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バイクカバーの効果は絶大!黄砂対策のときだけにも使って損はない

バイクにカバーを掛けるべきか掛けないべきか。掛けるにしても面倒だ。

そしていざカバーを買ってみたが、使ったのは最初のうちだけで、すぐ面倒になり使わなくなった。そういう人は結構いると思います。

ちなみに私は趣味用の中型、大型バイクはカバーを必ず掛けていました。また50cc2台、125cc3台乗って、これらはカバー掛けませんでした。ただ、今乗ってる125ccは購入後数年してからカバーを掛けるようになりました。経験談も交えてメリットなど書いていきます。

バイクカバーのメリット

カバーをかけるメリットは主に次の3つ。

  • 黄砂や火山灰など埃や砂、鳥の糞から守る。
  • 紫外線から守る。
  • 盗難から守る。

防水に関してはあまり期待しないほうがいいです。防水があるのは最初のうちだけ。すぐにしみてきます。ただ、カバーがないと雨で濡れたあとの水滴に埃がついてボディに頑固にこびりつきます。

また、ドライブチェーンなどは雨がかからないほうがいいので、これはカバーがある方が水に濡れるリスクは減ります。それと土の地面に保管している場合、雨による泥水の跳ね返りをカバーで防止できます。カバーがないとバイクの下が砂で汚れます。

黄砂や火山灰から守る

黄砂をかぶった原付きのボディ。これはまだ軽いほうだ。

正直カバーを普段掛けない人でも黄砂のときだけは掛けた方がいい。

バイクの汚れや傷を気にしない人なら別にいいかもしれないが、例えば大型バイクなど大事にしている人はこの黄砂だけのためにカバーを買ってもいいくらい。ボディからメーターからあらゆるところが隙間の隅々まで砂でコーティングされてしまう。

しかもその後雨が降って乾燥すると砂がより強固にへばりつく。雨の後に黄砂をかぶると砂が玉のような模様になる。そのまま紫外線を浴びれば塗装を痛める。しかも雨などでへばりついてしまうとちょっと水をかけた程度では落ちないです。かと言って水圧でやると傷つきます。

しかしカバーを掛けたバイクは実に平和です。まったく砂がかぶさってない。まったく。カバーが砂だらけになっていても、カバーを取るとバイクはピカピカですよ。使い古して防水機能が落ちたカバーでも全然OK。中のバイクはピカピカです。

火山灰は経験がありませんが、火山灰は顕微鏡で見ると鋭利な形状をしていますのでボディにかぶって下手に拭いたりすると大変なことになります。カバーがあれば火山灰もシャットアウト。

鳥の糞も過去に一度経験があります。おそらくバイクのミラーの上に止まってそこから糞をした感じでフロントカウルについてました。鳥の糞はすぐに掃除すれば問題はないですが、そのまま長期間放置すると塗装を侵食します。バイクの塗装は車より薄いですから特に気を使います。これもカバーで防止できます。

紫外線から守る

紫外線を舐めてはいけません。

特に差が出るのがシート(座席)やタイヤ。真夏に直射光を浴びた黒いシートが非接触温度計ではかると88度を表示したことがあります。カバーを掛けるとこの直射光を防止できてここまで高温にはなりません。

紫外線や高温を浴び続けたシートはそうでないシートに比べ、硬化やひび割れが早く訪れます。座ったあとのシートのシワが戻らずそのままになったりします。手で触ってすぐわかるほど明らかに固くなります。

硬化して弾力性がなくなりひび割れたシート表面。

塗装プラスチック面も紫外線で大きく劣化します。これは紫外線を浴びていないプラの内側をみると差が歴然です。黒っぽいプラスチックは紫外線で白っぽくなります。

劣化で白っぽくなった樹脂部分。

盗難から守る

バイクにカバーを掛けるということは盗難防止に役立ちます。パーツ盗難やいたずらリスクも減ります。

狙われやすい人気車種や高級車でもカバーをかければどういう車種かわかりにくくなります。カバーがあると外す手間が生じるからです。盗まれるまでの時間を少しでも長くすることが防犯対策になります。

