
スマホがあればパソコンはいらなくね?
そういう声をたまに聞きます。
たしかにスマホがあれば何でも出来る。
ですが、それはおそらく多くは今までパソコンを使ったことがない人の言葉だと思います。
これが現在どちらも使い込んでいる人が言う言葉ならまだしも、スマホしか使ったことがない人(もしくは大昔にパソコンを触った程度の人)が「パソコンは不要」と言うのならば、パソコンの利便性を知らないだけではないでしょうか?
この記事は、スマホは不要だ、という記事ではありません。
パソコンにスマホの代わりは務まりませんしスマホはとても便利で必要です。しかしそれがパソコンの代わりには決してならないということを訴える記事です。
キーボードに勝る入力装置はない
マウスとキーボード。これほど便利なものはない。
スマホがパソコンに入力速度でかなうことは無理。
キーボードは慣れが必要ということでスマホの方がと訴えるサイトもありますが、それはスマホでも同じこと。両方使い込んでいくとキーボードの方が速くなります。
ユーチューブやニコ生のチャットで即座にコメントできるのはパソコンのほう。長文コメントだろうが楽々出来るのがキーボードを備えたパソコン。
画面サイズの違いはどうにもならない

あのスマホのちっこい6インチ画面で映画など動画を見ても全く迫力がない。
ゲームも同じ。
4Kモニタがあるパソコンと最大でもフルHDのスマホ。一覧性にも大きな差がある。もしも6インチスマホでフルHDで文字をびっしり表示させれば小さくて読みにくい。地図だって一覧性がないと位置関係や距離感がつかみにくく、スクロール前提では見づらい。
やはり大きな画面のあるパソコンの代わりは務まらない。作業性が雲泥の差です。
スマホはスクロール奴隷になってしまう。
記憶容量の差
動画なんて720pや1080pのHDモードで撮りためていけばあっという間に数TBレベルになります。
記憶容量はスマホの場合、内蔵メモリータイプでは容量は128GBや256GB程度、多くても512GB。動画を撮っていくとこれもみるみるなくなります。
長時間動画を撮りためた場合、すぐにいっぱいになります。しかも万が一故障した時の場合に備えバックアップは必須で、これのみに頼るのは危険。
オンラインストレージでは無料タイプだとせいぜい10GB15GB程度で、動画を大量に保存できるほどの容量がありません。有料コースも価格の割にそれほど容量は大きくないです。
ユーチューブだと容量無限に保存できますが、非公開で個人利用するとしても著作権侵害の通知が来ることがありますので注意。
スマホにはマイクロSDカードスロットがあるものもあります。SDに保存すれば容量は128GBや256GB、あるいは512GBがありますし、買い足し続けていくことで、いくらでも保存は可能。
もしそれがPCならば、もちろんPCでもSDカードは使えますが、もっと容量単価が安いHDDもバンバン使えます。HDDへ保存すれば1ストレージで数TBでも余裕。
タワーPCならHDDを何台も内蔵可能ですが、ノートPCでもUSB外付け3.5インチHDDを使うことで安い値段でいくらでも保存可能だし、バックアップを別に作っても金額的にそれほど大きな負担にはなりません。
スマホ用のポータブルHDDもありますが容量の割にとても高価です。
以上の理由でやはりパソコンは便利です。
拡張性の差
拡張性で比較するともはや比較にならないレベル。
パソコンは外付けHDDからブルーレイ、そしてスキャナーやプリンター、ペンタブ、ネットへ有線接続など何でも接続して使えます。もはや出来ないことはないというくらいなんでも接続可能。
スマホの方はWi-Fi接続がメインとなると思いますが、対象の周辺機器が対応していない場合は使えません。
パソコンは自作やカスタムが自由
パソコンは自分に必要なパーツを組み合わせて作り上げることが出来るしいくらでもカスタムが出来る。
ノートPCであってもメモリーを増やしたり、内部ストレージを交換したりは可能。
しかしスマホは基盤直付けなので一つの媒体で使うしかありません。
スマホは通信料金が高い
スマホとパソコンの通信料について。
ちなみに私はテレビを持たないので動画はすべてネット。インターネット固定回線のひと月の通信量は350-400GB。ニコ生とユーチューブを同時に流しながらその他作業をすることもあります。パソコン用の固定回線はいくら通信しても料金は変わらないのでバンバン使います。
これをスマホのみでとなれば(出来るかわかりませんがw)、当然無制限プランが必要になります。
私ほど使わなくても例えばスマホで動画をVGA画質で1日3時間見るだけでも数十GB。パソコンいらなくね?となればパソコンの代わりにならないといけません。
