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人工甘味料より砂糖のほうが体に悪い!生活習慣病を甘く見るな!

人工甘味料が体に悪いからと、人口甘味料より砂糖の入った飲料や食べ物を選んでしまう消費者。近年の傾向です。

ですが本当にそう思っていますか?体に悪いのは実は砂糖の方です。健康リスクがもしかしたらあるかもしれない人工甘味料より、砂糖摂取による生活習慣病リスクのほうがずっと確実で深刻です。すでに多くの人が影響しています。

ちなみにこの記事は「砂糖は毒だ」とか「砂糖を摂るな」というような極端な記事ではありません。別に砂糖は生活運動強度に見合った適量であれば摂取してもいいと思います。あくまでも人工甘味料と砂糖を比べた話です。

変わる消費者のニーズ

食品添加物を「食べるな危険!」というような過激な表現(注目を引く目的でそういう表現が使われている)の本や週刊誌の影響か、いまだに食品添加物が体に悪いと思っている人は多く、人工甘味料の世間一般でのイメージはあまり良くありません。

もともと人工甘味料は砂糖摂取による肥満や糖尿病のリスクを減らすため、消費者のニーズもあって使用されてきたものですが、いつしかそのニーズは逆転し、人工甘味料が体に悪いからという風評で砂糖のほうが求められるように変わってしまいました。

この風評被害を避けた健康志向の食品メーカーが「人工甘味料不使用」とアピールしていることは珍しくありません。

メーカーがそういう流れになると、消費者は「メーカーが食品添加物の危険性を認めている!」と思い込み、状況はさらに悪化します。それが今の状況です。

しかし彼らは、人工甘味料よりも砂糖のほうが生活習慣病としてはるかに健康を害していることに気がついていません。

砂糖の健康被害

例えば普段の食事に加え、コーラ500mlを毎日2本飲み続けた場合、砂糖使用のコーラと人工甘味料のゼロコーラではどちらが体に悪いでしょうか?人工甘味料が癌になるからと砂糖の方を飲みますか?砂糖のほうが安全でしょうか?

多くの消費者が避けている人工甘味料で癌になるという確証的な科学的根拠はありません。保健省などが出している評価を覆す新しい研究論文がたった一つで出たとしても、「はいだからそれが正しい!」というわけではありません。研究論文は結果が異なるのは日常であり、再現性は高くはありません。つまり質が重要とされています。その評価を受けていないものは科学的根拠ですらありません。

人体への影響についてさらなる研究が必要かもしれないという人工甘味料もありますが、これらは一日摂取許容量(ADI)が決められていて、店頭に並んでいるものはそれをクリアしたもので一生飲み続けても添加物の影響は出ません。

それよりも、砂糖のコーラを飲み続けたほうが遥かに先に健康に影響が出ます。2型糖尿病や心臓病などです。この2つの疾患はとても怖いもので中高年の多くが罹患しています。

砂糖の摂取そのものが健康に悪影響があるということではなく、それが現代人にとっては過剰摂取となっている場合が多いからです。そしてその影響が2型糖尿病や心臓病であればもっとも警戒するべき病気であるからです。

人工甘味料の健康被害は?

甘味料は主要機関から安全性が認められているものばかりです。一部専門家から研究不足が指摘されるものもありますが、ADIによって1日摂取許容量が定められていますので一生摂り続けても影響が出ることはありません。

サッカリンは昔発がん性が疑われていましたが現在では発がん性が否定され、国際がん研究機関のIARC分類でもグループ3(ヒトに対する発がん性が分類できない)となっています。

アスパルテームは欧州食品安全機関 (EFSA)やアメリカ食品医薬品局(FDA)で安全性が評価されています。

アセスルファムKは欧州食品安全機関 (EFSA)や米国食品医薬品局(FDA)で安全性が評価され、遺伝毒性は発がん性はないとされています。

まだ研究が必要な指摘もあるが、添加物への使用量はADIできちんと規制されており、日常の食生活においてこれが原因で健康に影響が出ることはありません。

人工甘味料によって糖質摂取量が減り耐糖能異常になると主張する人もいますが、砂糖摂取が仮にゼロになったからと言って糖質摂取がゼロになるわけではありません。白米もパスタもパンも糖質で多くの人はこれらを食べています。むしろ、普段の食事に加え、砂糖が大量に入ったものを摂取することで耐糖能異常を招きます。

そもそも砂糖の歴史は奈良時代からであり、縄文や弥生時代の日本人は砂糖を全く摂取することなく生活していたわけです。砂糖は人間に必須ではありません。

人工甘味量より砂糖のほうが不健康

仮に人工甘味料がごく僅かな確率で影響が出る可能性があったとしても、砂糖のリスクには程遠いものです。

もし同じ量のコーラを飲み続けた場合、人工甘味料によって体に影響が出るより、遥かに早い段階で砂糖によって体に影響が出てしまうでしょう。 

たとえばアスパルテームの1日摂取許容量ADIは40mg/kg体重であり、体重60kgに換算すると3000mg(3g)。これは同じ甘さの砂糖で換算すると200倍なので、砂糖600g相当の甘さ。更にADIは無毒性量かを100分の1にしたもの。

アスパルテームは毎日3gを一生摂取しても体に悪影響は出ないが、砂糖を毎日600g食べ続けると高い確率で2型糖尿病(遺伝+食生活)や心臓病、動脈硬化などといった深刻な生活習慣病が出るでしょう。  

現代人は添加物への警戒は極めて強いが、生活習慣病への警戒は大変薄いものです。生活習慣病を「あとから修正できる、頃合いを見て改善すればいい。」などと甘く見てはいけません。

糖尿病はあとから生活習慣を改善し、症状が正常値に抑えられても完治することはありません。一生の付き合いとなります。

一方、添加物の方は消費者ではなく機関の方できちんと管理されています。一生取り続けても影響が出ないADIの基準があり、消費者は何も考えなくても影響が出ることはまずありません。

砂糖(ショ糖)の入った飲料や菓子類がダメだということではありません。人工甘味料を使った飲食品と砂糖を使った飲食品で比べた場合、人工甘味料は健康リスクはほぼゼロ(ADIがあるため過剰摂取は出来ない)に対し、砂糖の方は過剰摂取の影響が大きなものとなっています。

つまり健康を考えて人工甘味料より砂糖の入った飲食品を選ぶことは矛盾しているということです。

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