エアコンを処分するときは粗大ごみで捨てられません。
エアコンは家電リサイクル法でリサイクルが定められています。
大抵の場合は買い替え時に引き取ってもらう流れですが、処分のみとなると結構料金がかかります。
福岡市のウェブサイトではエアコン処分はベスト電器が紹介されています。
そのベスト電器で処分してきたのでその流れを紹介。
処分したエアコンは三菱の霧ヶ峰(おそらく1983年製)。つまりオゾン層を破壊する古いタイプのフロンが入っています。
まずは自分でエアコンを外した
エアコン取り外しは自分で行いました。使用工具はモンキーレンチ、プラスドライバー(2番サイズ)、プライヤー、カッターナイフ。工具はすでに自宅にあったものを使用。
エアコンを素人が外すのは危険を伴います。そこでどういうポイントが危険なのかこの動画を参考にしました。
ポンプダウン中に配管に空気が入るとダメということです。
取り外すエアコンがなにぶん古すぎるのでので動かなかったらポンプダウンでフロンを回収できないのでどうしようと不安でした。
1.強制冷房を10分。
コンセント差しても動作しなかったがコンセントを綺麗に磨いて差し直したらエアコンが動いた。キンキンに冷えた風が出ているのを確認しました。冷えない場合はポンプダウン禁止だそうです。大変危険らしい。
てか1983年のエアコンがまだ動くとか霧ヶ峰はどんだけ頑丈なんですかw。
2.送り側バルブを全閉。
バルブキャップを外し、送り側バルブ(細いほう)を時計回りに回して全閉します。
ここで問題発生。多くの動画ではパルブは6角レンチで締めるということだったが、古すぎるエアコンだったせいかバルブは四角い頭のネジ状になっていました。そこでモンキーレンチで調整して締めました。
3.全閉状態で2分待つ。
動画では3分を推奨されていましたが、1分でも冷媒はほとんど回収されるということなので2分で妥協。理由は古すぎるエアコンゆえ事故が怖いので。2分はスポーツウォッチで測りました。
冷媒を限りなく回収するには3分が理想らしいです。ただし3分を超えるのは良くないとのこと。
4.受け側バルブを全閉する。
受け側バルブ(太管)を全閉します。
5.エアコンの電源引っこ抜いて停止。
エアコン停止させてとりあえず一安心。
6.室外機から配管を外す。
配管のフレアナットを緩めて外します。結構固かった。外す時に音が出るとか書かれていることが多いですが、音は何もしませんでした。
まあシュッ(冷媒抜けきって負圧)だろうがシュー(冷媒が残っている)だろうがどんな音がしようが、冷媒が少し残ってようが、フレアナットを一度緩めたらポンプダウンのやり直しは絶対にしませんでしたけどね。安全のため絶対に一発勝負。
シューをシュッと聞き間違えてポンプダウンを何度もやり直して爆発した業者がいるらしいですから怖いです。フレアナットを一度緩めたらやり直し禁止です。
室外機側の外したあとを一応テープで巻き巻き。
7.配線をぶった切る。
プライヤーで3本の配線をぶった切りました。
8.台座から室外機を外す。
これが一番苦労しました。すぐに問題発生!屋根にある台座のネジ8本のうち3本のネジ山が錆びて形状を失っていてプラスドライバーの山がかからない状態。仕方ないのでプライヤーでつまんで握力で回しましたw。
次に室外機を窓から部屋に入れますが、これが重くてやばい(後で計ると34kgあった)。屋根が斜めになって踏ん張りにくく持ち上げるのが怖い。なので屋根上で転がして取り込んだw。塗装が劣化しててズボンが真っ白に。
部屋から階段降りて外へ。これもきつかった。古い機種のせいかやけに幅広くて持ちにくい。
9.配管を分離して撤去
配管途中にあるジョイントと部分のネジを緩めて配管を分離。
そして金属の配管は折りたたんで(結構柔らかい)さっき取り除いた室外機の上に乗ときました。
室内機につながった配管は穴から水平に伸ばして部屋内に取り込みやすくします。
10.エアコン室内機を外す
室内機の下側にあるネシを2本外し、室内機下を少し手前に引いて、上にスライドさせたら外れました。
室外機に比べればかなり軽い。6-7kgくらいかな??
