この記事では「注意おじさん」と書くが、別名「正論おじさん」、「指摘おじさん」、「マナー警察」、「正義マン」などとも言われ、交通ルールやマナー以外にも、電車でのマナー警察など、ときどき話題に上がる。
注意おじさんとは一体何か?
交通違反をする人や交通マナーを守ってない人を注意してくるおじさんのことである。
- 歩道を走る自転車にベルを鳴らされたので注意!
- 自転車の歩道通行空間があるのに車道を走る自転車に注意!
- 横断歩道を塞いで止まっているドライバーに注意!
彼らはいつどこで現れるかはわからない。狙われやすいのは女性、子供、高齢者であるが、ごくたまに前を走るパトカーをわざわざ止めて警察官に注意する人もいるのだ。
彼ら注意おじさんの生態を探っていこう。
ちなみにこの記事はあまり真面目な記事ではありません。
注意おじさんの主な特徴
交通ルール関係の注意おじさん限定として記事を書いていくが、注意おじさんの特徴は
- おせっかいである。
- 他人の違反が許せない。
- 反撃してこない弱者を狙う。
- 注意指摘が間違っている事(道路交通法の勘違い)がよくある。
- プライドが高い。
- 自分の非は認めない。
- 俺が守ってるんだからお前も守れや的思考。
- ごめんなさいと謝ると満足気に去っていく。
これらすべてが当てはまるというわけではない。
注意おじさんの状態
注意おじさんには状態がある。
- 歩行者として歩いている注意おじさん
- 自転車に乗った状態の注意おじさん
- クルマやバイクに乗った注意おじさん
注意おじさんと煽り運転ドライバーの違い
車に乗った状態での注意おじさんだが、煽り運転ドライバーは大きく異なる点がある。
注意おじさんは違反者への注意が目的なのに対し、煽り運転は自分へふりかかったストレスに対する腹いせが目的だ。なので煽り運転ドライバーの場合は相手が違反していても自分へふりかかっていない場合は攻撃しないのだ。
この点注意おじさんは自分に関係がなくともわざわざ駆けつけて注意しに行くというおせっかいな人なのである。
注意おじさんの種別区分
注意おじさんにも種別がある。
- 言い捨てタイプ。
- 説教するタイプ。
- 拡声器おじさん(希少種)。
言い捨てタイプ
通りがかりに注意を吐き捨てて、止まらずにそのまま去っていく注意おじさん。
このタイプは言い捨て(言ったままで反応を待たない)なので、何もしなくても言いたいことだけ言って立ち止まること無く去っていく。一瞬の出来事である。
説教タイプ
相手を引き止めて説教するタイプはちょっと厄介である。
呼び止めて説教するタイプがほとんどであるが、中には強引に拘束してくるタイプもいる。
歩道で自転車にベルを鳴らされて憤慨し、自転車のかごを掴んで絡んでいた歩行者の動画もあった。
どっちが悪いの議論はおいておいて、一般人である注意おじさんが、軽い違反行為(実は違反ではない場合もある)などをした人を逃がすまいと、立ち去れないように相手を掴むなど強硬手段に出てくるというのはかなり異常である。
こういう場面に巻き込まれたらすぐに動画を取ってSNSにアップし、バズろう。きっとメディアや交通違反系ユーチューバーが食いついてくる。ただ、その発端となる要因が自分の違反だった場合は逆にコテンパンに叩かれることもある。
拡声器おじさん(希少種)
車に拡声器を取り付け、違反者へ叫ぶタイプ。
拡声器で言われると、一般車は警察に注意されたのかと勘違いしてビクッとするであろう。それを狙っているのだと思われる。なんちゃって交通機動隊である。
これはユーチューバーに何人か見られる。再生数目的のためにやっているのかもしれない。ユーチューバー以外に存在するのかは明らかではない。
しかしユーチューバーを見る限りでは喧嘩っぽいイキった感じの撮影者が多く、彼ら自身の運転も違反がときどき見られ、傾向として運転が乱暴である。撮影動画では違反しないように気をつけているのだろうが、普段習慣となっている傾向はふとしたところで現れるのだ。
彼らは撮影していない時にどういう運転をしているのかが心配である。おまいう状態でなければよいのだが。
状況に見合わないほど怒り狂う人も
些細な交通違反をした人に、鼻っから怒り狂う注意おじさんも存在する。その姿、阿修羅のごとし!
