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モトブロガー、ユーチューブ動画でメーターにモザイクしてスピード違反が常態化?

私はバイクが大好きでよくバイク動画で見るんですが、そこで気になるのが、ユーチューブへバイク車載動画をアップしているモトブロガーなどが、スピードを上げるときにメーターにモザイクをかける点。

制限速度内で走っているときはスピードメーターを見せていて、モザイクが出てたあとにエンジンの回転数は明らかに上昇して加速、見た感じでも結構な速度になっている。

そして速度を落とすと再びモザイクが消える。メーター読みで制限速度を超えているのはほぼ間違いないようだが、こういう誤魔化し方はありなのか?それをこの記事で考える。

動画が元で逮捕された事例

  • 1990年、カーショップオーナーがフェラーリF40に乗り、常磐道でメーター読み300km/hを超える速度を出したビデオを発売。その動画が元でオーナーが逮捕された。
  • 2010年、スズキハヤブサという1300ccの大型バイクで高野龍神スカイラインを猛スピードで攻めて走る動画がインターネット上にアップされ、その動画が元で、警察は動画から速度を算出し、188km/hで走行したとして逮捕。
  • 2012年にフェラーリ458で福岡県糸島市の海岸沿いの一般道を暴走する動画をインターネットにアップしたのがきっかけで、警察が動画より速度を算出して40km/h制限の道路を124km/hで走ったとして逮捕。

F40とハヤブサ暴走の動画はスピードメーターが見える状態でしたが、フェラーリ458の動画は画面ではスピードメーターが確認できない状態でした。ただ、糸島市のカーブの続く海沿いの片側一車線の一般道をサーキット走行とも思える明らかに異常な速度で攻め込んでいた危険動画。

こういった極めて悪質なものへ警察が本気で動いた感じでしょう。

メーターを隠しても速度はわかる

実はスピードメーターを隠しても速度はわかります。

中央線が破線の場合、その破線が過ぎ去る時間の間隔で速度を検出できます。ただ、動画が1倍速で流れているという確証がないといけません。

また、乗っているバイクの車種がわかるとギアポジションとエンジン回転数で速度は計算できます。例えばCBR1100XXであれば4速でタコメーターが3000rpmを指していればメーター上は70km/h(ギア比からの理論値は65.7km/h)です。ただこれも、スプロケットを歯数の違うものへ交換していた場合は当てはまりませんが。

メーター読みには誤差がある

バイクのメーターは正確な速度を表示しているとは限りません。多くはおおよそ1割速めの速度を表示しています。例えばメーター読み100km/hであれば実測は90km/hくらいしかでていません。60km/hであれば54km/hくらい。

以前サイクルメーターでテストしたことがありますが、距離計はほぼ正確。しかし速度計(スピードメーターのみ)やや多めの表示でした。つまりメーター読みで60km/h似合わせて1時間走り続けてもオドメーターは54kmほどしか進まない感じです。

これは速度超過にならないようにメーカーが意図的にやっているのかもしれません。

メーター読み60km/hで走っていて実測が60km/hを超えるのは危険だから、それより低くなるようにしたのかもしれません。同じ規格のタイヤでも周長は若干違いますし、タイヤの摩耗具合でも周長が変わり、それが速度計へ影響します。

こういった影響も考えてメーター表示は実際より余裕を持たせたのかもしれません。

法的なメーター許容誤差

「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第148条」のメーター誤差は以下の通り

(平成19年1月1日以降に製造された自動車の場合)
10(V1-6)/11 ≦ V2 ≦ (100/94)V1
つまり実測100km/hのときメーターの表示は94-116km/hの範囲内。

(平成19年1月1日より前に製造された自動車の場合)
10(V1-6)/11 ≦ V2 ≦ (100/90)V1
つまり実測100km/hのときメーターの表示は90-116km/hの範囲内。

実際の車はどんな感じかというと、多くの車は実測100km/hのときメーター表示はおおよそ110km/hほどです。もちろんそうでない車もありますが、傾向としてだいたい1割ほど多い数字を表示します。

よほど危険な運転の場合は警察が動く

動画を見て警察が動くのは見た目で明らかに危険と言える大幅な速度超過であり、悪質性が高いと見られる場合です。僅かな超過程度はメーターの誤差もあるため余計な心配は不要でしょう。

例えば車載動画で60km/h制限の道路で車の流れに沿って走り、そのときメーターが70km/hを指していたのが写っていた場合などはそれほど大した問題にはならないはずです。

ただ、モトブロガーは余計なトラブル、例えば制限速度を1km/hでも超えるとそれを指摘するコメントが湧き、コメント欄が荒れる可能性はあるかもしれません。そういったことを避けるためにモザイクをかけているらしいです。

ただ、100km/h制限の高速を追い越しのために107km/hあたりまでモザイク無しで加速して走っている人の動画を見ましたが、コメント欄で速度を指摘するコメントは見当たりませんでした。閲覧数が数数万以上とか多い人だとまた違うかもしれませんが。

そもそもメーター読みで制限速度内を守って走ればモザイクなんかしなくてまったく心配は無いのではないかと思いました。心配ならば制限最高速度ギリギリで巡航という綱渡りをしなければいいのです。

個人的な感想を言うと、様々な動画を見てきましたが、多くの動画ではモザイクをかけているときは制限速度超過をするときであり、モザイク無しの状態から急にモザイクがかかり加速をするような場面は、「今、制限速度超えています」という合図になっていてあまり良い印象はないです。

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