カバーは外されにくいように前後のロック用の穴に鍵を通しておくとより安全です。 

カバーのデメリットについて

風で倒れる、破れる

風対策は、猛烈な台風で本当に強い風の時はカバーを外すほうが倒れにくく安全です。

よくある強風程度なら紐などでしっかり縛って下から空気が入らないようにすると風で破れたり倒れたりしにくくなります。いいバイクカバーはちゃんとベルトがついているものもありますが、そうでないカバーではどうするか書いていきます。

通常のカバーでは下の写真のようになり、下から風を巻き込んで膨らみます。

私は基本的に4箇所縛っています。強風で飛んだり破れるのは、カバーが風でジタバタしたり空気で膨らんで持ち上げられるからです。だから膨らみやすい部分を縛ります。

センタースタンドを挟んでボディに2本、前輪側に1本、後輪側に1本。前後輪側は防犯ロック用の穴を利用します。ロックがないので紐を使ってますがロックを通すのが防犯的にもおすすめです(カバーが外せなくなるので)。

パラシュートのように膨らませないようにするのが目的です。これでかなりの強風でも防御力が上がります。

私は福岡に住んでいて何度も台風を経験していますが、カバーを掛けたバイクが台風で倒れたことはありません(※絶対に倒れないという保証ではありません)。ただ、超大型のような台風のときはカバーは外し、ミラーも外して空気抵抗を減らしました。

縛るのはこういうポリプロピレンの荷造り用ロープで十分。ホムセンでも安く買えます。

ただしこのロープも紫外線で劣化して粉吹いてきて最後にはちぎれます。1-2ヶ月2一回交換が必要です。

カバーは風で破れにくくするため厚手生地一択です。

付け外しが面倒

カバーを買って張り切ってかぶせたものはいいものの、すぐ面倒になり使わなくなるパターン。

通勤で毎日乗るような場合は、正直カバーは付けたくありません。自宅では夜間時のみの保管ではバイクカバーの紫外線からの保護というメリットがありません。会社の駐輪場で掛けるのは理想ですが、周囲から浮いてしまいますしそこまでしたくない人も多いです。

そういう場合は日常は別にカバーしなくてもいいと思います。ただ黄砂など特別な日にはカバーをすることをおすすめします。そういった特定の日だけという使い方でもメリットは大きいです。

カバーで擦り傷がつく

バイクカバーがこすれる事による擦り傷はどれくらいなものか。これはバイクの車体形状でピンキリです。

下の写真のようなスタンダードな形状の小型スクーターなら、車体形状のお陰でカバーの擦り傷はほぼ皆無。

スズキ アドレス V125S。

スズキ アドレスV125Sでバイクカバーを8年(すでに3枚目)ほど使っているが、黒ボディにも関わらずカバー傷は肉眼では確認できない。ミラーやキャリアがうまいこと当たってくれるおかげでボディにカバーが触れる部分が少ない。

大阪繊維資材 バイクカバー(2L)を使用。

V125Sに使っているカバーは大阪繊維資材の厚手のバイクカバーです。

上のカバーは適合表ではアドレスV125SはLサイズとなりますが、上の写真(V125S)は大きめのLLサイズを使用。理由はLサイズだとタイヤがはみ出て紫外線に当たることと、裾が短いと雨のときに下から泥水が跳ね返って汚れるからです。寿命はV125Sの使用で約2年半で右ミラー部の生地が破れてきました(紫外線劣悪環境の保管です)。

カバー傷で問題なのは下のようなフルカウルのツアラータイプのバイクです。塗装面と接触する部分が多いからです。

ホンダ CBR1100XX スーパーブラックバード。

これにカバーを掛けるとこうなります。

モトプラスのバイクスーツver.2(4L)を使用。現在は新商品が出て販売終了となっています。

上のモトプラスのカバーはすでに販売終了品で現在はver.5となっています。ブラックバードはver2では適合表通り4Lを使用し、やや大きいかなという感じでしたが下まで覆ってくれるため雨による泥跳ねを防止できました。ver.2はブラックバードでは6年破れることなく持ちました。しかしV125Sに使用した時は2年半で破れました。

