3人が赤信号で渡ってしまうと残りも続いてしまう。という傾向も生まれやすい。集団いじめも同じように起こります。

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