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ハイビーム固定で眩しい自転車LEDライトは構造上の欠陥品

最近は夜間の自転車のライト点灯率がかなり高く、今や無灯火は殆ど見なくなりました。

これは素晴らしいことなんですが、問題は最近流行りのLEDヘッドライト。

大変明るくて結構なことなんですが、これが歩行者の立場から見ると正面から向かってくる自転車のLEDライトが眩しくてたまらない。

明るさを謳ったLEDヘッドライトを搭載した車種だとまるで太陽光を直接目に当てられてるようなレベル。目がくらんでしばらく何も見えなくなります。

対向したLEDヘッドライトの自転車が向かってくる場合、通り過ぎ去るまでの間、直接目に閃光が照射されるわけです。たまりません。その間は足元などほとんど見えないです。

まずはLEDヘッドライトの構造

自転車用LEDヘッドライトの構造

これが自転車のLEDヘッドライト(前照灯)です。

↓照射の構造はこんな感じです↓オレンジ部分が発光体です。

これじゃあ懐中電灯と同じですね。

中央にLED発光体があり、円錐形のリフレクターで上下左右に光線を撒き散らします。

つまり常時ハイビームなわけです。自転車用のワット数の小さいクリプトンやハロゲンなどの白熱球なら光が柔らかいのでこれでも良かったのですが、LEDの特性を考えるとこれはかなり眩しいです。

歩行者に対してまったく考慮されてない。

これだと購入者側で眩しくないようにと調整するとなれば、かなり下向きにしないといけなくなり、タイヤの真下だけスポット的に明るい照射になり使えません。

つまりライトの向きの問題ではなく構造上の欠陥なのです。 LEDの特性に合わせてリフレクターを作らないとダメ。

自動車や自動二輪車の純正LEDヘッドライト構造

車の純正LEDヘッドライトはこんな感じ

自動二輪車の純正LEDヘッドライトはこんな感じ。ホンダPCX。

車や自動二輪車は正面からはLED発光体が直接見えない感じです。

ロービームの照射構造はこうなってます。

発光体(図のオレンジ部分)が奥まった上についていて、リフレクターの反射のみで照らす構造です。

天井は遮光フードの役割をしています。つまりLEDの特性に合わせて照射範囲を計算されたリフレクター構造です。実に素晴らしい。下方向で照射範囲を拡散させつつ上方向へ照射しないようにちゃんと考えて作ってあります。

この構造だとロービームであればそれほど眩しくはありません。

眩しい自転車LEDヘッドライトの問題点

完全に構造の欠陥だと思います。光量の問題ではなく光軸の問題

自転車用ヘッドライトは懐中電灯ではない。懐中電灯と同じ構造ではいけません。

白熱球用のヘッドライトと同じ感覚でLEDヘッドライトを作ってはいけません。LEDを歩行者の目に直射するような光軸ではそりゃ眩しい。

LEDの光は直進性が非常に高く、目に直接入ると失明ビームかと思えるレベルです。

自転車のLEDヘッドライトの開発陣は一度自分で試して下さい

この光軸は購入者のライトの向きの調整などの問題ではなく、メーカーの問題だと思います。

本当に眩しくて前が見えません。LEDは直射されるとクリプトン球やハロゲン球などの白熱球とは比べ物にならないほど眩しいです。LEDはLEDの特性に合わせた設計が必要で、白熱球と同じ感覚で設計してはいけません。

そもそも自転車はロービーム固定の設計でいいんです。

100m以上先を照らす必要性なんてな~い。現実は円錐形のリフレクターで地面から空まで四方八方に照射してます。これではダメ!

夜間歩いていて、ハイビームLEDヘッドライトの自転車が対向してこちらへ向かってくると前だけでなく足元まで何も見えません。本当に危ない。

自転車側は見えても、あまりの閃光ハイビームでこちらは全く何も見えないのです。足元に段差があったら転倒するかもしれません。自転車と並んで人がこちらへ歩いていてもLEDの閃光で見えませんのでぶつかるかもしれません。

道路交通法では規定はないのか

道路交通法そのものには夜間は前照灯を点けなければならない」、というだけで光軸に関する記載はないようです。

しかし各都道府県の道路交通法の施行細則で更に細かく決められていて、埼玉県などいくつかの都道府県では前方下向きを照らすとなっています。

なんだちゃんとあるじゃないですか!

でも、現実、自転車メーカーが自転車に標準搭載している前照灯(ヘッドライト)は前方下向きという光軸など全く考えられていない。これはハイビームのLEDライトは都道府県によっては違反していることになるんですね。

昔の白熱球を使ったライトの時代ではどこを照らそうが上向きにしようが、所詮自転車のライトの光量ではたいして眩しくはありませんでした。

しかしLEDライトの登場で状況は一変。

LEDの光線は直進性が強く、目に直接入ると猛烈な眩しさなんです。 道路交通法施行細則にない都道府県も「前方下向き」と付け加えるべきだと思います。

眩しくない自転車用LEDライトもある

自転車のメーカーさんにはLED用にLEDの特性を考えてちゃんと作ってほしい。ママチャリの標準装備でついているLEDはほとんどがハイビームで照らしています。

そういう中でハイビームにならないように照射範囲を制限したロービーム型のライトは台湾のドゥサンというメーカーが作っていました。しかし最近は国内の自転車パーツメーカーでもロービーム型の自転車ライトを増やしてきました。

キャッツアイというメーカーのLEDライトには上方向の照射をカットし、歩行者などが眩しくならないように配慮したロービーム型の自転車ライトがあります。素晴らしい!

KEEN HL-EL370は短4電池3個で使える手軽なものです。ただしちょっと使用時間が短め。上方向の照射をカットしてあります。

Gボルト70はリチウムイオン充電池搭載の明るいヘッドライトです。使用時間は上のものよりかなり長いです。これも上方向の照射をカットしてあるものです。

自転車にLEDライトを付ける時は必ずこういったタイプを選ぶべきだと思います。

メーカーにLEDヘッドライト改善要望

現在、自転車の多くに標準装備されてるLED、自転車用で売られているLEDはまだまだ懐中電灯と同じ構造で眩しすぎます。なんとかしてほしい。

LEDは目に直射されると眩しさは半端ないです。

15km/hほどで走る自転車に100mも200mも先を照らすようなライトなんて必要ない!10mほど先までの先の地面が見えればいいんです。

現実ハイビーム固定LEDの自転車ばかりd、歩行者は本当に眩しいし前が見えなくなって危ない!メーカーは明るい明るいばかりアピールしているようですが照らせばいいってもんじゃないんです。

メーカーさん!

眩しすぎるLEDのハイビーム照射、本当に迷惑です!

ちゃんとしたの作って!

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