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ドレンガスケット?パッキン?ワッシャー!?どれが正しいの?

クルマやバイクのオイル交換でドレンボルトとオイルパンの密閉性を高めるために使われるドレンガスケット。

これはドレンガスケットだけでなく、別名ドレンパッキン、ドレンワッシャーという言い方もされているが、これはドレンワッシャーではない!と主張する人も一定割合いる。

どういう名称で呼んだらいいのかわからない人もいるかも知れないのでこの記事を書きました。

役割

ドレンガスケット、ドレンパッキン、ドレンワッシャーは、車のオイル交換用のオイル排出口の部分に使用する部品で、オイルパンからオイルが漏れないように、ドレンボルトとオイルパンの間に挟んで密着させ密閉性を高める。

これは潰れることで密閉性を発揮するので規定トルクで締めた場合変形して再使用は不可となるため、毎回交換することとなるパーツ。

このパーツはなんと呼ぶのが正しいのか

ドレンガスケット、ドレンパッキン、ドレンワッシャー・・・・どれが正しい??というと

スズキのパーツリストではドレンガスケットとなっており、デイトナのパーツではドレンワッシャ、キタコではドレンシーリングワッシャー、ガレージ・ゼロのパーツではドレンパッキンという商品名で、各メーカーの呼び方に統一性はない。

ガスケット、パッキン、ワッシャーはそもそも外来語であるため、それぞれの本来の意味を英語で調べた。

ガスケット
ガスケット(gasket)は接合面の隙間を埋める詰め物のこと。ドレンガスケットはドレン(ドレンとは通路のこと)の隙間を埋める部品、あるいはドレンボルトに取り付ける隙間埋めの部品ということになる。

パッキン
パッキンはパッキングのことであり、英語で書くとpacking。覆う(包む)もの。つまりドレンパッキンはドレン(通路)をパッキングする、ドレンの隙間を覆うものという感じで考えればわかりやすいかも。

ワッシャー
ワッシャーは穴が空いた平べったい薄い板のことで、座面保護、スペーサー、振動低減、緩み止め、気密性を高めたり漏れを防止するなど様々な目的がある。素材は金属とは限らずプラスチックやゴムもある。ガスケットやパッキン機能のあるワッシャーを英語ではクラッシュワッシャー(Crush washer)という。つまり潰れるワッシャーということ。

単にワッシャーと言うと様々な用途の薄い板が当てはまるが、ドレンワッシャーといえばガスケットやパッキン機能を備えたワッシャーということで、その言い方でも間違いとは言えない。

単にガスケットあるいはパッキンと言うと隙間を埋めて気密性を高めるものであると解釈できる。ドレンガスケットやドレンパッキンといえば、自動車や原付でオイルが漏れてこないようにドレンボルトに挟めて取り付けるワッシャーのこととなる。

英語圏でこれらをなんというかというと、商品名としての呼び方はドレンプラグガスケットが多く、次にドレンプラグクラッシュワッシャーという商品名が見られる。しかしドレンパッキン(ドレンプラグパッキン)という呼び方は見つからなかった。

少なくとも日本ではドレンガスケット、ドレンパッキン、ドレンワッシャーのいずれも口語的には間違った言い方ではない。だけど皆バラバラの言い方をするとやや混乱するのかなと。

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