50cc原付きは二人乗りできないことは多くの人が知っていることです。
これが原付二種(51–125cc)になると二人乗りができる排気量区分になります。
原付二種とは道路運送車両法での区分名。正確には第二種原動機付自転車。道路交通法では51–125ccは普通自動二輪車(51–400cc)となります。
二人乗りの車両条件は、一つは排気量、残りは乗車のための装置です。原付二種ならどの車両でも二人乗りができるわけではありません。
二人乗りできる装備がないと二人乗りできない
原付二種であろうと、二人乗りできる乗車装置がないと二人乗りは出来ません。
二輪自動車の後部座席であって、握り手及び足かけを有するもの。
出典:道路運送車両法第26条のロ
道路運送車両法では、後部座席、握り手(グラブバーやベルトなど)、足かけ(タンデムステップ)を装備した車両が基準となっています。
自分が乗っている原付二種の主要諸元に乗車定員2人と記されていれば、二人乗りの乗車装備は装備されていますのでそのまま二人乗りは出来ます。
※スーパーカブ110の後部座席は柔らかいタンデムシートではなく見た目はリアキャリアですが、主要諸元には乗車定員が2名となっていますので、リアキャリアでもありこれが後部座席ですので問題はありません。
また、125ccモデルであってもモンキー125のように乗車定員1名のバイクもあります。この場合、そのままでは二人乗りは出来ません。
50cc車両ベースにボアアップした場合は注意
二人乗りの乗車装備のない50cc車両をベースに市販のボアアップキットなどを使い、エンジンを90ccなどへ排気量アップしてナンバー変更した車両は、一応正式な原付二種となりますが、そのままでは二人乗りは出来ませんので要注意です。
排気量を上げて原付二種にするだけでは一人乗りは出来ますが、そのままでは二人乗りはダメです。
後部座席、握り手(グラブバーやベルトなど)、足かけ(タンデムステップ)をきちんと追加で装備しないといけません。
まとめ
排気量区分で原付二種であるということだけではなく、二人乗りのための乗車装備である、後部座席、握り手(グラブバーやベルトなど)、足かけ(タンデムステップ)を装備していないと二人乗りは出来ません。
市販車両をそのまま乗る場合は主要諸元の乗車定員が2人になっているかを確認。
50cc車両をベースに、エンジンをボアアップして原付二種登録した場合は特に注意。
また、車両以外の条件でも、免許条件(免許習得後1年を経過)を満たしていること、後部座席に座る人もヘルメットを装着することが決められています。