ノートPCを選ぶときには性能スペックや使い勝手、値段ばかりに目が行きがちです。
ですがノートPCを買う上で知っておいたほうがいいことは結構あります。
ノートPCを買う前に知るべきことや注意するべきことなどを書いていきます。
必ず訪れるキーボードの故障
必ず訪れるキーボードの一部のキーが反応しないトラブル。購入後1年すぎくらいからリスク上昇。最初は一つのキーだけ反応しなくなり、そのうち2つ3つと増えていく。
ホコリ等が噛んでいる場合はキーボードを分解清掃すれば直ります。しかしキーボードの劣化による接触不良や腐食断線で特定のキーが反応しなくなることもあります。遅かれ早かれこれはいずれ起こります。
ちなみに私はノートPCは4台乗り継ぎましたが、そのうち3台でキーボードトラブルが起きました。
タワー型PCならキーボードのみを買い換えれば済む話ですが、ノートPCの場合は本体とキーボードが一体化しているのです。しかもノートのキーボードは各モデル専用設計がほとんど。つまり部品の使いまわしなんて出来ません。
ノートPCはキーボード一体型PCなのでキーボードだけ修理に出すことは出来ません。つまりキーボードを修理するためにパソコンごと預けることになります。修理に出せばその間パソコンが使えなくなります。
これはノートPCのデメリットであると思います。
ノートPCのキーボードがだめになったどうするか。
保証で修理。
故障するのはたいてい購入から2-3年後くらい。保証利用する場合は保証対象パーツを要確認。キーボードは有寿命部品となっていて、劣化で有寿命部品を交換する場合は保証期間内でも有料となる場合があります。
自分で修理。
分解してプリント基板を鉛筆でなぞったりすると直ることもあります。
確実なのは純正キーボードをパーツ注文して自分で交換修理。ただ、ノートPCだけに部品が入手困難な場合もあり。
外付けキーボードを購入。
修理したうちには入らないが、対処として外付けキーボードを使うという選択肢があります。私はもっぱらこれです。修理に出して有料となれば1万円を超えますが、これなら2,000–3,000円で対処できます。
ここでいいたかったことは、ノートPCはいずれキーボードのトラブルが訪れるということです。その時にどうするか。
光学ドライブは不要かも
PCを携帯して移動し、DVDやブルーレイの光学ドライブを使用する人などは除いて、ノートPCは基本的に光学ドライブなしのモデルで十分。たとえばブルーレイが内蔵されていると値段が1万円ほど高くなってしまう。
セットアップディスクはUSBメモリが便利。その他バックアップもUSBメモリでできる。最近はこれらフラッシュメモリが異常に安いので、もはやエラーの多い光学ドライブのメリットはあまりない。
映画を見たり光学ドライブが必要な場合は外付けのドライブを別途購入がおすすめ。それほど高くはないし、性能もいい。
また、ノートPCで内蔵ドライブが故障したらノートPCごと修理に出さなければならないが、外付けドライブを別に購入した場合はそれのみで修理に出せる。
外付けドライブなら他のPCと使いまわし可能だし、PC買い替えてもそのまま継続してそのドライブを使える。
とりあえず光学ドライブは使わない人は本当にPC廃棄まで使わないので本当に必要か考えるべし。
PC画面の写りを実際店頭で見るべし
画面は実際店頭で見ないとわからない。こればかりはネットの動画やインプレッションや広告ではわかりません。
反射具合、発色、色合い、視野角。写真画像を見るときは特に差が出る部分です。
こういうのは実際見るのがはやい。画面にこだわりがない人なら気にする必要はありませんが、画面は使うたびに必ず見るものですから、納得出来ないものだとずっと後悔することになります。
LEDバックライト液晶は蛍光管バックライト液晶に比べ視野角が非常に狭い。ちょっと角度をずらすとコントラストが低下して黒に締まりがなく見えたりすることがあります。これは僅かな視線の差でも現れることがあります。
つまり画面の正面に顔を持ってきても、画面の中央と下という僅かな視線の角度差でコントラストが違ったりと。個人的には視野角が広いものがおすすめですが、どこまで気になるかは人それぞれ。
発色や色合い、コントラストなども実際見ないとわかりません。PC側で調整はできても限界があります。
黒を黒く表現できているか、白を白く表現できているか。また発色は油絵の具のようにしっかり色が乗っているタイプか、あるいはステンドクラスのような色味が浅く光る感じの色乗りか。LED液晶はこの差がピンきりな感じがします。
材質も表面ツヤツヤで反射して見にくいなどありますし、見え方はピンきりです。好みもありますから思っていたのと違ったとならないようにしたいものです。
