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自分が事故を起こし、そこで初めて「車は走る凶器だ」と認識する…では遅いんだよ

名古屋市によると、ドライバーが一生涯(50年間乗り続けたとして)で人身事故を起こす確立は37%だということです。これ、かなりやばい確立です。なぜなら人身事故は生涯でたった一回でも起こせば被害者も加害者も人生が狂ってしまう事があるからです。

免許を取り、いよいよ公道で運転する。誰もが最初は怖いが、慣れてくると恐怖感も薄らぎ、呼吸をするように漠然と運転するようになる。

最初は制限速度も守り、一時停止もし、信号も守る。しかし慣れてくると運転は効率が優先され、リラックスが支配して注意散漫になり、違反は次第に大胆になっていく。事故を起こさない毎日が続くと違反が日常化。そのうち何度かヒヤリハットを起こすようになるが、それも何度か経験すると慣れてきて、恐怖感を感じなくなる。今まで事故を起こしていないという現実は、運転手を慢心にさせる。

で、ある日突然、人身事故を起こしてしまう。

免許を取って初めて運転する人、すでに何年も運転している人、全員とりあえずこの記事を読んで欲しい。素人が偉そうに言うな!と思うかもしれないが、まあ聞いてほしい。

賢い人は常に先を読んだ行動を取る

交通事故被害者の実体験や現実のドキュメンタリーなどを免許更新時に見たりした人はいると思うが、ノンフィクションとは言え、露骨なBGMやナレーションで演出をしているため洗脳ビデオ感が強い。

多くの人は「自分は事故起こしていないし非現実的動画にすぎない」と言う認識で、学校の堅苦しい安全教育動画を見せられているかのごとく、「こんなレアケースを見せられてもなあ、動画早く終わらないかなあ」などとあくびをしながら嫌々見ていることかもしれない。

動画を見終わって教室を出たあとは、まるで映画館をでたような気分となり、平和な現実世界が待っている。

教育動画はその後の運転意識の向上に役に立っていないのが現状だと思う。事故は演出の入った再現ビデオより、You Tubeなどに数多く上がっている実際の事故動画を見るほうが効果的なのだ。

人間は学習能力が極めて抜きん出た動物である。しかし現実はどうか。

交通事故のニュースは毎日のように目にすると思うが、ほとんどのドライバーは対岸の火事としか思っていない

これを「他山の石」(他で起こった出来事を自分への教訓)にするような人がなかなかいないのが現実。

他で起こった事故が全く教訓とされず、コテコテのありがち事故パターンが毎日毎日懲りずに全国の何処かで繰り返されているのは情けない限りだ。この繰り返される同一パターンの事故動画を見るたびに、ただ学習能力がないようにしか見えないのである。

まだ事故を起こしていない人に対し、事故の恐怖をどれだけ力説しても、彼らは軽く聞き流すだけ。

彼らにはなにも入っていかない。これは災害対策でも同じで、多くの人は対策も備蓄もしていない。

普通自動車というのは、全長4-5m、重さ1-2トンくらいの金属の塊であり、ドライバーの運転次第ではどこにでも突っ込むことができてしまう。つまり走る凶器だ。

自動車が人に突っ込めば、野球ボールが当たるのとはわけが違う。野球ボールのような速度で歩行者に突っ込めば一瞬で現場は非現実的な地獄絵図となる。人間の体は脆い。車の力で簡単に潰れるし引き裂かれる。力のないドライバーでも、簡単な操作ひとつで加害者になってしまう。

昨日まで平和だったのに ←皆そうなんだよ

事故というのは予告や予兆がなく突然起こるもの。その数秒前まで誰にも分からないのだ。いつ来るからその時に注意しよう・・・なんて前持った心構えはできない。

事故は何の予兆もなく、ある日突然やって来る。

昨日までは楽しい生活を送っていた人が、その翌日に大きな事故を起こし人を傷つけ、そして人生が詰んでしまう。そのときに、「1日前の時間へ戻りたい!」と思うかもしれないが、起きてしまったことはもう戻せない。一晩寝て、朝起きても現実は消えない。現実を何度も噛みしめ奈落の底に落ちた気分となり、人生が転落する。

何度もいうが、悲惨な事故をまだ起こしたことがない人というのは、総じて事故を非現実的に見がちである。毎日ニュースで流れる交通死亡事故。彼らにとって、これはただの音声であり、ただの文字列であって、映画やドラマと同じである。現実は、そのテレビの前で、パソコンモニタ、スマホの前で、お菓子などを食べながら、あくびをしながら、自分には関係ないよ・・という感じでこれらの情報を見ているのである。

実際に事故を起こした人も、事故を起こす前まではそれと全く同じ平和な生活を送っていたのだ。まさか翌日人生が転落するなんて誰も予想できない。

事故を起こす前に慎重になれ

だから

車というのは怖い乗り物なんですよ。

事故が起きないことが日常となると、事故の怖さが消えてしまうのです。これが慢心につながる。

車を運転するということはある日突然人生が狂ってしまうかもしれないリスクを常に背負っているということ。

車は巨大な凶器だという自覚が大切で、たとえ今まで10年20年と無事故だったとしても今後何が起こるかなんてわからない。長年無事故の人が、その後人身事故を起こすパターンなんて山ほどある。人身事故なんてほとんどの人が初めてだし、むしろそういうパターンの方が多いだろう。

もちろんガチガチに緊張するよりある程度リラックスしたほうが失敗なく運転ができるが、リラックスしすぎすあまり、確認を怠ったり、人は飛び出てこないはず、事故は起きないと決めつけたりする。

これが普通になるといよいよ事故までカウントダウンだ。

対人事故を起こしたドライバーというのは大体の人が初めてで、一度対人事故を起こすとその後慎重になる。しかし対人事故未経験者は注意力が足りない傾向にある。

慣れと慢心で運転するのではなく、車に乗るということは、いつ人を傷つけてしまうかもしれない。という、「車を運転する怖さ」を常に持つべきだと思う。そういう心構えでカーライフを送るべき。

つまり歩行者の横スレスレを迷うことなく40キロ60キロくらいで側方通過したり、歩道をまたいで車道に出るときに、歩行者の状況を確認せずに歩道にいきなりポーンと迷うことなく飛び出したり、そういう癖がついていると、人身事故を起こすのは時間の問題です。

車は危ない乗り物です。事故を起こす前に(←ここ重要)気をつけて。

事故は明日かもしれないぞ!

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