フェア、フェスタ、フェスト、フェスティバル、似ているようで違う?同じ?
これらはどう使い分けられているのか?
名前をつけている人はちゃんと意味をわかっているのか?単なる省略語の違いか?それとも意味が違うのか?
なんだか使い分けがよくわからない。と思う人もいるはず。ということでフェア、フェスタ、フェスト、フェスティバルの4つを明確に理解してスッキリしようという記事。
フェア
英語ではTrade fair。
一時的な娯楽や商業の催し。見本市、展示会、博覧会(エクスポ)。
起源は中世ヨーロッパの農産物や工芸品の販売や展示のために開催されたもの。
これは意味が理解しやすい。
フェスタ
Festaの語源はラテン語。
ポルトガル語で、パーティー、お祝いの祭り。
イタリア語で、人々の集まり(パーティー)、記念日などのお祝い、祝日、祭り。
日本では、イベント、祭り。
フェスト
Festの語源はドイツ語。
ドイツ語 饗宴、祝祭。
デンマーク語 饗宴、祝祭。
スウェーデン語 パーティ。
ノルウェー語 饗宴、祝祭。
英語 祭り。
フェスティバル
Festivalの語源はラテン語のfestivusで「楽しい」「陽気な」 。 このラテン語の語源がfestusで「祭り」。
フェスティバルの意味は農業、宗教、文化などの祝い事のイベント、行事、祭り。
意味は世界ほぼ共通。多くは毎年同じ時期に同じ場所で開催される。
つまり一言でわけると
一覧にすると
- フェア
見本市、展示会。 - フェスタ
ラテン語が語源でポルトガルやイタリア語でパーティや祭り。 - フェスト
ドイツ語が語源で饗宴、祝祭。 - フェスティバル
ラテン語が語源で多くの国で祭りの意味で使われる。
で、日本ではどう使い分ければいいかと言うと、これだけ。
- フェア
見本市、展示会。 - フェスタ、フェスト、フェスティバル
イベント、祭り。
(略してフェスと使われることもある。)
フェアだけ違う。あとはイベントや祭りという意味で結構幅広く使われる。
実際、フェスタを使うイベントもあれば、フェスティバルを使うイベントもある。これは語源にこだわりがあったり主催者の感覚や判断に委ねられていると思います。
ただ、注意することがあって、例え意味は同じでも、開催されるイベント名に「◯◯フェスタ」と書いてあればこれはイベント名に関してはフェスタでありフェスティバルではありません。
「◯◯フェスタ」というのが開催名であれば、「◯◯フェスタ」ということです。
「◯◯まつり」と名前が決められていれば、それは「◯◯まつり」なんです。
カテゴリとしてはフェスティバルなどに含まれていても、名前を呼ぶとき使う時は、主催者が掲げている名称どおりで。
結構簡単だったですね。
スッキリしましたか?