なぜ彼をそこまで怒り狂わせるのか。
過去には注意おじさんが高校生に絡んでいって高校生を殴る事件も。
そのエネルギーを別のことに使ったほうがいいと思うのだが、彼らは自分が思う理想通りに周り(他人)が行動していないと極めて強いストレスを感じるのである。
これは歳を取るほどエスカレートし、より細かいことにまで腹を立てるようになるため、注意おじさん歴が長い人はとても厄介。
注意が日課になってくると、たとえ周りがビシッとルールを守っていても満足げに微笑むことはない。
むしろ注意できないことにイライラし始め、なんとかして今日も誰かを注意して日課を達成したいと、通行人のあら探しに必死になってくる。とにかく毎日がイライラなのだ。
彼らには心の安らぎが必要かもしれない。
狙われやすいのは弱者
指摘おじさんに狙われやすいのは弱者。女性、子供、高齢者。
特に一人で行動しているときが狙われやすい。
彼らは相手を選んでいる。自分より強そうな相手には絡んでこない。正義心で指摘しているのかもしれないが、これは正義感と言うべきなのか・・・。
だが極稀に警察官に噛みついていく指摘おじさんもいる。普段警察に何度もお世話になっているのでその仕返しなのであろうか、それは定かではない。
指摘が間違っている事がよくある
注意おじさんの指摘は正論であるとは限らない。注意おじさんは上から目線で偉そうに指摘するが、その指摘が間違っていることもよくあるのだ。
彼らの多くはニュースやYouTubeなどから付け焼き刃で得た知識であり、その知識を誰かに披露したい(ドヤりたい)目的である。しかし彼らは道路交通法にある言葉の定義など正しく理解していないため、勘違いや間違いも多いのだ。
例えば
自転車へ「歩道を逆走するな!左側を走れ!」と注意するが、実は歩道に逆走なんてない。
「自転車レーンをクルマが走るな!違反だぞ!」と注意するが、実は自転車走行指導帯(自動車の通行は規制されない)を普通自転車専用通行帯と勘違いしていた。
「原付は2人乗りは違反だぞ!」と注意するも、実は125ccの小型自動二輪であり、彼はピンクナンバーを知らなかった。
「電動キックボードは二段階右折だろ!」と指摘するも、実は小型自動二輪の電動キックボードで小回り右折OKだった。ナンバープレートの種別を理解しておらず、電動キックボードはすべて特定原付と勘違いしているパターン。
交差点の左折レーンから自転車で直進し「おい!左折レーンを直進するな!違反だぞ!」とクルマから怒鳴られるも、実は自転車は左折レーンから直進する決まりである。
注意おじさんはその中途半端な知識で注意しまくっているために赤っ恥をかくリスクも秘めているのだ。
その注意は間違っていると反論すると?
注意おじさんの間違いや勘違い注意に気づいて、その注意の間違いを指摘するとどうなるのか?
すると注意おじさんは道路交通法を持ち出し、意味不明な解釈をして自分は正しいと主張してくる。
その道路交通法の解釈間違いを的確に指摘して完全論破しても、注意おじさんは謝るどころか理解すら示さず、声を荒げ、今度は日本語すらなっていないようなわけのわからないことを叫び始めるのだ。
もうすでに論破されたのに「道路交通法でこう書いてある!」「道路交通法でこう書いてある!」「道路交通法でこう書いてある!」とまるで九官鳥の鳴き声のようにひたすら同じセリフで繰り返すのである。
威勢よく注意したのはいいが、引くに引けなくなった注意おじさんには、もはや話し合いは通用しないのだ。
注意おじさんの違反を注意するとどうなるか?
町中で見かける注意おじさんだが、注意おじさんを発見した時、彼の任務遂行を見届けたあと、注意おじさんの交通違反を見てしまった。
そこで注意おじさんの違反をこちらから注意するとどうなるのか。
注意おじさんはプライドが高い。プライドが高い人は非を認めない傾向があるため「これは違反ではない」と主張するであろう。食い下がらず「いや違反ですよ」と言い返すと反省するどころかそのうち逆ギレをしてくるのは容易に予想がつく。
あまり関わらないほうが吉なのだ。
俺が守ってるんだからお前も守れや的思考
これは交通違反だけでなく、生活のあらゆる場面で人間の傾向としてよくあることだが
自分自身が昔よく違反していたこと(例えば自転車で信号無視)を、今は守っているからと、他人が今だに信号無視していることが絶対に許せないという気持ち。
この怒りが高ぶり、信号無視に目をギラギラと光らせ、見つけるや否や水を得た魚のように速攻で飛びついて注意していく。
俺が守っているんだからお前らも守れや的な考え方である。
ごめんなさいと謝ると満足気に去っていく
もし注意おじさんに絡まれたとき、「ごめんなさい。」と謝るとどうなるか?
すると激高していた注意おじさんは正気を取り戻す。そして満足したのか大人しくなって去っていくのだ。
注意おじさんはここで任務完了となる。
注意おじさんはあなたの知人、友人、家族・・・意外なところに潜んでいるかもしれない。