最近は冷凍食品のチャーハンが美味しいですが、素朴な疑問が浮かびます。
それはチャーハン、焼き飯、ピラフは何が違うのか??
パット見はどれも同じようにしか見えない。
定義に違いがあるのか?同じなのか?
チャーハン、焼き飯、ピラフの違い
チャーハン、焼き飯、ピラフ、この3つは調理法で大きく区別されます。
- チャーハン
ご飯を炒めて調理したもの。 - 焼き飯
ご飯を炒めて調理したもの。 - ピラフ
炊き込み飯。
チャーハン=焼き飯
チャーハン・焼き飯はお米(炊いてあるもの)を具材と一緒に油で炒めた料理。
チャーハンと焼き飯は基本的に同じです。分けて考える人もいますが、基本的に同じと考えていいと思います。国語辞書上ではチャーハンは焼き飯のこと。
細かく言うと、ご飯より先に卵=チャーハン、ご飯より後で卵=焼き飯、と卵を入れる順番で違う傾向はあります。また炒めると焼くでは意味が違うという主張もあり、地域や人によって考え方や主張が違います。
ただ、ご飯と卵を混ぜてから入れるチャーハンや、また中国の卵チャーハンではご飯より後から卵を入れるパターンもありますので一概には言えないです。
また、卵は基本具材ですが卵を使わないチャーハンを作る人もいます。仮に卵がない焼いた飯はチャーハンでも焼き飯でもないと言い切る人がいたら、それは何という名前の料理になるのか?という疑問が生まれます。
「炒める、焼くは違うから別の料理だ」の主張に関しては、それは他の料理にも及ぶかもしれません。
例えば鉄板で焼いてないものは焼きそばではない、フライパンや鍋で炒めたのは炒めそばだ!と主張しているのと同じです。それは中国の炒麺(炒面)と日本の焼きそばを比べているようなものです。
中国の炒麺と日本の焼きそばは具材が若干異なることもあるかもしれません。しかしそれは日本国内でも焼きそばの具材や麺のバリエーションは多数あり、これを使わないといけないという決まりはない。
ちなみに世間の一般概念では鉄板で焼いたそばを鉄板焼そばと呼んでいて、フライパンや鍋で料理しても焼きそばと呼んでいます。
また即席麺の商品名まで議論を伸ばすと、揚げた乾燥麺をお湯をかけて作るだけなのに焼きそばという商品名であったり、鉄板焼そばという商品名の即席麺では、パッケージの調理法には鉄板で焼けとは書いていない。これは一体何を元に鉄板と謳っているのか、いろいろ疑問が浮かびます。
これらはその本来の料理のイメージや風味、味などをインスタント商品で再現したものであり、こういう議論はナンセンスであることを理解しないといけません。
チャーハンと焼き飯に関しても、起源論やどれが正しいかという不毛な議論はなくし、世間一般で多く使われ認知されている呼び名でいいのではないかと私は考えます。これは時代によっても変わっていくと思います。言葉というのはそういうものではないでしょうか。
ピラフ
ピラフはわかりやすく簡潔に言うと炊き込みご飯。
先に具材を油で炒め、生米とブイヨン、香辛料などを入れて蓋をして炊き込んだもの。
国や地域で調理法は異なるようです。生米を具材と混ぜで炒めてから炊き込んだり、具材のみで炒めたあと生米をかぶせて(炒めたり混ぜずに)炊き込むところもあります。
ピラフとパエリア、リゾットは何が違うのか
こうなると次に疑問に出てくるのが、じゃあピラフとパエリア、リゾットは何が違うのか?一応これらはすべて炊き込みご飯です。
- ピラフ
具材を油で炒め、生米とブイヨン、香辛料などを入れて最後に蓋をして炊き込んだもの。 - パエリア
スペイン料理。フライパンで鶏肉や魚介類、豆類、野菜などの具材をオイルで炒め、調味料、水、オイルを入れて茹でて、さらに生米を入れてスープの汁気がなくなるまで蓋をせずにそのまま煮込む(炊く)。 - リゾット
イタリア料理。生米(研いでないもの)と具材をバターやオイルで炒めたあと、ブイヨンを加えて弱火で炊き込む。具材は米と別に調理してから最後に一緒にして炊き込む場合もある。
なんかどれも同じように見えますが、
ピラフはお米がメイン、パエリアは大量の具材の隙間を埋める程度の米の割合でとにかく具が多い。リゾットはピラフと同じくお米がメインです。
また、仕上がりも違いがあり、ピラフは汁気がまったくない。パエリアも同様に汁気はない。リゾットは完全に水分を飛ばさずおじやのようなどろっとした感じになります。
国や地域によって調理法や具材に違いがあったり定義も諸説あり、必ずしもこの記事が正しいというわけではありません。