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マラソン先導白バイは原付二種クラススクーターで十分です

↑ヤマハFJR1300P

マラソン大会でおなじみの先導白バイ。白バイは主にホンダCB1300PヤマハFJR1300Pという1300ccの大排気量バイクが使われています。

20km/hで移動する選手に対してこの大型バイクはあまりにもオーバースペックです。大型バイクは1速で手放しアイドリング走行(アクセル戻した状態)でも11–12km/hほど出ます。

クラッチつないだ最低速度がこの速度だということです。

つまり白バイはずっと2速1400rpm程度のほぼアイドリングに近い回転域で先導しているということです。私は先導バイクにこの大型バイクを使うのはオーバースペックだし扱いにくいしと思います。

理想は原付き2種クラス(125cc以下)のスクーター。これで十分です。出来れば電動バイク。ではその話を。

そもそもマラソン先導白バイは日本だけ

マラソンレースで先頭やその他集団を警察の白バイが引っ張る。実はこれやってるのは日本だけです。外国のレースではありません。

マラソンレースの先頭で2台の白バイが引っ張るというのは非常にわかりやすいし頼りになるのでこれは素晴らしいシステムだと思います。

日本では大きなエリートマラソンだとパトカー、テレビ中継車、時計を掲示した大会車両、カメラマンを荷台に乗せた車が通過したあとに白バイと続くパターンが多いです。

ただデメリットとして、選手がわずかながらも常に排気ガスを吸いながら走ることになります。やはり排気ガスが少ない小型二輪か、出来れば電動バイクが理想だと思います。

最近は大会運営車両に電気自動車が使われることも増えてきました。ただ、選手に一番近い白バイはガソリン車です。しかも燃費が悪い1300ccという大排気量。

大型MTバイクより、原付二種スクーターが向いている

私は大型バイクも125ccの原付二種スクーターも両方乗ってきましたので特徴や利点欠点はよく分かっています。

マラソンはトップクラスの選手でも移動速度は20km/hくらい。駆け引きでペースが上がってもせいぜい30km/h以内くらいでしょう。また10km/h以下の速度も想定されます。

この速度域の先導に大型バイクは扱いにくいです。

大型バイクでずっと低速走行するんです。白バイ隊員であろうと疲れるはずです。使用している車両はマニュアルトランシュミッションのCB1300P、あるいはFJR1300P(MTタイプ)。

選手がペースダウンしたりアクシデントでスローペースになり半クラ走行になんかなった日には手がしびれてきます。大型のクラッチレバーは重いのです。

選手が先導バイクのずっと後ろを走ると考えると理想は電動バイク、あるいはガソリン車でも125ccスクーターで十分であると私は考えます。

それ言うなら50ccでも十分じゃないかと言われそうですが、突発的なスパート、駅伝などでの先導バイク入れ替わりや場所移動など考えると50ccではサクサク移動するのはきついです。

なによりハイスピードで移動する車椅子マラソンレース(ランナーと同じ大会に行われる事も多い)では最高速度60km/hを超えることもあり、50ccでは先導が追い抜かれる可能性すらあります。

125ccATのスクーターならクラッチ操作なし、コンパクトなボディ、すぐに60km/hまで到達しますのでとても扱いやすく機動力抜群です。

先導に最適なのは、ホンダPCX ELECTRIC

選手のことを考えると排気ガスが出ない、あるいは排ガスの少ない先導車が理想です。選手はずっとその後ろを走っているのですから、燃費の悪い大型バイクの排ガスを吸わせ続けるのはよくないです。

125ccATのスクーターはまさしく燃費や機動性のバランスを備えた理想の先導車だと思いますが、ガソリン車のスクーターの殆どはベルト駆動のCVT(無段階変速トランスミッション)であるので、どちらかというと低速走行は苦手。

20km/h程度の低速走行であれば全く問題はないですが、エリートマラソンであっても先頭以外での先導バイクや市民レースでは10km/h前後やそれ以下で走ることも想定されます。

こういう超低速の場面では自動遠心クラッチのスクーターではリアブレーキを引きずったりして回転を維持しないとクラッチが自動で切れて失速しふらついてしまうこともあります。

そこで電動バイクであるホンダのPCX ELECTRICであればその問題は解決できます。

排ガスが出ない。コンパクトで小回りがきく。パワーや加速も十分にある。最高速度は65km/hを少し超えるくらい(メーター読みでは70kmを少し超える)。必要であれば赤色灯や拡声器を装備させればいいのです。

この手の電動バイクの課題である航続距離については、このPCX ELECTRICは平地で60km/h巡航時の航続距離が41kmですが、20km/h巡航であれば航続距離はこれよりかなり伸びると思われます。

航続距離の問題があるのならば、中間地点でバッテリーをさっと積み替えるだけで復活可能。あるいは先導バイクを隊員ごと車両入れ替えてバイクを駅伝する方法もあります。

大会関係車両がすべて電動になるのが理想

マラソンレースは有酸素運動の競技です。

選手は息を切らして走ります。近年ではガソリン車でも排気ガスはかなりクリーンになりましたが、やはり選手のことを少しでも考えると排気ガスの出ない電気自動車が理想です。

最近は大会運営車両に電気自動車が走っていることも度々あります。

東京マラソンではBMWの電動スクーターBMW C evolutionが走っていました。2011年の東日本復興支援ふじのくに新東名マラソンではスズキのe Let’sという小型電動スクーターがサポート車両として、途中でバッテリーを積み替えて完走しました。

白バイ隊員が乗る先導バイクの方も1300ccというオーバースペックな大排気量のバイクをやめて、電動バイクであるホンダのPCX ELECTRICあたりが採用されれば選手にとっても素晴らしい大会になると思います。

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