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店員だけが挨拶をし、客が無言という文化を撲滅したい

店員が、「いらっしゃいませ!」「ありがとうございました!」と丁寧に挨拶をするが、客は無言。実はこの文化は日本特有です。

外国では店員が挨拶をすれば客も挨拶をする。

商品を提供しお金を受け取る側、お金を支払い商品を受け取る側、互いに同じ立場で同じ目線である。客側から挨拶することも多い。それは世界共通なのです。

日本でも昔は客の方も挨拶していたはずだが、いつしか店員側の一方通行となってしまった。

しかも店員が客に気付かず挨拶がなかった場合、この店は挨拶もないのか!と文句言う客もいる始末。挨拶出来てない客の言う言葉なのか?礼儀作法の国だった日本は変わった。この問題を考えます。

「客=店員」の外国、「客>店員」の日本

外国

店員「ハロウ!」
客「ハーイ!」

店員「テンキュー!」
客「テンキュー!」

日本

店員「いらっしゃいませ!」
客「(無言)」

店員「ありがとうございました!」
客「(無言)」

外国では常識となっている挨拶。

店員と目が合ったら必ず挨拶する文化。どっちが先とか関係ない。

店員からハロウということもあれば、客からハロウということもある。互いに同じ立場であり同じ目線で挨拶をし、話すときもどちらが上とか下とか一切無い。常に同じ立場、同じ目線で挨拶や会話をします。

ところが日本ではどうか。

店員が丁寧に挨拶をするが客は無言、が一般的です。それが成り立ってしまった。完全に一方通行なのです。悪気はないのでしょうが、この文化はなくしたい。

結構前の話ですが、ニコニコ生放送という動画サイトで日本語が話せる外国人(ドイツ人だったかな?)女性生主が日本人リスナーへ質問したことがあります。

その中の1つに「買い物する時、レジで挨拶返したらまずいですか?おかしいですか?皆何も言わないので。」こう質問していました。

リスナーは「何も言わなくていいよ」とコメントしていましたが、私はそうは思いません。店員がきちんと挨拶しているのですから、やはり挨拶は返すのが理想です。

問題はそれだけにとどまらないことも稀にある。

たまに店員が客に気が付かず「いらっしゃいませ」となかった場合、「挨拶もないのかこの店は」と憤慨する客が出てきたり、ツイッターや掲示板で店名をあげ、「あの店は挨拶もない、態度悪い」など愚痴ってくることさえある。

そういう客の方は挨拶をしない。挨拶をしない人が言う言葉ではないと思うし、先に気がついた方から挨拶すればいいだけの話です。

「客>店員」の公式を一方的に作ったのは客

そもそもどうしてこういう文化になった?

「お客様は神様」という言葉、それはサービスする側が好意で始めたもの

最初は一部の店だけだったものが徐々に増え、それがサービス業だけにとどまらず販売業にまで広がった。今では当たり前のようになった。スーパーやコンビニなどの販売業までもが正直ここまで丁寧に接客するのは日本だけ。

接客はどんどん丁寧になる一方で、客のマナーや態度は徐々に悪くなっていきます。

店員の些細な言葉や態度が気に食わないという理由でキレる人さえもいる。

札と小銭を渡す順番が違ったという理由でキレて土下座させた客が強要罪で逮捕されるニュースもありました。店員が「お弁当の方は温めれていかれますか?」と聞いただけで「当たり前だろ!」と怒鳴った客も見たことがあります。

ここまで来るともはやキレどころがわからない。実際ここまでやる客は稀だが、自分の立場が店員より上だと思っている人は多く、「客>店員」という勘違いが根底にあるように思います。

まずはこの「客>店員」という思考を撲滅し、本来は「客=店員」であるということを浸透させないといけません。

「お客様は神様」これは客が言う言葉ではないのです。

挨拶の文化を取り戻す

ただしお店側にも、課題があります。

近年はコンビニでさえ接客のレベルが高い。

しかし彼らの挨拶は「させられてる挨拶」

つまり「セリフ」となっている問題。挨拶とはなにか。セリフの詠唱ではありません。原点に帰って考えてほしい。

子供の頃の、させられる挨拶。挨拶しないと怒られる、だから挨拶をしないといけない、という教育で育った文化は、大人になって挨拶が心理的ストレスになることもあります。

一方外国ではそういう教育の圧力はなく、挨拶は自然と気持ちよくやるコミュニケーションとして自発的にやってきたもの。なのでストレスなく皆挨拶をしてきます。


商品を提供し、お金を受け取って「ありがとう!」

お金を払い、商品を受け取って「ありがとう!」

互いに同じ立場、互いに感謝の気持ちが大切。

店員に対しても感謝の挨拶を

レジで精算して荷物を受け取って立ち去る時、店員は「ありがとうございました!」といいます。

ここで簡単な挨拶でいいんですよ、客の方も返事をするのです。客はお金を払っているとは言え、商品を受け取り、そしてあれだけ丁寧な接客を受けたのです。

「どうも!」「ありがと!」程度でもいいので何か一言返しませんか。強制ではないです。

私はね、そういう文化にしたいのです。店側はお金を受け取った、客側は品物を受け取った。互いに感謝の気持ち。片方が挨拶しているのだから、やはりきちんと返すべきだと思うのです。

海外では常識です。 日本も常識にしましょう。

大阪では、飲食店で精算終わったときに「ごちそうさまでした!」という文化があると聞きます。そういうのが全国で当たり前になってほしいのです。

もちろんコンビニやスーパーのレジでも「ありがとう!」「どうも!」の一言を返すのが礼儀だと思います。やはり客からも一言あったほうが店員も気持ちいいし、やる気が出てきますよ。

互いに感謝の心。

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