昆虫食ははるか昔からあり、世界各地で人々は食べていました。
そして今も食べ続けられています。なぜいまさら昆虫食を?それは現代の人間の食環境には昆虫食が救世主となりうるからです。
今日はこの昆虫食の話。
昆虫食の歴史
書物に残る一番古いものでは平安時代。
大正、江戸時代も食べられていました。
化石などの証拠はまだ発見されていませんが、縄文時代に昆虫食文化があったはずと考える人もいるようです。
私もその考えと同じです。昆虫は全部食べられますから、貝殻や骨と言った食事の残骸が化石として残らないのではないのでしょうか。
今でも長野県など昆虫食が残っている地域もありますね。イナゴの佃煮がスーパーで売っていたり、ハチノコなども食べているところはあります。
男の子は小さい頃、昆虫採集に夢中になりますよね。
この行動パターンはあまりに皆一致していて多い。
私が思うに、これは人間が昔から昆虫を食べていた本能の名残りだと思うんです。女の子ではなく男の子だけが夢中になるということは昆虫採集は男の仕事だったのではないかと。
幼少期の行動パターンは全部が本能ですからね。
万人に共通する行動パターンには何かしら意味があります。子供がむやみに体を動かしたり走り回るのだってあれは体を作るための本能的な行動らしいですし。つまり昆虫食はすでに数百万年クラスの昔からあったのではないかというのが私の推測です。
日本で現在も残る昆虫食
- イナゴ
バッタの一種です。
佃煮、素揚げ。 - はちのこ
蜂の幼虫です。
生のまま、佃煮、素揚げ、炒る、炊き込みご飯。 - 蚕の蛹
蚕(かいこ)という蛾の蛹(さなぎ)です。
佃煮、素揚げ。 - ざざ虫
トンボのヤゴなど、水生昆虫の幼虫を総称した呼び名です。
全国でも長野県の伊那地方のみ。
佃煮、素揚げ。
昆虫は栄養たっぷり
良質なタンパク質豊富、ミネラル豊富ということでまさに自然のサプリメント、大きさも一口サイズですから、まるで小さな栄養カプセルです。
昆虫は貴重なタンパク源としてどんどん活用していくべきです。
昆虫食は食糧難の解決の糸口
世界では人口爆発、飢餓、食糧危機など叫ばれていますが、これを解決する方法の一つ。それが昆虫食です。
昆虫は世界中にあふれています。
容易に採集できる。低コストで養殖出来る。捌いたりすることなく、まるごと炒めたりするだけだから調理も簡単です。一口サイズで食べやすい。そして栄養価も高い。
この昆虫を放っておくなんてもったいないですよね。昆虫は身近に存在しています、つまり目の前にごちそうがあるんですよ!それを食べないで食糧危機はない!
現代人はなぜ昆虫食に抵抗があるのか
幼少期の食習慣環境。原因はこれだと思います。昆虫は見た目は海老や蟹と変わりません、幼虫だって牡蠣やシジミみたいなもんじゃないですか。怖いことなんてありません。
でも幼少期にそれらを習慣的に食べなかった成人はどう反応すると思います?
見ただけでグロテスク、気味悪い、無理、となることでしょう。
日本人が当たり前のようにシジミや牡蠣など抵抗なく食べているのは幼少期に習慣的に食べていたからだと私は思います。まだ右も左もわからず食習慣が確立していない年齢の子供は何でも口にします。見た目の抵抗なんてありません。
その時期に昆虫を食べていれば、昆虫はいたって普通の食材となるのです。と私は考えます。
大人になってからそれを変えるのは抵抗があるのは仕方ないと思います。まあ無理に食べる必要はないですし、食べなくても健康に生きていけます。
昆虫食の時代はそのうちくる
昔は昆虫食は当たり前、現代人は食べない人が多い、しかし未来はふたたび昆虫食へ向かうことになるかもしれません。
すでに国連食糧農業機関(FAO)は昆虫食を推奨しています。
日本でも専門家は昆虫食を評価しています。時代は昆虫食へ。昆虫は解明されていない謎がいっぱい。昆虫の起源までさかのぼれば宇宙からやってきたなどという説までありますが、もしかしたら昆虫は人間が食べるために生まれてきた?のかもしれませんね。
昆虫は人類を救う!