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オイルフィルターが固い!ドライバー貫通法でもだめなときの最終手段

バイクでカートリッジタイプのオイルフィルターが固くて外れないという声はネット上でよく耳にします。

専用フィルターレンチで外れないときは最終手段としてドライバーをフィルターに当ててハンマーで突き刺し回すというが、それでもだめな人もいる。

ネット上の情報ではドライバーでだめな場合は有効なものは見つからない。こうなると多くの人はショップに持っていくのだろうか?

いやちょっと待て!実は意外な方法で一発で簡単に回せてしまうのだ。ドライバーでだめで詰んでしまった人は是非読んでほしい。この方法だとある程度フィルターが潰れたりねじれていても外せてしまう。

ただ条件がある。

  • フィルターの直径が60mm以上あること。
  • フィルター回りにある程度の空間があること。
  • フィルター専用ではないある工具を使うが、その値段が1,500-3,500円位すること。

※記事は体験を元に試した順に書いていくので、急ぐ人は飛ばして最後の方を見てください。

悪戦苦闘したオイルフィルター外し

私が初めて買った中型バイクがホンダのCB400SF(スペック3)。これを新車で買って第一回目のオイル交換をした時の当時の話。

なんせこの新車のCB400SFはオイルフィルターが頑固に固かった。外れたときの体感としては規定トルク10N・mを遥かに超えて50N・m以上で締められていた気がする。当時のホンダリームの整備士に聞いても「CB400SF(スペ3)の新車はフィルターめちゃめちゃ固いですもんね」と言っていた。

オイルフィルター外しにチャレンジした順番で書いていきます。

ラウンド1 カップ式

画像の値段は当時のもの。

まず私はカップ型の専用工具を使った。南海部品というバイク用品店で買ったナンカイブランドのNL-40(64mmサイズ用)という専用工具だったので普通に外せると思っていた。

新車のCB400SFのオイルフィルターはとてつもなく固く締め込まれていて、フィルターレンチを力強く回すとカップの中心部がグニャリとねじれて曲がって一瞬で使い物にならなくなってしまったのだ。

カップ型レンチの強度はあまり高くはない。薄っぺらいブリキのようなカップ。カップ自体の金属の厚みがないのだ。そもそもフィルターなんて10N・m程度なのでそれほどの強度は必要ない。だからそれくらいに耐えられる設計なのだろう。

これは工具の強度が弱すぎたんだ!と感じたが他のカップ型でも同じ結果の予感がしたので他社製品で再チャレンジすることはやめ、別の方法を考えた。

ラウンド2 グリップ式

まさかこの工具が簡単に壊れるとは思わなかったので緊急的に別の専用工具を買ってきた。それがこれ。ワッカでガッチリホールドして回すタイプ。これなら物理的にいけそうだと思った。

しかし全くダメ。オイルフィルターのカートリッジが潰れていくだけで回る気配さえありません。位置を変えても取付方向を逆にしても駄目。潰れるだけで回らない。やればやるほどカートリッジが潰れていく。まさかこれがだめとは想定外だった。

オイルフィルターレンチでボコボコになったカートリッジ。

なんとか外す方法はないかとネットで検索し、次の手段へ。

ラウンド3 ドライバー貫通法

ネットでは最終手段としてドライバー貫通方法が紹介されていた。

オイルフィルターにドライバーを突き刺し、ハンマーで叩いて貫通させ、ハンドルを回すように回すと間違いなく回るらしい。威力絶大ということなので私はこれに期待してやってみた。

使ったドライバーはANEXISTのマイナスドライバーでハンマーで立たけるように台座がついているもの。

ドライバーを貫通させるまではうまくいった。しかし回そうとするとオイルフィルターの金属のカートリッジが裂けていくだけで全く回らない。このまま回すとフィルターが根本残して真っ二つになりそうだ。結局カードリッジを破壊しただけでびくともしなかった。

まさかこれが失敗に終わるとはどんだけ固くしまっているんだ。

詰んだ・・・。もう終わった。バイク屋行きか・・と思い。その日は一旦諦めた。

最終ラウンド プーリーホルダー

しかし私はある工具を持っていることに気がついた。スクーターのプーリーを外すあれ。プーリーホルダーである。

写真はキタコのプーリーホルダー

本来これはスクーターのクラッチカバーやプーリーをホールドするためのものであるが、これがオイルフィルターに使えないものかと考えた。問題はあの小さなオイルフィルターをつかめるかどうか。

このプーリーホルダーはキタコ製だが最低サイズが約60mmだったので、オイルフィルダーをガッチリつかむことが出来た。変形して破れてボロボロになったオイルフィルターのカートリッジを難なくガッチリとホールドした。

そしてこのプーリーホルダーの支柱をレバー代わりにしてぐいっと回すとあっさり回った。あれだけ苦労しても回らなかったものがプーリーホルダーで一瞬で回った。

画像は新車当時のものではないが、同じCB400SFのもの。

ホルダー系のオイルフィルターレンチはすでにあるが、丸くグリップさせて全体で密着させても力が入る部分は1点であり、レバーを倒すような力のかけ方は、力が回転方向よりもカートリッジ内側方向に入り、過剰な力を加えるとカートリッジが潰れてしまう(下図右側)。

しかしスクーター用のプーリーホルダーでやると(上図左側)、力が入る部分は2点で力は個別にかかり、しかも回転方向へ平行だ。なのでカートリッジが壊れにくく強力な力で回せたのだと思う。

ただ問題点もある。この工具が使えるスペースがオイルフィルター回りに無いといけない。エキパイなどが邪魔で回せない車種もあると思う。

私が使ったのはこのキタコ製のプーリーホルダー。普段スクーターで使っていたものです。ただし値段は高く3,500円ほどする。直径60-120mmくらいまで使える。

価格を抑えるとG-TECHのプーリーホルダー。こちらだとAmazonで1,580円(2022年6月28日時点)。45-120mmくらいまで使える。ただ、安いだけに耐久性はわからない。

最後に

スクーター用のプーリーホルダーはドライバー貫通法より遥かに強力に確実に外すことが可能。ただし、工具を取り付けて回せるスペースが無いと出来ない。私はCB400SF(スペ3)でこの方法で外せたが、そのスペースが有るかどうかは車種で変わるし、スペース的にいけるかどうかは自分で判断するしか無い。

そもそもなぜCB400SFの新車のオイルフィルターがここまでキツくしまっていたのか。勢いでスパン!と回して滑り込むように過剰に締め込んでしまったのか。なんせOリング回りのオイルパンの塗装が剝げているほど締め込まれていた。

その後ブラックバードへ乗り換えるわけだが、こっちは問題なく外せた。

そもそも締め付けトルクが10N・mだったので、取付時は工具を使わず手で思い切り締め込めるだけにとどめておいた。それで一度もオイル漏れはしていない。オイルフィルター回りに手でつかめるスペースが有るなら男の腕力であればそれでいいと思う。

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