エアコンの室外機はコンプレッサーと巨大な熱交換器、ファンが入っていて重さは30kg程もあります。
この室外機は主に部屋の外の地面に設置されますが、2階以上の部屋の場合、屋根の上やベランダ、または壁にかけられます。
特にアパートやマンションの場合はベランダに置きますが、ベランダのスペース確保のために壁にかけたち上から金具で吊るすことがあります。ベランダがない場合は壁にかけられたりします。
この壁にかけられた室外機が台風や地震で落下する事故がツイッターで多く報告されています。
室外機の落下
室外機の落下については国内での死亡事故はあるのかわかりませんが、海外ではすでに死亡事故があります。
室外機は重さ30kgもある金属の塊なので直撃したら死にます。特に香港や中国などでは高いビルの壁にかけられていることは多いです。取り付け業者も命がけのようです。
30kgの重さの金属の塊が壁の金具の上に取り付けられていると思うとゾッとします。洗濯物が落ちてくるのとはワケが違います。
下は金具が錆びて室外機が落下した例。
エアコンは10年に一度買い替えすると仮定すると固定金具が錆びて落下することはほぼ無いと思われますが、海沿いなど塩風が当たる地域は早く錆びてくるかもしれません。
錆による劣化が醜い場合は業者に連絡して見てもらって早めの交換がいいと思います。もし劣化を放置して落下し、それが通行人へ直撃した場合、大変なことになります。
地震や台風での落下例
劣化が原因で自然落下した例はかなり少ないようですが、地震や台風で室外機が落下した例はツイッターで多く報告されています。
どれも運良く負傷者はいないようですが、このままだとそのうちいつか負傷者が出るでしょう。死者が出る前に取り付け法に関しての法的な整備を進めたほうがいい気がしますが、地震時でのブロック塀倒壊の死亡事故にしろ、日本では実際に死者が出てから法規制が進められるのがいつもの流れです。
室外機は室内機と金属の配管で繋がっていますので、落下しても途中でぶら下がることもあります。人間は下への視界は広いですが上への視界は全然ありませんので歩行中に落下に気がついて避けるようなことは出来ません。
室外機は床に置くべき
室外機は地面かあるいはベランダの床に固定して設置するべきです。
エアコンは室内機と室外機が金属の管でつながっているので落ちてもぶら下がってしまう例も多いようです。しかし配管が耐えきれる保証はなく、そのまま落ちてしまう例もあります。
一般家庭用の室外機は重さ30kg程もあります。この塊が直撃したら死にます。
きちんと取り付けられていた室外機が台風や大きな地震という自然災害で落下して人が負傷した場合は賠償責任は不可抗力な事故として発生しませんが、やはり床置きにするという対策は取れるものです。
2階などでベランダがなければ地面へ置いて配管を伸ばせばいい。
また、壁掛けタイプの家は、壁掛け用の金具は錆びて劣化していないかチェックしたほうがいいです。万が一劣化を放置したのが原因で落下して人が負傷したら賠償問題になります。
アパートにベランダがあるならベランダの壁の上に持ち上げた設置ではなく床に下置きが推奨されると思います。ベランダのスペース確保のために頭上に釣り上げているアパートは多いですがやはり安全のためには床置きで固定。
買い替えで業者が室外機を交換する際も高所に高重量の室外機を不安定な脚立などで持ち上げて取り付けるのはそれなりの事故のリスクがある。
いままで落下死亡事故がないから、錆びない金具だから・・ではなくやはり国内一例目の事故が起きてからでは遅い。
室外機の取付台は強度や材質の規格、年一回の点検を義務化するなど法でルールを設けるべきではないでしょうか?