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ウーバーイーツなど配達用バイクを自分で整備すると年間◯万円の節約

ウーバーイーツや出前館などバイクで配達をフルタイムでやっている人で概ね月間3000km、年間にすれば3万6,000kmほど走行します。はっきりいってかなりのハイペースで消耗していくことになる。

走行距離が走行距離なだけに、オイル交換なんて月1ペース。このメンテ費用は馬鹿にならない。これをバイク屋に頼めば工賃が発生する上に、バイク屋の営業時間にしか持っていくことが出来ない。自分で全部やってしまえば、工賃がゼロな上に、空いた時間にいつでも整備できるメリットが有る。

もちろん工具を揃える初期費用は発生するがそんなものすぐに逆転できるのだ。

もちろん配達専用バイクのメンテナンス(整備)費用は経費にできるのだが、経費と言ってもお金が支給されるわけではない。自分で負担し、その費用を収入から差し引いて節税になるだけの話であり、やはり経費は少ないほうがいい。

この記事では配達バイクがスズキ・アドレスV125Sだった場合で、バイク屋任せと全部自分でやった場合の年間費用を比較する。

※部品代や工賃などバイク屋でかなり違いはあると思うが、あくまでもだいたいの目安です。細かいことはツッコミ無しで。

消耗品のメンテ

エンジンオイル交換

エンジンオイル交換(3000km)
メーカー指定は6000kmおきだが、市街地の短距離走行だとシビアコンディションとなるため3000kmごとの交換が望ましい。ちなみに福岡市はエンジンオイルの廃油は市は回収しないが、オイルパックに染み込ませれば燃えるゴミで出してOKとのこと(確認済み)。

バイク屋でやった場合自分でやった場合
オイル0.95L
(10-40、部分合成油)
1,400円
(Amazon購入)
ドレンガスケット代45円
(平アルミ1枚あたり)
オイル処理150円(1回あたり)
(処理箱2.5Lで2回使える)
工賃0円
合計1,900円
(バイク屋の一例)
1,595円
1年あたり2万2,800円1万9,140円

もっとも自分でやる場合は4L缶のオイルを購入すればもっと安い。カストロールのパワー1(4L缶)だとAmazonで3480円ほどなので、で0.95Lあたり826円。もっというと、4輪用の4Lオイルだと更にずっと安い。ということで1,000円以内でもオイル交換は可能である。また、廃油は二輪館などで無料で引き取っているため、元の容器に戻して持っていけば、オイル処理箱も不要といえば不要である。

オイルフィルタ(1万8,000km)
オイルを3000kmおきに交換すればこれは1万8,000kmのままでいいような気もするが、一応オイル交換3回に1回の頻度でオイルフィルタ交換を考えた。

バイク屋でやった場合自分でやった場合
純正オイルフィルタ638円638円
Oリング大+小275円275円
工賃700円0円
合計1,613円638円
1年あたり6,452円2,552円

フィルタ交換単体での交換はできず、フィルタ交換時は必ずオイル交換も伴うが、オイル交換+フィルタ交換でバイク屋だと概ね3,500円ほどとなるようである。

ミッションオイル交換

ミッションオイル交換(1万km)
交換量は90mlでエンジンオイルでOK。
ガスケットは注ぎ口と排出口で2つあり、排出口のガスケットは必ず交換しないとオイルが滲んでくる率が高い。

バイク屋でやった場合自分でやった場合
オイル90ml133円
(90mlあたり)
ガスケット(小)50円
(社外製1枚あたり)
工賃
合計1,500円183円
1年あたり5,400円659円

※V125Sはギアオイル交換にクランクケースを開ける必要があるため、ホンダやヤマハ車より工賃がかかるという予想で計算。ただ、2回に1回はベルト交換と同時交換をすると仮定して、バイク屋ではミッションオイル費用1回あたり1,500円とした。

タイヤ交換

タイヤ交換
リアタイヤは耐久性重視でMB520とすると寿命は9,000km。
フロントは長く持つのでグリップ重視でダンロップD307とすると寿命は2万1,000万km。

リアタイヤ

バイク屋でやった場合自分でやった場合
IRC MB520
(100/90-10 50J)
4,500円
(Amazonで購入)
バルブ(L型)430円
(Amazonで購入)
工賃0円
タイヤ廃棄0円
(バラバラにして廃棄)
合計1万1,000円
(すべて込み込み)
4,930円
1年あたり4万4,000円1万9,720円

フロントタイヤ

バイク屋でやった場合自分でやった場合
ダンロップD307
(90/90-10 50J)
2,650円
(Amazonで購入)
バルブ(ストレート)435円
(Amazonで購入)
工賃0円
タイヤ廃棄0円
(バラバラにして廃棄)
合計8,500円
(すべて込み込み)
3,085円
1年あたり1万4,571円5,289円

ドライブベルト・ウエイトローラー交換

ドライブベルト・ウエイトローラー交換(2万km)
ドライブベルトは切れると走行不能となるため、ギリギリまでは使えない。
ベルトはやや高くても純正が一番耐久性がいいし切れる報告が少ない。
ウエイトローラーを同時交換する場合で計算。

バイク屋でやった場合自分でやった場合
純正ベルト5,445円5,445円
純正ウエイトローラー6個2,640円2,640円
工賃5,000円0円
合計1万3,085円8,085円
1年あたり2万3,553円1万4,553円

ブレーキパッド・ブレーキフルード交換

ブレーキパッド・ブレーキフルード交換(2万km)
これは同時交換が望ましい。
ブレーキパッドは純正は7,000kmほどしか持たないが、デイトナゴールデンを使うと2万km以上もつ。

