バイクや車の世界ではノーマルエンジン、ノーマルタイヤ、ノーマルマフラー、ノーマルパーツ、スタンダードモデル、など、ノーマルやスタンダードという言葉を聞くことがあると思います。
ノーマルとスタンダードの意味と違い、使い分けはどのようにすればいいのでしょうか?
ノーマルとスタンダードの意味
ノーマルとスタンダードの意味。
これはもとは英語が由来なので、英語での意味を見ると、
normalは通常・正常。
standardは標準。
日本での使われ方
日本ではスタンダードを使う機会は少なく、ノーマルが使われる傾向が強いと思います。
バイクや車の世界では、ノーマルを「オーナーが何も手を加えていない状態」として使う人が多いです。
この車はフルノーマルです。
タイヤをスタッドレスからノーマルにしました。
ノーマルマフラーに戻しました。
ただ、バイク・カー雑誌の車両のテスト記事などではフルノーマル車両という表現ではなく、ストック状態・ストック車両などの表現を用いることが多い気がします。
これはメーカー在庫状態の車のこと。
英語圏では
英語圏では日本とは事情が違うようです。
ノーマルエンジン、ノーマルタイヤ、ノーマルマフラー、ノーマル排気音と日本で意味するものは、スタンダードなんちゃらで呼ばれることがほとんど。
例えばノーマルタイヤというと、日本ではスタッドレスやスノータイヤと区別するような一般走行向けのタイヤを指しますが、これはスタンダードタイヤと呼ばれます。
ノーマルタイヤと言ってしまうと普通乗用車が履くようなタイヤで、ダンプカーなどが標準装備で履く特殊車両専用のタイヤなどと区別される感じ。
ただし、スタンダードサイズタイヤというと意味は変わり、これはサイズを区別した標準タイヤとなります。
フルノーマル車という言い方もされることはなく、stock vehicle(純正車両)と呼ばれるようです。
ストックカーでも似た意味になりますが、メーカー在庫車両との意味合いが強い。またストックカーは一般的にはストックカーレースのことを指す場合が多い。
ノーマルについては、ノーマルコンディション(通常または正常の状態)、などの使われ方がされます。ノーマルカーというと非カスタムカーのことではなく、普通の(一般的な)車というような車の型式を区別したような意味になります。
また、スタンダードカーというと、コンパクトカーなどとサイズを区別された標準サイズの車であったり、またはマニュアル(←スタンダード)とオートマを区別したり、そういう使われ方をすることが多いようです。
しかしマニュアル車が希少になり、ほとんどがオートマ車になる時代が来れば、オートマのほうがスタンダードと呼ばれるでしょう。
深く考えずに皆が使う言い方でOK
日本では、英語圏での意味に変にこだわらず、たとえそれが和製英語でも、日本は日本で一般的に言い広まっている言い方でいいと思います。
意味が伝わればいいのですからあまり深く考えずに感覚的に使いましょう。