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80%値下げしたとソフトバンク、消費者の負担は殆ど変わらず

メディアのニュース記事でソフトバンクが「ギガ単価で80%値下げした」とコメントしたことを知り、ソフトバンク公式ウェブサイトのプレスリリースで内容を確認。

これは2015年のホワイトプラン(7GB)に対してメリハリプラン(50GB)のGB単価を比べ、80%超値下げを行っているという内容。

辛口記事にしますが、ソフトバンクには今後のプラン改善への一つの意見として受け取って欲しいです。

値下げになっているのか表で比べる

本来は容量が大きく異なるプランでGB単価を比べるのはあまり意味がない。そこで一応容量的に近いプランも混ぜて表にします。

プランに入るために必ず必要な料金はすべて込みで単価を計算。

プラン容量料金GB単価
ホワイトプラン
パケットし放題フラット
7GB7,627円1,089円
ミニフィットプラン5GB時8,228円1,645円+51.0%
メリハリプラン50GB9,328円186円ー82.9%
※価格は税込み。単価は切り捨て。ホワイトプランは基本料(2年契約)+ウェブ使用料込。

メリハリプランは確かにGB単価では80%超安い。が、容量が近いミニフィットプランの5GB使用時で比較すると51%も高い。

メリハリプランへ入ればGB単価的には随分お得だが、プランの容量を合わせようとすれば必ずしも値下げしているとは言えない。

また、メリハリプランへ入れば毎月9,328円も払わないといけない。もちろん各種割引を適用すればこれより安くはなる。

それに使用量が少ない人はホワイトプランのほうがGB単価が安い。50GBとなってはいるが、5GBや10GBしか使わなくても9,328円であり、そうなれば容量単価は格段に悪化。

メリハリプランで8.56GB使ってやっとホワイトプランで7GB使ったときと同じ単価。

20GBも30GBもあるいは50GBも使えばホワイトプランより十分単価が安くなるがそんなに使うのは特殊な例。一般的には自宅では固定光回線でWi-Fi接続するのでそれほど容量は使わない。

大抵の人は7GBもあれば事足りる。そうなればホワイトプランのほうが単価が安くなる。かといってミニフィットプランに入ればホワイトプランより単価が高い。

こう考えると、一般的な使用量レベルの消費者は現在入れるプランに魅力を感じない。つまり毎月の支出を抑えるにはワイモバイルなどのプランへ乗り換えることに。

ワイモバイルは?

ソフトバンクにはソフトバンクブランドとワイモバイルブランドの2つがある。

ということでワイモバイルの新プラン「シンプル20」を見てみる。

プラン容量料金GB単価
スマホベーシックプランS3GB2,948円982円
スマホベーシックプランM10GB4,048円404円
スマホベーシックプランR14GB5,148円367円
シンプル2020GB4,928円246円
※価格は税込み。単価は切り捨て。

シンプル20が容量単価は一番安い。もちろん容量が多いプランのほうが容量単価は安くて当たり前だが、20GBにもかかわらずスマホベーシックプランR(14GB)の月額料金5,148円よりも安い。

ただし各種割引が使えないという条件付き。シンプル20は割り引きが使えない人にとってはお得なプランとなるかも知れません。

けれども多くの人はスマホで20GBも使わない。自宅では固定光回線を使ってのWi-Fi接続が一般的でしょう。そうなれば容量はそれほど使わない。だからシンプル10なども出して欲しい。

我々消費者にとっていちばん重要なのは容量単価ではなく、なんだかんだで最終的な毎月の支払額がいくらになるかなのです。

毎月の支払額が一番重要

「80%値下げを行っている。」のインパクトが強すぎた。

昔と現在のプランを比べ、80%値下げを行っていると聞くと、お得になったのかと普通は感じる。

しかしプラン容量が違っていたり、プランに用意された割り引きが違ったり、一緒くたに比較はできません。

また、消費者の最終的な支払額はここ数年であまり大きな変化がありません。やはりここが重要なポイント。

事業者は料金を切り詰めると大変なのはわかっています。ですが現実的には消費者はそういった事情は興味がないし、同じ条件であれば安ければ安いほどいい。

だけど、実際は家計が楽になるような新プランが出てこない。

率直な要望は、多くの人にとって最終的な支払額が減るような魅力的なプランをドカンと発表して欲しい。これこそが値下げだと思います。

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