バイク屋でやった場合自分でやった場合
デイトナゴールデンパッド5,060円
(メーカー希望価格)
3,500円
(Amazonの場合)
工賃2,000円0円
ブレーキフルード工賃込み2,000円ほど220円
(1回あたり100ccほど)
工賃0円
合計7,060円3,720円
1年あたり1万2,708円6,696円

エアクリーナーエレメント交換

エアクリーナーエレメント交換(1万km交換)
V125Sのエアクリーナーエレメントはスポンジにオイルが塗布された湿式タイプ。マニュアルでは洗浄してオイル塗布となっているが、手間や時間がかかる上に洗浄後の廃液処理やスポンジの劣化も考えれば交換が得策と言える。市街地では1万kmも走ればかなり汚れる。

バイク屋でやった場合自分でやった場合
エアクリーナーエレメント
(純正、オイル塗布済み)
1,463円1,463円
工賃800円0円
合計2,263円1,463円
1年あたり8,147円5,267円

プラグ交換

プラグ交換(1万km)
V125Sの場合、プラグは実際1万kmでもほとんど変化はなく1.5万kmあるいは2万km交換でも十分な気はするが高いものでもないので1万kmおき交換で。

バイク屋でやった場合自分でやった場合
プラグCR6HSA495円
(メーカー希望価格)
280円
(Amazonの場合)
工賃800円0円
合計1,295円280円
1年あたり4,662円1,008円

ヘッドライトバルブ交換

ヘッドライトバルブ交換(おおよそ1.5万km)
ヘッドライトバルブは寿命は点灯時間に影響するが、街乗りであれば平均速度は低いためおおよそ1.5万kmが目安。もっとも個体差も大きい。ガラスが黒くくすんできたら寿命近いので交換推奨。

バイク屋でやった場合自分でやった場合
ヘッドライトバルブ
(スタンレー14-0346)
2,640円
(メーカー希望価格)
1,200円
(Amazonの場合)
工賃1,200円0円
合計3,840円1,200円
1年あたり9,216円2,880円

工賃は2,000円を超える店もあるようだがそういう場合はバルブを値引きしているのか、結局はコミコミ4,000円前後に落ち着くようだ。

ヘッドライトがハロゲンなど白熱球の場合は常に予備+工具を持って置くと便利。切れたらすぐ交換出来るし交換自体10分もかからない。もっとも最近のバイクはLEDが増えたためバルブ切れの心配はない。

年間メンテナンスいくら節約?

年間メンテナンス費用(年間3.6万km走行を想定)

バイク屋でやった場合自分でやった場合差額
エンジンオイル交換22,800円19,140円3,660円
オイルフィルター交換6,452円2,552円3,900円
ミッションオイル交換5,400円659円4,741円
タイヤ交換R:44,000円
F:14,571円
合計:58,571円
R:19,720円
F:5,289円
合計:25,009円
33,562円
ドライブベルト&
ウエイトローラー交換
23,553円14,553円9,000円
ブレーキパッド&
ブレーキフルード交換
12,708円6,696円6,012円
エアクリーナー
エレメント交換
8,147円5,267円2,880円
プラグ交換4,662円1,008円3,654円
ヘッドライトバルブ交換9,216円2,880円6,336円
合計151,509円77,764円73,745円

バイクや任せではなく自分でメンテナンスをすればなんと

年間7万3,745円の節約に!

実際はこれ以外にも交換周期の長いブレーキワイヤーやゴムホース、シール系、クラッチシュー、リアブレーキシュー、セルモーター、触媒など様々な消耗品は絡んでくるのでこれよりも金額は大きくなります。が、節約しようと思えばもっともっと切り詰めることも可能。

もちろん自分でやるとなれば工具を一通り揃える必要があり、なんもかんも揃えると3万円くらいになるかもしれないが、年間走行距離が凄まじいため、半年で元は取れてしまう。しかし下手な整備は逆に危険なので、自信がないならバイク屋任せが確実で安全。

維持費全体だとかなりかかる

これはメンテンナンス費用でしたが、維持費となれば自賠責保険やガソリン代も絡んできます。とくにガソリン代はリッター170円で燃費が38km/Lの年間3.6万kmだと、年間16万1,052円。

また年間3.6万kmとなると125ccバイクは3年で10.8万km、4年で14.4万km、5年で18万kmにも達してしまう。3年で10.8万kmはきちんと整備すればまず問題ないと思われるが、新車からだと3年で買い替えという流れでしょう。買い換えれば車両価格の負担が待っています。

当然、自賠責や自動車保険もかかるわけで、メンテナンスの工賃とか節約できる部分はなるだけ節約したいもの。

年間3.6万km走った場合、ガソリン代(燃費38km/L、170円/L)、消耗品(自分で全部整備)、自賠責、3年毎に35万円で新車を買い替えと考えれば、1km走行あたりの経費が10.3円ほど。320円(みつお)のリクエストで3km移動した場合は30.9円の経費がかかり、利益は289円ほど。

あと、書き忘れていたけど、パンク修理も自分で出来るとかなり便利。

パンク修理はバイク屋ではチューブレスで2,000円くらいもとられる。もし深夜配達中にパンクしたらバイク屋は閉店しているのでかなり痛い。これを自分でできれば10分もかからないし早ければ5分で修理終わる。パンクしたくなければ路面に異物が多い道路端のすり抜けを避けることだ。

ということで自分でメンテンナンス・整備をやるとどれくらい節約できるのかを記事にしました。フルタイムで配達するような人は、メンテナンスを全部自分でやることができれば年間7.3万円も節約できるというのは大きい。

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