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炭酸水が日本で受け入れられるまで20年近い時間を要した

炭酸水、スパークリングウォーター。

ミネラルウォーター含むボトルウォーターのブームが始まったのが1992年頃だろうか。当時にも炭酸入りの水は日本にあったが一般人には全く受け入れられませんでした。

海外ではボトルウォーター(ボトル入りの市販水)はガス入りとノンガスの2タイプで分けられている。

日本では、そのずっと後の2010年頃から炭酸水という形で復活。

外国のように、ボトルウォーターの炭酸入りタイプという感じではなく、「炭酸水」という独立したカテゴリのようなイメージで復活し広まることになるが、この炭酸入りの水が日本で馴染むまでにはかなりの時間がかかることになりました。

炭酸水(スパークリングウォーター)

炭酸入りの水を「炭酸水」といいます。これには水に炭酸を加えたもの、また炭酸が入った湧き水などが含まれます。

海外では、カーボネイテッドウォーター(Carbonated water)スパークリングウォーター(Sparkling water)ソーダウォーター(Soda water)と呼ばれています。

一般的には水と炭酸のみが入った飲料を指すが、日本ではそれに香料を添加したものもあります。

欧州ではレストランやキオスクなどで水下さいと言うとたいていガス入りノンガスか聞かれる。水は炭酸入りと炭酸なしの2タイプという考え方が欧州では一般的。

日本では水はノンガスタイプが標準仕様。ガスの入ったものがほしければ炭酸水下さいと伝えないと出てくることはないでしょう。

遡れば90年代

ミネラルウォーター、天然水そのものの歴史はかなり古くなってしまうが、一般的にボトルウォーター(ボトル詰めしたミネラルウォーターや水)がコンビニやスーパーの飲料コーナーに普通に並ぶようになったのが1991年か1992年位だったかな。

六甲の水など紙パック入りの天然水は80年代にもあったが規制があったのでペットボトルタイプが出回り始めたのはそれくらいの時期。

当時エビアン、ボルビックなどの水も輸入され始め、六甲の水、南アルプスの天然水などこれらボトルウォーター、つまり水にお金を払って飲むという、90年代初期当時、日本ではミネラルウォーター、天然水がちょっとしたブームになりました。

しかし90年代のミネラルウォーターはコーラなどと同じくらいに高かった

スイスでは当時ペットボトルのミネラルウォーターは他の清涼飲料水より遥かに安い設定だったが、日本は他の清涼飲料水とほぼ同じ値段設定でした。

欧州では水を買うのは当時より昔からすでに一般的であり、ガス入りタイプ(炭酸入り)のミネラルウォーターはかなりメジャーでした。

なぜなら欧州では炭酸入りの湧き水が出ていたから。たとえば欧州ではナチュラルミネラルウォーターの定義は、採取地でそのままボトリングすること、濾過や殺菌など一切の加工を加えてはならないことというのがある。

しかし日本では工場で濾過・殺菌させてからペットボトルへボトリングして売るのが一般的なのです。

ボトルウォーターと言えば当時日本ではガスなし(炭酸なし)が一般的で、その90年代当時にも一応炭酸水はありました。

当時にすでにコンビニで炭酸入りタイプの水が瓶入りで並べられているのは見かけましたがまったく人気が出ずにそのうち見なくなりました。

輸入のミネラルウォーターも、炭酸なしタイプしか見ることはなく、炭酸入りは一切見ることはなかった。海外旅行でも、当時日本人は炭酸入りの水には馴染めず、炭酸入りを選ぶ人は稀でした。

例えばスイスで日本人観光客の多いスーパーCoopのミネラルウォーターの棚(同じブランドでガス入りとガスなしがある)には、日本人が間違って炭酸入りの水を買うことが多かったせいか、日本語で「ガス入り」「ガスなし」とわざわざ札が掲げられていたことがありました(現在はなくなっていました)。

90年代日本では受け入れなかった炭酸入りの水

市販の水に炭酸が入っているだけという、炭酸水。

90年代当時の声としては口に合わない人が多く評判は悪かった。当時スイスで炭酸入りの水を散々飲んできた私は炭酸入りの良さを身にしみていたが、日本ではまるで浸透しなくて残念に感じていました。

ところが2010年頃くらいからだろうか、どういう風の吹き回しか「炭酸水」という名称でガス入りタイプのボトルウォーターが復活

スイスのスーパーで一番メジャーな水「Swiss Alpina」のように同じブランド名で炭酸なしと炭酸入りの2タイプ用意するという方法ではなく、日本では炭酸水という独立したかのごとく、まるで別カテゴリのような主張で出してきました。

そのため売り場での配置が天然水やミネラルウォーターなどの水を集めた場所にない場合もあります(陳列は店舗次第)。

ガス入り(炭酸入り)の水が受け入れられてきたのは世代の移り変わりによる時代の流れや文化の変化があるかもしれません。

炭酸水の利点、欠点

夏場のどが渇いた時など、がぶ飲みを防ぐことが出来る。ちょっとのどが渇いても炭酸入りだとちょこちょこ飲むだけで満足。

炭酸がないものだと、夏場に大汗かいて喉が渇いたときに大量に飲んで胃がパンパンになり、ご飯が入らなくなることもあります。

炭酸がなくても冷たい水の場合は少量でも喉の乾きが癒せるが、ぬるかった場合はちょっと飲んだ程度では満足しない。

ところが炭酸がはいっていると、たとえぬるくても一口飲むと、給水したという実感が湧くので水の消費が節約できる。

ぬるくても普通に美味しいのが炭酸水(スパークリングウォーター)の特徴。

砂糖入ってないので虫歯にならないと思っている人は多いと思います。たしかに虫歯にはならないです。

しかし炭酸水は炭酸なし水と違いPHが4.5付近(炭酸がない水はPH7あたり)と低く酸性なので、虫歯にはならなくてもエナメル質の脱灰(PH5.5以下で起こる)による酸蝕歯(歯が溶ける)のリスクはあると思います。

すべてのボトルウォーターに炭酸入りかそうでないかの表示を

おそらく炭酸水は一過性のブームではなく、定着すると思います。

冷やさなくても美味しいというところが良いですね。これは一応「水」ですので、統一して、ボトルウォーターとして定義して、ちゃんと水のコーナー(ミネラルウォーターや天然水の場所)に揃えて置いてほしいです(そうしてる店もあります)。

さらに、すべてのボトルウォーター(六甲の水などにも)に炭酸入りか、そうでないかの表示をするよう義務化してほしいです。

飲料水に炭酸水というカテゴリはありません。ボトルウォーターの中の炭酸入りというカテゴリです。

炭酸水という分別をして独立させるのではなく、ボトルウォーターのカテゴリの中で炭酸入りか否かの表示をして2つに分けてほしい。そのほうがわかりやすいです。

「炭酸水」はその表示から炭酸が入っているとわかりますが、それ以外(六甲の水や南アルプスの天然水など)が炭酸入りか否かわからないからです。

昔から知っている人は銘柄で区別出来るでしょうが、海外旅行客などはわかりません。

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