11.配管穴を埋める
配管が通っていた壁穴を埋めます。
使用したのは因幡電工のホールキャップ AF-610。ホムセンで税込み553円。商品リンクは私のとは型番が微妙に違いますが、単なるカラー違いです。末尾の I はアイボリーの I 。
パテは因幡電工のエアコン配管用パテ AP-200-I。これもホムセンで買って81円。安かった。
私はホムセンで購入しましたがキャップとパテのカラー合わせはできませんでした。それしか置いてなかったので。まあホワイトとアイボリーだからたいした色の違いはないですけど。
壁穴は65mmだったのでなんとかギリギリホールキャップが使えた。このホールキャップはかなり使い勝手いい。
そして屋外の壁は表面が凸凹でキャップをはめ込むだけでは気密性がないのでパテで隙間を埋めました。パテは壁が砂埃などで汚れているとつきにくいので壁を綺麗にしてやるといいです。
これでエアコン取り外し作業終わり。業者に頼むと9,000円くらい取られることもあるらしいです。自分でやってよかった。
ベスト電器へ行く
エアコン回収はベスト電器で申し込めます。他店で購入したエアコンでもOK。処分だけでもOK。
ちなみに同じベスト電器でも回収処分料金は店舗によって違うことがあるそうです。リサイクル料はエアコンメーカーで異なります。三菱は一番安く990円でした。リサイクル料は室内機と室外機をあわせた料金です。
1.まずは店舗で申し込む
取り外し全部終えてベスト電器へ行き、カウンターでリサイクル申込みをしました。
受付確認書に氏名・住所・電話番号を記入。次に家電リサイクル券にも氏名と電話番号を記入します。そして引取日を聞かれます。「明日、日曜でもいいですよ」と言われたのでそうお願いしました。
ここですべての料金を払いました。
項目 | 金額 |
---|---|
リサイクル料 | 990円 |
運搬料 | 1,650円 |
訪問回収費 | 2,750円 |
合計 | 5,390円 |
合計5,390円でした。自分でベスト電器まで持ってくれば訪問回収費2,750円が不要になるので安くなると言われましたが、無理なので自宅へ来てもらうようお願いしました。
ちなみに私は自分でエアコンを取り外しました(きちんと冷媒はポンプダウンして室外機に回収しました)が、もし業者に取り外してもらうなら別に料金がかかります。
店で申し込んだらそのまま帰宅です。
回収業者が夕方電話をかけてきて、先ほど決めた引取日の引取時間帯を言ってくるそうです。その時間に必ず居ないといけないと言われました。多くの場所を回っていて忙しいらしいので不在だとすぐによそに回ると念を押されました。
2.回収業者から電話が来る
夕方回収業者から電話きました。16-18時に来ますとのことだったので了承。
3.業者が回収
業者が回収に来るまでに、玄関前など業者が取りやすいところまでエアコンを運んでおきましょう。
業者が自宅へ引き取りに来たら家電リサイクル券を渡します。そして控えをもらいます。
業者が積み込んで終了です。手伝いとかしなくていいです。
ちなみに配管も台座も全部持っていってくれました。
処分にかかった総額
かかった料金の内訳
エアコン処分で。
項目 | 金額 |
---|---|
リサイクル料 | 990円 |
運搬料 | 1,650円 |
訪問回収費 | 2,750円 |
合計 | 5,390円 |
配管穴埋めで。
項目 | 金額 |
ホールキャップ 因幡電工 AF-610 | 553円 |
クーラーパテ 因幡電工 AP-200-I(200g) | 81円 |
合計 | 634円 |
5,390円+634円で合計6,024円。
6,024円・・・高いと言えば高い。一応自分でベスト電器まで運べば3,274円でした。
無料回収を叫ぶ業者もたまに回ってきますが、トラブルが多いと福岡市が注意喚起していたのでやめときました。エアコンはきちんと処分です。