※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

アマリングを消すのに公道で血眼になってカーブを攻めている人へ警告

アマリング、バイク乗りなら聞いたことがある言葉かもしれません。アマリングとは正式な言葉ではないが、タイヤで摩耗していない端っこの部分が輪っかのようになった状態。

アマリングという言葉が使われ始めたのはそれほど遠い昔ではなく、特に一般的に浸透したのは最近の話。

このアマリングを消すために、公道の峠などのカーブで血眼になってバイクを寝かして攻め込んでいるライダーがいます。こういう人らがよく事故を起こすので記事にします。

アマリングに執着しすぎると事故のリスク

昔のバイク雑誌の中古車選びの記事で「アマリングがない=上手いライダーである」というような目安が書かれていた。バイク雑誌は「バイクは寝かせてナンボ(略してネカナン)」という言葉を使い、公道で寝かせるテクニックを記事にすることがよくあった。

この風潮はおそらく80年代のレーサーレプリカが流行った峠ブーム世代の読者側の需要に答えたものだったと思う。元プロライダーを使い、公道でステップをガリガリ擦って走る動画は読者を虜にする。もちろん全力で攻め込んではいないが、到底安全とは言えない速度である。

レースのテクニックを公道へ使えと言わんばかりで雑誌でも紹介される。コーナー手前でフロントブレーキをかけフロントに荷重をかけたまま旋回し徐々にブレーキをリリースして加速していく。

だけどね、こんなテクニック公道では不要なんだが!という話。そもそも公道ではカーブは十分に速度を落とすことが求められる。一般の車の後ろを流れに乗って走っていればよく分かるが、カーブではほんとにこれでもかというくらい速度を落としている。バイクでその流れについていくと、ほとんどバンクさえしないまま曲がっていく。

ハングオフ(ハングオン)に関しても、そもそもこれはバイクレース用のテクで公道の安全走行には全く必要ないもの。こんなの覚える必要はない。

安全に走れば全くバイクの魅力がない走行になると思うかもしれないが、これも人それぞれと思う。道路交通法にのっとった安全運転が出来ないなら、事故を起こす前に免許返納した方がいい。公道というのはスポーツ走行をする場ではない。それらを楽しみたければサーキットへ行くべき。

一般的に免許取り立てのライダーの場合、「立ちごけ」はバイク購入から1ヶ月までに多く、「攻めすぎての自爆事故」はバイク購入から6ヶ月から1年目の間に多いように思う。立ちごけは大した怪我はしないが、自爆事故は死ぬこともある。

峠などのワインディングの事故の多くは無謀な運転によるもの。アメリカンバイクなどまったり走るバイクより、ネイキッドやスーパースポーツ系のバイクの事故が多い。

アマリングを消すために、ツーリング中の峠などのワインディングで目の色変えて血眼になって攻め込んでバイクを寝かし込み、自分への未知の世界にチャレンジしタイヤの端まで使いたがる人はそのうち事故る。

ミシュランタイヤではビバンダム消し(タイヤ接地面の端っこにあるミシュランのマスコットを摩耗ですり減らすこと)に夢中になる人も多い。

一番の問題は、ほとんどのライダーが飛ばしすぎだということ。速度制限も減速路面標示も完全無視でぶっとんでいく。40km/h制限だろうが100km/hを超えてかっ飛ばしていくバイク。同じ道路を走る乗用車にあっという間に追いつき、大型バイクのドッカン加速でオレンジのセンターラインを越えて追い越し、速い速度でコーナーへ突っ込んでいく。

公道を走る速度の感覚がおかしくなっている人。普通乗用車を追い越さないと死んでしまうのか?というくらいどこでも車を追い越していく。

こういったバイクがコーナーを膨らんでコースアウトして転倒したり、追い越し時に最悪対向車とぶつかって大破する。僕がよくツーリングする阿蘇ではサーキットと勘違いしたようなバイクを見ることは日常で、バイクの無謀運転による自損事故(単独事故)は多い。

こういった人のすべてがアマリング消し目的とは言えないが、公道を攻め込むのは大変危険。

限界に攻めていない8割の力で流しているから危なくはないという考え方の人もいる。しかしそれでも非常識な速度でコーナリングしている現状。やはり速度感が一般常識とかけ離れすぎている。これを5-6台でやられると公道がサーキットのような速度で流れていく異常な風景となり、ライダー本人はまだ余裕があると思っていても、周りの車などが怖い思いをする。

通常の運転ではタイヤの端まで使わない

普通に安全運転をすればカーブでは十分に速度を落とすので、バイクはほとんど垂直。車の後ろを走ると車はバイク乗りから見れば驚くほど減速をしゆっくりどカーブを曲がる。バイクもそれに続いて進行すれば、ほとんど傾けることなくハンドルで曲がっていく。

峠だと速度が直線も含め30km/hや40km/hに制限されているところも珍しくはなく、仮に法定速度60km/hのところでもコーナー部分は減速路面表示があったりする。アマリングがなくなるほど倒し込む場面はまずない。

ただ、Uターンでは深くハンドルを切ったり、場合によっては大きく傾けることはあるかもしれません。狭い道路でUターンを繰り返せばタイヤの端に近い部分まで摩耗していくかもしれないが、白バイでもない限り、そうそうUターンする機会なんてないです。

特に市街地走行メインやワインディングのない国道、バイパスなど走行メインだと、ほんとにタイヤの中央付近しか使いません。

サーキットやジムカーナなどやっているバイクなら端まで使っていることは全く珍しくないですが、公道のみ走っているバイクでタイヤの端まで使っているとすれば、それは普通ではないです。特にタイヤ表面が溶けて荒れているようなバイクは危険運転をしたと言っているようなもんです。

ちなみに白バイはタイヤの端まで使っていますが、彼らは敷地内でジムカーナをやって訓練していますのでその時摩耗したものです。

アマリングなんて気にするな!

アマリングがないのが上手い証拠で、アマリングがある人は下手だと力説するおじさんも問題になっているようですが、好きに言わせおけばいいんです。その人にとってはタイヤの端まで使うことが価値があるのでしょう。

こういう言葉に触発されて無茶な運転をし、事故を起こしたらどうしようもなくなります。そのとき後悔するのは自分自身です。

公道でワインディグをサーキットレースまがいのように速く走れる技術なんてあまり役にたちません。Uターンの技術のほうがずっと役に立ちます。公道はルールがあります。寝かし込んでガンガン飛ばしたいならサーキットでやるべきです。

どうしても走って消したいならサーキットやジムカーナでがんばってください。サーキットならアマリングはさっくり消えます。ジムカーナだと何度かコケて傷が入ることを覚悟する必要があるでしょう。

言いたかったことは、歩行者、自転車、自動車が混在し、対向車も来たりとあらゆる交通がある公道でアマリングを消そうと血眼で寝かし込んでチャレンジャー的な攻め込んだ走りをするのは危険だということです。見えないカーブの先に砂利や小石などが落ちていることもあります。公道は何が起こるかわかりません。

タイトルとURLをコピーしました