暖かくなってくると大嫌いなゴキブリが活発になってきます。ゴキブリは病原菌を媒介する害虫ですのでゴキブリの住みにくい環境を作り、駆除していかないといけません。
そのゴキブリ駆除としてよく知られているのがゴキブリホイホイ。
けれどこれではキリが無いです。
そのゴキブリ駆除の画期的なアイテムが遅効性の毒エサタイプであるブラックキャップです。それはゴキブリの集まる巣ごと壊滅させます。
ゴキブリの生態
成長
幼虫から蛹、そして成虫というような変態はしない不完全変態の昆虫です。卵から生まれたゴキブリの幼虫は脱皮をしながら成長していきます。ちぎれた触覚や足は脱皮の際に再生していきます。
寿命
クロゴキブリで1年半。
チャバネゴキブリで半年。
食べ物
野生では朽木などを食べてきた昆虫で、人が食べるようなものだけではなく本も食べます。肉でも魚でも白米でも石鹸でも、仲間が出した糞までも食べる雑食昆虫です。水だけでも長期間生き延びます。
習性
一箇所に群れをなして潜伏します。暖かく狭く暗い場所を好む。壁際など隅に沿って移動する習性がある。仲間が死ぬと共食いされます。また、卵抱えたメスが外敵に襲われたりして死ぬ間際になると卵を生み落とします。
活動時間帯
夜行性です。我々が寝静まった夜、暗闇の中を動き回ります。
季節
20度以上で活発になる。春から活発になり夏が最も活動する。
住みか
暖かく暗く狭い場所。ここに集まって潜んでいます。夜間、餌を求めて巣から出て活動を終えるとまた巣へ戻ります。1匹見かけたら100匹はいると言われるのはこのためです。
ゴキブリの問題点は病原菌媒介
ゴキブリは不衛生な場所を徘徊するのでゴキブリの体の表面についたサルモネラ菌や赤痢菌など様々な病原菌を媒介することになります。
このゴキブリが家中を這い回ることで、台所周りや洗った食器などに病原菌がばら撒かれ、それを人間が受け取って食中毒などの原因になります。
ゴキブリ対策アイテム
以下はゴキブリ駆除の代表的なものを紹介しますが、オススメは圧倒的にブラックキャップです。
ゴキブリホイホイ(粘着トラップ)
昔からの定番トラップ。粘着性のトラップの中に餌を仕込んでゴキブリが出やすい場所へ設置し、直接捕獲するもの。
とにかく手軽。ゴキブリを触ることなく捨てることが出来る。
しかし、これは所詮その場しのぎの単発的な対策。家中のゴキブリすべてがかかるわけではありません。ゴキブリは次から次へと湧いてきます。これは終わりのない戦いです。
ブラックキャップ(毒餌で駆除)
これは一番のオススメ。革命的なゴキブリ駆除システム。これはゴキブリが巣に群れを作る習性と共食いの習性を利用したもの。トラップで捕獲するものではありません。
アースのブラックキャップ、フマキラーのゴキファイタープロ、キンチョウのコンバットなど。
プラックキャップの毒エサの容器をゴキブリが出やすい場所に設置します。ゴキブリというのは家の隙間に群れを作り、そこで大量に潜んでいます。
- 遅効性の毒入りの餌を食べたゴキブリはすぐには死なずに巣に戻ります。
- 巣の中でゴキブリが死にます。
- 死んだゴキブリを仲間のゴキブリが食べます。
- 仲間のゴキブリもその毒で死にます。
- これが連鎖的にみるみる広がって巣にいるすべてのゴキブリを壊滅します。
ユーチューブの動画サイトでケース内での実験動画があがっていますが凄まじいです。ただ、実際はなかなか巣に戻らず途中で息絶えることも時にはあるようです。しかし1匹でも巣に戻れば作戦成功となります。これを考えた人は本当に天才だと思います。
※赤ん坊のいる家庭では、誤飲を防止するため、洗面台の上など手の届かない場所を選んで設置するなど考えたほうがいいです。昼間は設置しないで就寝時のみ設置するのもいいと思います。そもそもゴキブリは夜行性ですので昼間は片付けておいてもいいと思います。
それと、ゴキブリホイホイとの同時設置はNGです。理由はブラックキャップの毒エサを食べたゴキブリがホイホイのトラップに捕まると巣に戻れなくなるからです。
巣に戻れないと家中のゴキブリを壊滅できません。単独で死んでも効率が悪いのです。巣へ戻って死んで、仲間のゴキブリが共食いする連鎖がとても重要なポイントなのです。
アースレッドW(くん煙剤での駆除)
ゴキブリを退治する煙を使った駆除は、煙に晒されると影響が出るものを事前に隔離する必要があり、さらに締め切って2時間ほど放置しないといけない。
準備や時間もかかるので気軽に使用するには抵抗があります。アシダカグモやハエトリグモなどの益虫まで無差別に駆除してしまうという欠点もあります。
またゴキブリは死ぬ直前に卵を生み落とすことがあるので、日にちをおいてもう1度やる必要があるかもしれません。
くん煙剤はゴキブリ対応かきちんと確認して買ったほうがいいです。
ゴキブリムエンダー(スプレー式駆除)
くん煙剤のような面倒な準備をせずに、部屋にシュっとするだけで成分が空気中を漂って部屋中のゴキブリを一掃できる。
火災報知器を被せなくてOK。部屋から出ていかなくてOK。とにかく手軽。
ピレスロイドという殺虫成分は蚊やハエなどの害虫も駆除するが、その反面、ハエトリグモなど益虫まで無差別に駆除してしまう。
ゴキジェットプロ(殺虫スプレー)
殺虫効果のあるスプレーをゴキブリへ直接吹きかけて退治してしまう武器です。
火気厳禁。エアゾールを吸い込まないように注意。アレルギーがある人は注意。また食品や食器などにもかからないように注意しないといけない。
ゴキブリが住みにくく入ってこれない環境を
ゴキブリは夜間、人間が寝静まった暗い部屋の中を這い回ります。
特に台所は水を求めて水滴を舐めに来るので、洗った食器にサルモネラ菌などが付くと大変です。食器類は寝る前にきちんと乾燥させるなり拭き取るなどして戸棚に格納しましょう。台所の生ゴミも寝る前にゴミ袋に入れてしっかり縛ります。
家の中は綺麗にし、狭い隠れ場をできるだけ減らし、ゴキブリが住みにくい環境を作りましょう。ダクト付近の隙間を塞ぐなど外からの侵入を防ぐことも大切です。
一般的な横スライド式の窓を半開するときは、網戸を右側にしてから開けてください。
左側を網戸にすると、窓を半開したときにガラスとの間に隙間が生じますので、網戸をきちんと閉めていても蚊やゴキブリが窓中央のサッシとガラスの交差する隙間から入ってきます。
ただし全開する場合は網戸は左右どちらでも構いません。
ゴキブリ駆除アイテムはブラックキャップ一択
ゴキブリ駆除はブラックキャップ一択です。
とにかくこれはいい。
ゴキブリは集団で巣を作り、個別に徘徊したあとまた巣へ戻る習性を利用したものがブラックキャップ。
遅効性の毒を使い、巣へ戻ってから死ぬ。
その死んだ個体を共食いして次々と死んでいく連鎖が起こります。つまり壊滅です。
ただしホイホイとの同時使用はNG。毒を食った個体がホイホイにかかると巣に戻れません。だからホイホイは使わずブラックキャップのみが最も効率がいいのです。
ホイホイとブラックキャップをセット販売している場合がありますがこれは買わないほうがいいです。ブラックキャップ単体での購入がおすすめです。