学生時代は自転車に乗っていた人も、社会人となり車やバイクに乗るようになると全く乗る機会がなくなったりしてしまいます。
しかしガソリン価格がどんどん上がり、その他食料品など生活用品の値上げも続き、にも関わらず給料が伸びない日本。生活の負担は増える一方。おまけに運動不足による生活習慣病やCO2問題も深刻化。
この今だからこそ自転車が見直されます。今日は自転車の魅力を語ります。
移動費・維持費節約
給料が上がらないまま何もかも値上がりしている日本。その中で生活費を大きく圧迫しているのが車の存在。もし車を手放して自転車にしてしまうとかなりの節約ができます。そうでなくともちょっとした移動程度で自転車を利用するとガソリンが節約できます。
3km程度までの移動なら自転車で十分。通勤や買物に車を使うとガソリン代はかかるし、駐車場が空いていないで道路にまで並んでいるような場面もあります。しかし自転車はそんなことはな～い！
自転車にガソリンは不要。タダで移動できる！体力は消費するが、エネルギー摂取過剰の食生活の現代人にはちょうどいいエネルギー消費なのだ。
もちろん車は通勤手当があるので個人の通勤時のガソリン負担はゼロだったりするわけだがちょこちょこ買い物へ行くとき、コンビニへ行くときなど車ではなく自転車を使えばとても経済的。
維持費だってごくわずか。自動車税なし、重量税なし、車検なし、駐輪場代安い（あるいは無料）、保険安い、点検費用安い。車両価格もホムセンなら新車で1万円台から購入可能です。
ちなみに車は維持費が年間40–50万円ほどかかります（年間1万kmほど走行した場合）。これは乗らなくても年間30–40万円ほどかかっちゃいます。
市街地に住んでいて車が必須というわけでないのならば、いっそ車を手放してしまえばこの高額な維持費がぐっと減ります。代わりに電車やバス、ちょっとした足には自転車や徒歩といった生活スタイルのほうがずっと経済的です。
電化製品など大きな買い物なんて今では通販を利用しますし昔ほど車の必要性は減った気がします。車と併用するにしても、3km以内程度のちょっとした日常の足には自転車をうまく活用することでガソリン代が節約できます。
健康に良い
現代人は多くの人が運動不足。なにもかも車で移動している人は自転車で移動する習慣をつけるとちょうどいい運動になり、生活習慣病の改善に繋がります。
肥満だけでなく、ニ型糖尿病、動脈硬化など様々な病気の予防になります。
渋滞知らず
日本なんてどこに行っても渋滞だらけ。車のCMは海外の道路を快適に走っていますが、日常生活の現実はどこ行っても渋滞だらけです。皆車で移動しようとします。通勤で渋滞、休日に出かけても渋滞。渋滞はストレスが溜まるだけでなく貴重な時間も消費します。
そういう中、自転車はすいすい移動していきます。歩行者がいる歩道ではあまり飛ばすことは出来ませんがほとんど止まることなく移動できるメリットは大きいです。
道を間違っても狭い道でもすぐUターンできる。一方通行の道だって降りて押しちゃえばOK！ごちゃごちゃした市街地を効率よく移動ができます。
CO2削減に貢献
温暖化対策としてCO2削減が叫ばれていますが、自転車はガソリンを使いませんのでCO2対策にとても貢献できる乗り物です。環境にやさしい。
自分でメンテナンスしやすい
メンテンナスと言っても、車のようにオイル交換、フルード交換、冷却水交換はないし、エアクリーナーエレメント交換もオイルフィルター交換もプラグ交換もバッテリー交換もない（バッテリーは電動自転車除く）。そのためメンテンナスの手間がかからず費用がとても安いのです。
自転車のメンテナンスといえば、空気圧調整とチェーン注油程度。もちろんその他細かなメンテナンスはありますが、だいたいこの2つをやっておけばOK。基本的に自分でできます。
チェーン調整も定期的に必要ですが、簡単な工具があれば難しくはないです。
万が一故障しても
車が故障して走行不能になると大変です。たとえ自宅から500mの地点で走行不能になってもレッカー移動が必要となってしまいます。
ところが自転車が走行不能になっても押して歩いていけます。走行不能時のリスクがとても低いです。自転車はガス欠だってない。
自転車の故障といえば多いのがパンク。パンクしたら近所の自転車屋まで歩いて押して直ぐに修理できますが、自分でやってもそれほど難しくはありません。バイクなどと違ってタイヤを外すのが楽ですし、道具はホムセンで修理キットを買って、あとは空気入れがあればできます。
パンク修理は古田輪業さんの動画が1番丁寧に詳しく解説していました。動画を見て自分では出来ないと思うようであれば自転車屋でやってもらいましょう。
次に多いのがチェーンが外れる。これも自分で割と簡単に直せます。チェーンカバーがない自転車であれば数秒で直せます。ただチェーン調整をきちんと行っていればそうそう外れることはありません。
故障の多くはこの2つで、それ以外の故障は殆どないと思っていいです。
最後に
車やバイク、原付きが普段の足となってしまうと移動の足として自転車に乗ることがほぼなくなってしまうこともあります。自転車は学生だけの乗り物ではありません。大人でも普通に乗っていいのです。
自転車は危ないと言われることもあります。まあたしかにそうです。できればヘルメット推奨です。速度が出ていなくても、転倒して道路で頭をぶつけると大怪我をします。
車道を走っているときでも、真横を車がビュンビュンと通過します。これはとても怖い。危険と思われる道路は遠慮なく歩道に入りましょう。命あっての移動です。車道を通行するのが状況的に危険と思われる場合は歩道通行ができます（道路交通法第63条）。
信号機のない交差点を飛び出す自転車は多いです。一時停止や一方通行の標識には従わなくてはなりません。傘差し運転やスマホ自転車も危険です。ルールを守って安全に快適に自転車を使いこなしましょう。
経済的、健康に良い、環境にやさしい、そして手軽。自転車はいい乗り物です。
