ブログの記事で物流を色々検索したときに現場の写真を多く見ましたが、ヘルメットをしないで現場作業させている物流センター、配送センターがあまりに多くて本当にびっくりしました。
私は元物流センターで働いていましたが、これだけはいいたかったのでこの記事を書きます。
安全対策として現場はヘルメットと安全靴は着用が基本。
フォークリフト運転者は無論、現場で歩いている作業員も全員ヘルメット着用です。
私がいた職場ではこれは厳しく管理されていました。社長が来るときでも、動検検査員が来るときでも作業現場に立ち入るときはヘルメットは絶対でした。
ヘルメットを徹底していない物流の安全管理は一体どうなっているのか?この問題を注意喚起していきます。
物流センターは危険がいっぱいある
物流センターほど事故が多い職場はあまりないと思います。
道路を走っていて交通事故に遭遇するより数百倍、いや数千倍くらいは危険。物流センターの現場では事故は日常茶飯事。ちなみに物損事故が多いところほど人身事故も多いと思います。
フォークリフトの運転手がヘルメットをするのはこれは当たり前です。
なかにはヘルメットをしないでフォークリフトを運転させてる物流もありますがこれはもはや論外。そんな物流はやめたほうが良いです。こんな職場はいつ死ぬかわかりません。
物流センターの現場は危険が多い。それらを紹介します。
高積みしたパレットから荷物が落ちてくる
物流センターではパレットに荷物を乗せ、そのパレットをフォークリフトで持ち上げて重ねることがあります。
積み付けというのは絶対完璧とは限りません。フォークリフトがバック中にぶつかった拍子に頭上から荷物が降ってくることだってあります。また、重ねた直後は安定していても、徐々に潰れ時限爆弾のように傾いてくることもあります。
パレットごと崩れて巻き込まれると死ぬこともあります。
パレットラック付近は特に危険地帯
パレットラックのある通路はヘルメットをしていても怖い場所です。
ここは死亡リスクのある危険地帯です。フォークリフトに乗っていれば頑丈な天井で守られていますが、歩いていると頭を守るのはヘルメットのみ。荷物が1個だけパレットからこぼれて音なく落ちてくることだってあります。
フォークリフトがパレットラックからパレットを出し入れする最中は特に危ないです。
ラックに引っ掛けて荷物がポロポロっと降ってくることは決して稀な事故ではありません。最上段へ積み付ける際に上げすぎて天井の照明を割ってガラスが落ちてくることだってあります。
また、この通路に荷物を置きっぱなしにしているような現場だと、フォークリフトがバック中にぶつかるリスクはかなり高くなります。
自分たちの仕事場にあるフォークリフトの周りの塗装を見て下さい。
とくに後部塗装が剥げているのはそれだけぶつかったり擦っている証拠です。
使い込んだフォークリフトの後部に全く傷が入っていない物流倉庫だとかなり安全です。傷だらけならかなり荒い運転作業をしているということです。
このパレットを格納するラックは便利と引き換えに本当に危険で、フォークリフトがぶつかって柱が曲がればドミノ倒しのようにすべて崩れて雪崩が起きることがあります。
こうなると大災害級の事故になります。こういう場所をヘルメット無しで作業しているというのは信じられない風景です。
まずはここで作業する人は、パレットラックに曲がりなど損傷がないか、パレットラックにきちんと積み付けられているか、荷物の状態に異常はないか頭上を確認してその場を踏み入れたほうがいいです。
現場が整理整頓されているか
高積みされていない現場でもフォークリフトが行き交うような場所であれば常に危険がつきまといます。
フォークリフト運転手というのはあまり周囲を見ていません。
道路を走る車のドライバーよりもはるかに安全確認はしていません。とくにパレットを持って前進するフォークリフトは危険です。なぜなら前があまり見えない。荷物を持ったらバック走行が基本です。
たとえそれほど高積みされていなくても、床付近に置いた荷物を持ち上げようとしゃがんだ最中に真横の山から崩れてくれば、頭を守るのはヘルメットです。物流センターの現場というのはどんな場所でもヘルメットは必要なのです。
大手の物流が堂々とヘルメットしていない
物流倉庫の現場でヘルメットなしで仕分けやピッキング作業、さらにはパレットラックで高積みしている通路の真下をヘルメットしないで歩いている作業員。
以前物流にいた私から見れば信じられない光景です。荷崩れが起きたり、上から荷物がポロッと溢れて落ちてきたらどうするつもりなんでしょうか?本当に危険です。
頭は最も守らなければいけない部位なのです。
安全対策
- 作業員はヘルメット、安全靴着用。
- 歩行者はフォークリフトの前後を横切らない。通る場合は声をかける。
- 現場は整理整頓する。
- 地べたに荷物を置かない。1つでも必ずパレットの上に置く。
- パレットから崩れないよう考えて積み付ける。ラップなど活用。
- パレットラック通路にパレットなど荷物を置きっぱなしにしない。
- パレットラックからパレットや荷物がはみ出ないようにする。
ヘルメットというのはもっとも基本的な安全対策の1つです。この基本が出来ていない現場は非常に危険です。ネットで検索するとヘルメットをしていない物流現場の画像が次々と出てきて本当に驚きです。結局、怪我して痛い目を見るは自分です。