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「車が来てないなら信号無視していいのでは?」という救いようのない歩行者

最初に言っておくと信号無視は絶対ダメ。歩行者でもダメ。

これはルールでもあるが自分のためでもある。

知恵袋でこういう質問を見た。

歩行者の時、横断歩道が赤信号でも車が来てないなら左右確認して信号無視してもいいのでは?

皆さんどうしてます?

律儀に守るんですか?

この手の質問は過去にも多くあったようで、同様の考えを持つ回答も多く見られた。

ただこの選択は賢いとは言えない。その理由を書いていこうと思う。

歩行者の信号無視による死亡事故は多い

大阪府警によれば、平成28年から30年の信号交差点における交通死亡事故のうち43%が信号無視。

このうち歩行者の信号無視が44%。

これが世の中の現実。もちろんよく確認しないまま無茶な信号無視をしたのがほとんどであろうが、最初は皆慎重に信号無視をし、徐々に横着になる。また、確認したのに予測し得ない形ではねられることもある。これが赤信号なのである。赤信号無視の横断は歩行者の安全は確保されない。

この記事では後者のパターンを書いていく。

直進車の影で右折車を見落とすパターン

スクランブル交差点。

歩行者は左右を見て車が見えないからと赤信号を横断する。絶対安全だと確信する。

ところがどっこい 直進車の影に右折車 がいることがある。この直進車が壁となって右折車は信号無視する歩行者が見えない。

右折車は対向車が途切れたので右折する。もちろん歩行者側の信号は赤なので、横断する歩行者なんて想定しないであろう。

すると突然目の前に歩行者が現れる。

下の動画がそれです。これ、とても貴重な学習動画です。

この動画は運良くヒヤリハットで済み、事故にならなかったがこれはかなり巨大なトラップと言えるほど見落としやすい。

中には急いで右折する車もいる。そうなると止まれない。

こういう危険な横断を繰り返していると確率的にそのうち事故になるのはもう時間の問題と言える。

横断中に信号が変わりはねられるパターン

下の動画は自転車の信号無視ですが、信号無視をして横断中に車道側の信号が青に変わり、左側の車が発進し、自転車と接触。当然歩行者も同様の信号無視をすればこのリスクはあるのです。

自転車は信号無視して渡る直前に「車はまだ動いていないから大丈夫。まだ間に合う。」と確信していたに違いない。あるいは信号無視が日常化して慢心していたか。

この事故の場合、ドラレコの自動車のほうは、右側の車が陰となり、信号無視する自転車気がつくのが遅れているよう。まさかいるはずもないところに自転車がいるわけだから。自転車乗りの上半身が黒い服だったのも発見が遅れる原因になってるのかもしれない。

まだまだリスクはある

ここまであげた以外でも、夜間はたまに無灯火の車もいます。EVバイクなどは音がほとんどしません。無灯火の自転車が突っ込んでくる場合もあります。夜間は確認したつもりでも見落としやすい。

赤信号での横断は、青側は容赦なく突っ込んでくるということ。

困ったことに、信号無視をする人は一度味をしめるとまた繰り返します。最初は慎重に確認をし急ぎ足で渡るが、何度も成功すると、だんだん横着になり、そのうちあまり確認しないで堂々とゆっくり歩きながら無視したり、車が近づいてきても動揺することなくゆっくり歩いて信号無視するようになります。

こんな感じ。彼女は左右ちゃんと安全確認をしてるから問題ないというつもりでしょう。

最初は小さな交通量の少ない交差点で信号無視していたのが、徐々に大きな交差点で無視するようになるのです。

これが慣れです。多くの人はこの傾向があります。慣れというのは怖い。

この人たちは自分自身が事故にあうまで信号無視が何度でも続きます。

もう一度いいます。大阪府警によれば、平成28年から30年の信号交差点における交通死亡事故のうち43%が信号無視。このうち歩行者の信号無視が44%なんです

信号無視する人にきつくいうけど

事故を起こす前はルールを守っている人をさんざん軽視し、いざ自分自身が事故を体験し、そこで顔が青ざめ、初めて危険だったと後悔し、それ以降守っていこうと改心する人ってほんと、なんだかなあと思います。

全国で繰り返されているありがちパターンの事故なんて、前もって学習すれば大抵は防げるもの。人間は賢いんです。しかし彼らは聞く耳を持たない。彼らはちゃんと確認さえすれば信号無視しても問題ないと確信して疑わない。信号を守る行為をただの儀式でしかないと思っているようですらあります。

今日も明日もその先もずっと同じパターンの事故が何を学ぶこともなく全国で繰り返され、これをただ見届けていくというのはなんとも情けない限り。

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