タンク上部の塗装、サイドカウル上部の塗装、フロントスクリーン、フロントカウルの塗装、タンデムグリップの塗装がカバーと接触。これがカバーを掛けたりするときに擦ったり、掛けたあとに風にあたって擦れたりして傷がついてしまうリスクがあるということです。

そこで梱包用のシートをシールドに一つ、タンクの上から一つかけて、紐で縛ったりゴムテープ(1-2週間おきに剥がしたり貼ったならテープ跡は残りませんでした)などでズレないように軽く固定してからカバーを被せます。

傷つきやすい部分へ梱包用包装資材を被せる方法で全く傷つきませんでした。

問題点も一つあって、スクリーンや塗装表面にわずかにプチプチの丸い跡が多数つくことです。よく見ないとわからないレベルでほぼ気にならないですが。この跡はフクピカなどですぐ消えます。

大切なことは、これらのシートやカバーを掛ける前にバイクをキレイにすることです。埃をかぶった状態で覆っても傷がつくだけですので。私は大型バイクに乗ったあとはフクピカでボディを拭いてからカバーを掛けていました。

プチプチの梱包材は数百円で買えます。バイクの横に貼っておけば万が一倒れたときも損傷が少し軽減されるでしょう。適当な大きさに切って使います。

あとが残るのが嫌な場合はポリエチレン保護シートです。ただ、こっちの方はプチプチより耐久性がなく、使い続けるうちに裂けて破れてきます。適当な大きさに切って使います。

かっこいいカバーは盗まれやすくなるぞ

例えば大型バイクにはかっこいいカバーを掛けたくなるが、高級感があるカバーは、この下に高級車が入ってますよとアピールしているようなもの。

特にバイクのメーカーロゴが入っているようなものはおすすめしません。ハーレーにハーレーのロゴが入ったカバーを掛けると、中にハーレーがありますよとアピールしているようなもの。窃盗団に目につけられてしまいます。

カバーは目立たない地味なものが一番だ。

カバーは絶対に厚手生地にするべし

バイクカバーは厚手と薄手がありますが、厚手生地一択です。薄手はちょっと強風が吹いただけで破けます。ちょっとナンバープレートのエッジに引っ掛けても破けます。厚手生地は破けにくく耐久性があります。紫外線カット効果も厚いほうがいいと思います。

バイクカバーの生地は紫外線など受け続け経年劣化でどんとん薄くなってペラペラになっていきます。厚い生地のほうが絶対にいいです。

カバーのサイズ選びは慎重に

バイクカバーはすそが短いと、雨が降ったときに泥や砂を含んだ雨粒の跳ね返りでバイクのタイヤやホイール、カウルの底部が砂や泥で汚れます。なのでしっかりと包み込んでしまうサイズが適正サイズです。

カバーメーカーが記載している適合サイズであっても、適正だったり小さすぎたりすることがあります。レビューの写真などを見て慎重に選んだほうがいいです。

バイクカバーのサイズ選びは大きめの場合は使えます。しかし小さいとかぶさらずに使えないことがあります。どうしても迷って賭けに出るなら大きめの方を選んだほうが確実です。

最後に

カバーのありがたさを痛感するのは黄砂が来たときです。カバーに黄砂がたっぷりつもっているが、カバーを外してみればピカピカのバイクが現れたときの気分は最高です。

屋外保管のツーリング用バイクで週に1回くらいしか乗らない人はカバーは掛けたほうがいいです。通勤などで毎日乗る人でもカバーは持っておいて損はないです。普段使わなくても黄砂や火山灰が来るときだけ使う感じで。これだけでも価値はあります。

カバーを選ぶ時は絶対に厚手生地です。耐久性がまるで違います。カバーそのものも紫外線などで徐々に傷んで破れます。耐久性は厚手のものでも2年ほど。長いものは6年持ったものがありました。薄手のものは1年で終わることもあるらしいです。

屋外保管している人はとにかくカバーは持っておいて損はないです。

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