パソコンは通信料金が無制限一択。それでいて月額税込み5,000円程度。(※初年度限定の月額サービスでごまかされないように注意。それ以降の基本料金を見ましょう。)
パソコンとは違い、スマホの無制限プランは無制限と言っても速度制限があることがほとんど。一定量を超えるとそこから速度が一気に落ちるパターン。これでは高速無制限とは言えないしパソコンの代わりは務まりません。
ドコモの5Gギガホだとデータ通信量100GBを超えるとそこからは3Mbpsに制限される。※ただし2020年3月25日から国内データ量無制限キャンペーンとなっている(終了時期未定)。しかし料金は基本が税込み8,415円と異常な高さ。
価格は多くが税抜きで表示されていて税抜きで価格比べる人いますが、税抜き料金なんて消費者には何の意味もないので税込み統一でしか考えません。
ドコモはここから色々割引もありますが、固定光回線契約しない前提だと光セット割は利用できないし、家族がドコモユーザーでなければ、みんなドコモ割だって利用できない。
その他大手キャリアはどれも同じような料金で高い。
楽天のRakuten UN-LIMITはドコモなど大手キャリアより遥かに安く税込み3,278円で無制限でこれはまともな価格設定。
ただ現在は楽天エリアはまだ狭く、居住地域によっては地気に無制限で使えない人も大勢いる。パートナーエリアだと月5GBまでで、超えるとそこからは1Mbpsと速度が大幅に落ちる条件付き。
パソコンで使う固定回線は通信データ量を気にすることなく速度低下制限もなくどんどん使えるしパソコン使うメリットは大きい。
もちろんパソコンなしでスマホのみでも固定光回線の契約は可能ですが・・・。
PCならネット1契約で何台でも同時通信できる
例えばパソコンだとインターネット1契約の料金で家族4人でも5人でも使え、1人でパソコン同時に3台4台接続通信も可能。しかし、スマホだと複数台を同時に使おうと思ったらそれぞれに契約が必要。
もちろんパソコンがなくてもインターネット固定回線の契約は可能ですが・・・。
スマホではきつい作業

スマホでも一応出来たりしますが、やはりパソコンでやったほうがやりやすいというものを例にあげます。
スマホでは動画編集はきつい
動画編集はスマホでもアプリがあるし一応可能です。
しかし高画質で動画編集をサクサクやろうと思うと高性能ノートPCでも負担は重い。正直グラボを積んだデスクトップPCがないと快適に編集はできません。
スマホでは画像レタッチはきつい
これはもうスマホの処理速度がいくら進化しようが、あの小さな画面サイズではパソコンの代わりにはなりません。4kの27インチ画面で編集するのと、スマホの6インチ画面で編集では作業性が雲泥の差。
そもそもソフトそのものが違いますし。
やはり作業スペースが広いパソコンでやるほうがやりやすい。
スマホでイラスト描画はきつい
パソコンはペンタブを使ってイラストを描けます。
もちろんスマホでもタッチペンを使ってイラストは描けます。
スマホでも使いこなせればいくらでも描けることは描けます。
ですがやはり画面が小さい、画面が大きいほうがやはり作業性はいい。
ソフトも機能豊富なものが揃っているパソコンのほうが使い勝手はいいです。
動画などを見ながらその他の作業をすること
パソコンではマルチモニター(デュアルモニター)で、一つのモニターで動画を見ながら、もう一つのモニターでその他作業をすることが出来ます。
つまり、ながら作業ができる。
もちろんスマホでもマルチウインドウがありますが、タダでさえ小さい画面が更に分割されてしまう。これはどうなんだろうか。
いやパソコンのほうがはるかに利便性は高いと言えるでしょう。
まとめ
つまりスマホは見るための媒体。作業には不向き。
パソコンは見る、作ると両方できる。
スマホはこれから将来どれだけ進化しようが、画面の小ささによる作業性の悪さはどうにもならない。これは携帯性と諸刃の剣。パソコンがあったほうがやはり便利でスマホがパソコンの変わりにはなりません。
パソコンには大きな画面とキーボードとマウスがある。これがスマホと徹底的な差。
当然パソコンはスマホの変わりにはなりません。
どこでも使える、好きな場所でその時の気分でさっと寝転がって扱う、QRコードの活用、スマホ決済など、スマホでないとできないことは多くあります。
つまりパソコンとスマホの使い分けというのが賢い利用法だと思います。ただし、スマホだけで事足りている人も多いのは事実で、人によるとは思います。
スマホがあればパソコンはいらない人はいるかも知れないが、スマホはパソコンの代わりにはならないということです。