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レンタルフォークリフトを活用して経費節約

今回はフォークリフトのバッテリーの話をします。

私は別にバッテリーの専門家ではありませんが、倉庫の現場で10年以上バッテリーフォークリフト(1.5トンタイプ)に乗ってきました。

物流倉庫にとってフォークリフトはなくてはならないものであり、バッテリーが切れて動かなくなれば作業が止まってしまいます。

バッテリーの取り扱いや長持ちさせるためにどうしたら良いのか。

フォークリフトには適正な取り扱いマニュアルはあります、誰もがわかっています。しかし、そういう理屈はわかっていても現場では現実的に行うのは困難だったりします。それを書いていきます。

フォークリフトのバッテリーは高価

私がいた物流倉庫ではカウンター式の1.5トンのバッテリーフォークリフトをメインに使用していました。現場用には4輪のフォークリフト。倉用には小回りがきく3輪のフォークリフト。

使用していたフォークリフトには24個のセルが入ってそれがつながってバッテリーとして機能していました。

このフォークリフトーのバッテリーは非常に高価なものです。新品だと100万円近くします。

私はフォークリフトのバッテリーがダメになっていく様子は多く見てきました。

バッテリーが死ぬときは、まず24個のうちの1つか2つのセルがだめになり、そこから隣のセルへ次々拡大していく感じで広がっていきます。

仕事が終わってバッテリー上面を触ったときに、1つか2つだけやや熱いセルがあると、怪しいです。そこからだめになっていきます。これがバッテリーがだめになる初期の段階です。

更に悪くなるとバッテリーはちょっとした負担でも高温になり、走行中に卵の腐った臭いがしてきます。さらに進むと沸騰して煙が出てきます。

バッテリーは高価なだけに、大事に扱ってなるだけ長持ちさせたいものです。

1日1回の充電では間に合わない物流だった

私がいたところはトヨタと神鋼のフォークリフトを計8台か9台ほど使って常にバンバン走っているような物流でした。

現場及び倉番のフォークリフト環境はかなり厳しいものでした。

荷物が積み付けられ1枚600-700kgほどになったパレットをひっきりなしに動かしている感じ。

倉番であればそれを持ち上げ2段3段と積み上げる。40ftコンテナの入庫があるとそれを27枚ほど積み付けないといけない。仮に自分担当の倉にコンテナ2本入れると54枚。3本以上倉に入れることもある。

同時に出庫も出していかないといけない。出庫する商品は一番手前にあるとは限らない。何山も掘ることもある。物流倉庫の一つの倉の中は奥行き50m以上ある。そこを走り回る。

しかも冷凍庫なので蔵の中はマイナス20度という温度。バッテリーには厳しい環境です。

つまり昼休みも補充電しないとバッテリーが1日持たない。

バッテリーの充電回数は少ないほうが良いと言われるが、残量ギリギリまで使い倒すとバッテリーの寿命を縮めるので、コンテナ入庫がなく暇な日でない限りは、どうしても昼休みにも1時間充電するしかない感じでした。

会社はバッテリーを交換を渋る

当時はトヨタのほうが神鋼よりややバッテリーの消費が悪く、朝8時半から乗って、残業があると夕方19時位にはバッテリーがほぼ終わる感じ。新車の場合です。

充電頻度は昼休みと仕事が終わってからの計1日2回。

バッテリーの繰り返し充電は1200回と言われますが、当時私はトヨタのメンテナンス講習では約1000回と習いました。

年に270日使用するとすれば2年でバッテリーの寿命が来る計算です。実際はだいたい2–3年でバッテリーの寿命を迎える感じでした。

バッテリーについては会社は大事に乗って6年使えと言ってくる。バッテリーがダメになったことを報告しても、会社は交換を渋ります。なぜならバッテリーは高価だからです。

そしていよいよバッテリーが沸騰し煙が吹いてきて、エンプティの状態から充電すれば5分もかからず満充電ランプ点灯という、本当にいよいよ末期のレベルまで使わせて、ようやく会社はフォークリフト業者を呼んで交換させるパターンでした。