どこまでが納得できるかは人それぞれですので、やはり店頭で一度見て納得することをおすすめします。(ただ厳密に言うと同じ製品でも発色などはわずかに個体差があります。)
Office使わないなら、ないモデルが安い
Microsoft Officeは使わない人は全く使いません。国産メーカーはこのソフトが最初から付属していることが多いですが、このソフトが入っていることでPCの値段は1万5,000円くらい高くなります。
全く使わないならOfficeの入っているモデルを買うだけ損です。Officeのないモデルを買ったほうがずっとお得です。
PCのメンテ性もポイント
ノートPCはメーカーやモデルによってメンテ性がピンきりです。
PC裏に掃除専用小蓋があり、ドライバー工具不要で簡単に蓋をとって、冷却ファン付近のホコリを清掃することができる親切設計のノートPCもあります(私の今使っているノート)。
また、PC裏にメンテナンス用の蓋があり、そこからメモリ増設が出来たり、HDDやSSDの交換、無線LANカードの交換、冷却ファンの清掃、CPUグリス塗り直しが手軽に出来るなど、こういうメンテナンス性は大きなポイントです。
増設などはしないという人でも、やはり1年2年使っていくと冷却ファン付近にホコリは溜まっていきますので、これは定期的に清掃していかないとPCの冷却能力が落ちてパフォーマンス低下に繋がったりトラブルの原因となります。
店頭で展示してあるPCの裏側をサラッと見たり、メーカーの公式サイトで説明書をダウンロードしてお手入れなどについてどうなっているか確認したりするのがいいかもしれません。
冷却ファン付近のヒートシンク(放熱フィン)に貯まるホコリを取るために裏蓋全体を外すなど大掛かりな分解を伴う必要があるものは、私は敬遠したい。
カスタム購入は低構成→自分で増設がお得かも
最近はメーカー公式販売サイトで購入できるようになってきました。
メモリ容量や記憶装置容量などをカスタム構成出来る場合もあります。カスタムできるなら最初からハイスペックに増設して購入する人もいると思います。
国内有名メーカー公式サイトからのノートPCネット購入では、PCIe接続のSSDが128GBとなっているモデルをカスタム選択で1TBに変更するだけで下手すれば7万円ほど跳ね上がったりすることもあります。
Samsung 970PROなどハイエンドレベルのものを使用しているんでしょうか?けれども何ブランドのSSDを使っているのか書いてないことが多い。
PCIe接続のM.2 SSDは手頃なものなら別途で買っても1TBを12,000円程度でも購入できます。あとから自分でクローン作って換装したほうが何万円もお得です。クローン時のアダプターを別途購入してもSSD込みで計15,000円くらいで換装可能です。
あるいは安いHDDモデルを購入してSATA3接続の2.5インチSSDを別途購入してクローン作って換装もありだと思います。
自分で交換出来る人は、特にメモリと記憶装置は一番安い低スペック構成で購入し、あとから自分でパーツ購入し増設したほうが遥かにお得なこともあるので、カスタム購入時は価格や増設されるブランドは要チェックです。
自分で増設する利点は、自分の求めるスペックや予算に合ったブランドパーツを自由に選ぶことが出来るということ。
延長保証は内容をよく読んで!
PCによくある延長保証。期間と値段だけで飛びつく前に、どういった時に保証されるのか、保証対象外部品はなにか、保証回数は1回のみか、何度でもOKか、などをきちんと確認しましょう。
そうしないといざ保証で直そうと思ったのに保証対象外の部品と言われたりして高い修理代を払うことになります。こうなればせっかく入った延長保証も意味なしです。
ちなみにノートPCで壊れやすい部位は、
- キーボード
- 電源アダプタ
- 電源コネクタ
- チップコンデンサ
- 内蔵DVD・ブルーレイドライブ
ここをしっかり保証してくれるなら延長保証はありです。しかし、これらは有寿命部品となっている場合があります。シビアコンディションで使用した場合など、有寿命部品を保証対象としない場合もありますので注意。ちなみに私は延長保証に入りません。メーカー標準保証で十分です。
特にノートPCに多いキーボードの故障(押しても反応しなくなるキーが出てくる)は宿命と思ったほうがいいです。キーボードは数年使っていればそのうちいずれ故障します。
内蔵スピーカー外装が鉄だとサビサビになることも
ノートPCに使われている外装、スピーカーなど鉄の金網を使ったモデルを私は使っていたことがありますが、4年ほどでサビサビになりました。黒い塗装の下からサビが出てきて茶色くなって終いにはスピーカーの穴がサビで埋まる事態に。
アルミはまだいいと思いますが、外装に鉄を使用しているモデルは要注意だと思います。