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厚労省のほうが、陰謀論者の示すエビデンスより信頼出来る理由

ワクチンやコロナ関連でデマや誤情報がSNSを中心に氾濫し、彼らは厚労省などの示す根拠を否定、そのソースとしてある医師や研究者や専門家のコメント、または論文をエビデンス(根拠)として拡散ツイートすることが多い。

その医師や研究者や専門家のコメント、一つの論文の情報を鵜呑みにし、厚労省などの機関が出している信頼性の高い情報よりもそれらを信じて振り回されている人が多いのも事実。

誤情報発信者
誤情報発信者

厚労省のは嘘だからね。

◯◯クリニックの◯◯医師がワクチンは危険だから絶対打つべきではないと言っています。

元ファイザー副社長がワクチンは不妊症を起こす危険性があると言っています。

アイルランドの教授がワクチン打ったら5年で死ぬと言っています。

一般人
一般人

へえ~そうなのかあ~。

なら厚労省は嘘言ってるのね。

エビデンス・ピラミッド

ところでエビデンス・ピラミッドというのをご存知でしょうか。

これはエビデンス(根拠)の強さを示すピラミッドで、上に行くほど根拠として強くなります。

エビデンスピラミッドをわかりやすく説明したサイトがあります。

その頂点にあるのがメタ解析やシステマティック・レビューです。政府がガイドラインを作成するときなどは専門家会議を開き、偏りなく可能な限りの論文を集め、複数の専門家でその信憑性(研究の規模や再現性や透明性など)を議論して評価していきます。

つまり政府が作るガイドラインはこの頂点となります。

しかし陰謀論者はピラミッドの5番目(医師や専門家個人の意見・推論など)を根拠に1番目(システマティック・レビューやメタ解析)を否定します。

陰謀論の根拠は弱いエビデンスや誤情報

厚労省がコロナ情報などで質問へ答える場合は、コホート研究や症例報告などをいくつかソースとして出すことがありますが、一つの研究論文の結果だけで確定した根拠として回答することはありません。

対して陰謀論を作り上げ、誤情報を広げるサイトやSNSで誤情報を拡散し続ける人は、そのソースの多くは、 医師や研究者や専門家の意見や憶測、主張するのに都合の良い結果を示した特定の論文がほとんどです。

これら科学的根拠として立証されていないものばかりを使って厚労省よりも正しいと主張してきます。

これらはエビデンス・ピラミッドで低い位置にあり、これだけで科学的根拠となることはありません。

医師や専門家は個人です。専門家会議で資料を元に意見を交わして出た結論ならともかく、個人の意見は主観が入りやすいものでエビデンスとしては低いものです。

論文があるから科学的根拠となるわけではない

また、例えば研究1つの結果をソースとしてあげられると、多くの人は信じてしまいがちですが、研究論文というのは、結果が正というものもあれば負というものもあります。研究論文の結果は同じとは限らないのです。

どんな共通の研究でさえ、大抵は正と負の結果で矛盾することが多く、そのため研究の規模やバイアスを除去できているかなど再現性を審議したり、研究の出資者が誰であるかその透明性など評価していきます。

論文は再現テストで一致しないことが多い世界です。さらに過去に多くの捏造や不正が見つかっています。つまり一つの論文が発表されたからと言って、それだけですぐに科学的根拠となる事はありません。

どちらが信頼できるのか

これらを説明しても、「厚労省は嘘を付くことがあるから信用できない。」というような返事をする人もいます。

しかし厚労省は基本的に自分の意見で科学的な情報を出すことはなく、厚労省以外が行った数多くの研究、そしてシステマティックレビュー、海外の主要機関の情報などをもとに、科学的根拠に基づいた情報を発信しています。

どこの誰だかわからない陰謀論者個人が集めた質の低く偏ったデータベースより、厚労省の質の高いデータベースのほうが遥かに信頼できるものです。

厚労省は、「ラムダ株について指摘されるまで発表しなかった問題」がニュースになり、これは問題だとは思いますが、だからといって厚労省のコロナ情報は信頼できない、陰謀論者のほうの情報が正しい、は違うと思います。

そもそも専門家会議などは厚労省以外から複数の専門家が集まって会議するものであり、一人の医師などが発言するものよりも遥かに確実性があります。

厚労省が示すコロナの特徴やワクチンの危険性に関しての情報はアメリカ疾病予防管理センター(CDC)などとほぼ共通しているもので最も信頼できる情報源であることはゆるぎません。

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