私がいた会社はメーカーがバッテリーは5–6年言ってるから6年持たせろというが、それはメーカーが謳う条件のバッテリー環境での話です。シビア環境下では物理的に6年持たせるのは無理な状況でした。

こういった物流は決して少なくないと思います。

次はこうならないための対策です。

会社の予備のフォークリフトの使い方

大事に乗れと言っても、仕事量が多ければどうやっても物理的に無理があり、バッテリーには大きな負担となります。

私がいたところでは予備のフォークリフトが1台ありました。

例えば夕方にバッテリーが終わった。しかし他の人のフォークリフトもバッテリーは夕方に終わるので必ず自分が使えるとは限らない。他の人が先にバッテリーが終わって使い、自分が乗るフォークリフトがなくなることはよくある話。

この対策として、予備フォークリフトが使われ始めるのは夕方なので、特に忙しくバッテリーが上がりやすい時期は、先に朝一で予備のフォークから乗って、午後から自分担当のフォークに乗りかえる方法など色々工夫はしました。

この場合、予備のフォークリフトは昼一から充電出来るので他の人が使う夕方にはしっかり満充電となっていました。

繁忙期はレンタルフォークを活用するべし

予備のフォークリフトが1台あったところで年末の忙しさでは絶対的に不足します。

経験上、フォークリフトのバッテリーが死ぬのは忙しい年末に多い。

なぜなら仕事が増えて残業も増えフォークリフトを長時間酷使するからです。燃費優先の運転をしつつもスピードも要求されます。しかし取り扱う荷物は半端なく、夜間と昼休みを充電しても当然1日持ちません。

代わりに乗るものがないと仕事は中断。しかし1時間も2時間も中断は出来ません。15分ほど充電してまた乗って、30-40分ほど動かしてまた15分充電。年末はこうやってバッテリーが死んでいくのです。

つまりこのバッテリーを痛めつけている繁忙期だけレンタルフォークリフトを活用することで、会社のフォークリフトの負担が減って会社のフォークリフトのバッテリー劣化を予防できます。

繁忙期は荷物の置き場もない場合もあり、余計にフォークリフトがあると置き場がないかもしれませんが、そこは工夫しないといけません。

レンタルフォークリフトといっても消して安くはないです。1日1万2,000円ほどかかります。それを2台3台レンタルすれば会社にとっては結構な負担です。

ただ、忙しい時期のピンポイントだけを狙ってレンタルすればいい話です。

これはもうバッテリーの寿命云々だけでなく、仕事効率に大きく影響します。バッテリーが無くなって仕事が進まなくなる状況だけは絶対にあってはならないのです。

普段できることは

バッテリーのメンテナンス

バッテリー上面は驚くほど汚れがたまります。バッテリー上面を拭いてきれいに保ち、液面が減っていれば精製水を補充して液面管理する。

新しいバッテリーの場合、精製水の補充は週末に1回程度でOKですが、バッテリーが劣化してくると減りが早くなりますので液面には注意しないといけません。

臭いも重要で、卵が腐ったような異臭がないか。もしあればバッテリーが痛んでいます。その場合、乗った後にバッテリー上面を触り、熱くなっているセルがあれば怪しいです。蓋を開ければ臭ってくるでしょう。

バッテリーに負担をかけない

バッテリーへ大きな負荷がかかる乗り方をしないこと。例えば成体パレット(荷物をいっぱいに積んだパレット)を二段三段に重ねて引く(二段引き、三段引き)、成体パレットを持って、さらにもう一枚の成体パレットを押して前進していく行為。

バッテリー残量が点滅しているのに、もう動かなくなるギリギリまで乗り続ける行為。

これらはバッテリーの寿命を大きく縮めますので注意が必要です。

フォークリフトは物流倉庫の心臓です。大事に乗ろう。

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