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鉄製(コーティングなし)フライパンの魅力

昔は普通だったコーティング無しの鉄フライパン。

最近はアルミ製にフッ素コ-ティングをしてあるものが多いです、焦げ付かなくて非常に便利なんですが、色々取り扱いに制限もあります。

改めて原点に帰って昔ながらの鉄フライパン(コーティングなし)の魅力をお伝えします。

フライパンの種類

フライ=炒める、焼く
パン=平たい

材質
アルミ、鉄、鋳鉄(炭素と鉄を混ぜたもの)、ステンレス、銅

コーティング
無し、フッ素コーティング
※テフロンコーティングもセラミックもダイヤモンド謳っているものもフッ素コーティングです。

歴史を紀元前まで遡れば銅製のプライパンが使われていました。その後鉄や鋳鉄、アルミやステンレスなどが加わります。

近年ではアルミにフッ素コーティングしたものが一般的で、スーパーやホームセンターに置いてあるものの大半がそれです。

丸裸の鉄製フライパンは最近ではあまり見かけません。やはり食材が焦げ付きやすいというのが理由でしょう。焦げ付きにくいフッ素コーティングを施してあるものが売れるのは仕方ないです。

鉄フライパンから鉄分摂取

鉄で出来たフライパンは、なによりその素材である鉄が食材へ溶け込み、食事でミネラルとして摂取出来るという点です。

プライパンから鉄?ハイそうです。これで調理すると鉄分子が食品に混ざり、鉄分として摂取できます。この鉄が非常に良質な鉄なのです。

この溶け出した鉄は二価鉄なので、三価鉄のようにビタミンCなどと一緒に摂取しなくても、二価鉄はそのままでスムーズに体に吸収されます。

さらに酢や塩など使って調理すると鉄が溶け出しやすくなります。

鉄フライパンの手入れはむしろ簡単かもしれない

鉄フライパンといっても新品時はサビ防止や最初の焦げ付き防止のためにわずかにコーティングがされていたりします。それは剥がれてOK。そこからが鉄フライパンの本領発揮です。

カシャカシャ調理してOK、ガリガリ磨いて問題なし

アルミにフッ素樹脂コーティングなどが施されているようなフライパン、また鋳鉄であっても焼き付け塗装を施されたものだと金属のヘラなどでカシャカシャ調理できません。

しつこい汚れが付いた時にヤスリなどで磨けません、そんな事しようものならあっという間にコーティングや塗装が剥がれてしまいますので取り扱いには神経を使います。

しかし鉄フライパン(コーティングなし)なら金属ヘラ使ってカシャカシャ調理しても、焦げ付いたらヤスリやスチールウール、磨き粉でガリガリ磨くことも可能です。

空焚きしたって強火だって平気、丈夫なんです

一般的に多いタイプであるアルミにフッ素コーティングのあるフライパンは空焚き、強火は出来ません。空焚きをすると高熱になりコーティングが痛み、更に熱すると有毒ガスが出ることがあります。強火も同じです。

鉄フライパンなら弱火でも強火でもOK。万能選手です。料理の自由度が広がります。

洗剤を使ってもOK

鉄フライパンは焦げ付きやすく錆びやすいです。

洗うときは食器用洗剤を使っても材質が痛むことはありませんが、洗剤を使うと油膜を落としてしまうことになり、せっかくなじませた油膜をリセットすることになります。

鉄フライパンの洗い方は、洗剤を使わず水とタワシで洗って乾燥させてから油を薄く塗って拭き上げて終わり。というのが一応取扱説明書のマニュアルです。基本洗剤は使わないということみたいですね。

ですが実際私は洗剤使ってます。最後に油も塗っていませんが、使い込んで焼きが入っているせいか油膜がなくても1週間位では錆は発生していません。それ以上ではどうなるかわかりませんが。

下の方に動画を上げていますが、プロの方曰く、汚れが落ちにくいときは遠慮なく洗剤を使って下さいと言っています。

使えば使い込むほど馴染んでくる

鉄フライパンは消耗品ではありません。

アルミにフッ素コートしてある一般的なフライパンは使い込むほどコーティングが劣化していき焦げ付きやすくなって買い替えという消耗品です。

しかし鉄フライパンは一生ものです。

使い込むほど磨き込むほど成長し、使いやすく馴染んできます。使い込むほど愛着が湧いてくるのです。そうなると料理が楽しくなります。たとえ、ずっと使わなくてサビサビになっても磨けばまた復活します。

鉄フライパンの使い方

鉄フライパンは焦げ付きやすく錆びやすいというデメリットがあります。なのでポイントをしっかり抑えておきましょう。

プロの方が分かりやすく説明してある動画です

最初は空焚き、そして油入れて全体になじませる油を戻す。戻した油は捨てずに次回なじませるときにまた使います。これを毎回繰り返すということです。これをやると焦げ付きにくくなります。

表でまとめ

鉄フライパンの魅力伝わったでしょうか?

もちろんアルミ+フッ素コートも焦げ付きにくいので魅力的です。しかし焦げ付きにくいのは新品時で、使い込むほど劣化し、徐々に焦げ付きやすくなっていきます。

しかし鉄の場合は使い込むほど油が馴染んでいき使いやすくなります。

一般的なアルミ製+フッ素コーティングのものと、鉄のみでコーティングなしのフライパンの特徴を表で比べてみます。

アルミ製
フッ素コート
鉄製
コーティング無
焦げ付きにくさ焦げ付きにくい焦げ付きやすい
強火不可
金属ヘラ使用不可
金属タワシ使用不可
食器洗剤使用通常は使わないが可
錆やすさ錆びにくい錆びやすい
寿命短い
(コーティング劣化)
長い
(一生使える)

ずっと使えて、使い込むほど磨きがかかる鉄フライパン。手入れで失敗しても何度でもやり直しが効きます。是非、鉄フライパンを手に入れて使い込んでみましょう。

最初は失敗があるかもしれませんが、何度でもチャレンジできます。フライパンに愛着が湧いてくると料理が楽しくなりますし、料理が上手になります。

最後に鉄フライパンをいくつか紹介

いくつか商品リンクを貼っておきますが、サイズを統一して貼っていませんので注意してください。購入する際はリンク先では用途にあった希望のサイズを選べます。

サイズは一般的には24–26cmです。あまり大きいとかなり重くなります。サイズが変わると値段も変わります。また取っ手が鉄むき出しのものでは調理中熱くなりますので、素手で持ちたい場合は木製のものを選びます。

鉄フライパンは一生使えますので、少しいいものを買ったとしても、結果的に一般的なアルミ+フッ素コートのものを何度も買い替えてつないでいくよりも結果的に安くすむと思います。

多少高くても大事に手入れをしていくと愛着が湧いて、料理も楽しくなるのではないでしょうか。

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