暖かくなってきていよいよ蚊のシーズンに入ってきます。
外出中にも刺されたりしますが、一番嫌なのが就寝中に刺されること。耳のそばで蚊が飛び回る音が聞こえると眠れません。
蚊の対策についてまとめます。
蚊について
蚊は風がない日陰の場所を好みます。風が強い場所や直射日光の当たる場所にはほとんどいません。
飛行速度は遅く、散歩の速度にはついてきますがジョギングの速度にはついてこれないようです。私の場合だとジョギング中は刺されたことがありません。
刺されるとアレルギー反応で痒くなります。しかし中には痒くならない人もいます。ちなみに私は子供の頃は蚊にかなり刺され、痒くなっていましたが、大人になってからは刺されてもほとんど腫れず痒くなりません。
多くの場合はちょっと腫れて痒くなる程度ですが、まれに蚊が病原体を媒介することがあります。注意するのはヒトスジシマカです。いわゆるヤブ蚊。
ヒトスジシマカ(ヤブ蚊)
5–11月に出現。主に明るい時間(環境)に活動。成虫の寿命は1ヶ月ほど。卵で越冬する。ジカ熱やデング熱を媒介することで厚労省が注意喚起。
イエカ(アカイエカ・チカイエカ)
寒さに強い。主に暗い時間に活動。成虫で越冬できる。コガタアカイエカは日本脳炎を媒介することがある。
網戸の使い方に注意
網戸は蚊の侵入を防止する有効なものですが、注意点があります。
それは網戸を左側に固定して、窓を半開きにした場合、サッシと網(ガラス面)の重なる部分に隙間が出来、そこから蚊が侵入するということです。
左側に網戸を固定する場合は窓を開けるときは必ず全開にして下さい。全開時は隙間ができません。
窓を半開きにしたい場合は、網戸は右側固定です。右側であれば全開でも半開でも隙間はできません。網戸は右側固定推奨です。
網戸は破れていないかチェックしましょう。
台風などの強風で大胆に破れることがあります。台風時は雨戸を閉めるか、網戸をサッシごと外して室内へ入れておくといいです。
仮に破れてもホームセンターで網と編み抑えゴム(サイズがある)、網戸ローラーを揃えれば、自分で修理できます。初期費用2,000円もかかりません。2枚目以降は網だけでいいので500円もかかりません。
ただ、あまりに古い網戸だと、編み抑えゴムがプラスチックのように硬化してボロボロ崩れて取り除くのに苦労します。
業者呼ぶと確実ですが、6,000円から1万円ほどかかります。
蚊取り線香の問題点
蚊取り線香は昔からの定番アイテムですが、安全や健康面への不安がいくつかあります。
蚊取り線香の問題点としては
- 火災のリスクがある。
- 煙には大量のPM2.5が含まれている。
- 煙には発がん性のあるベンゼンが含まれている。
火災のリスクについては日本や海外で蚊取り線香が火元と思われる火災はいくつもあります。とくに部屋で犬や猫などを飼っている場合は、ペットが蚊取り線香をひっくり返す危険性がありますので注意が必要です。
煙の有害性については殺虫成分のピレスロイド自体は人体に問題はないようです。
しかし、東京都健康安全研究センターの研究によれば国内メーカーの蚊取り線香の煙からは発がん性のあるベンゼンが検出されました。
ニュージャージ医科歯科大学の研究グループの研究論文によると線香は大量のPM2.5を発生させることがわかっています。
使用時は換気を良くすること。そして呼吸器系疾患がある場合は注意が必要かと思われます。ですが、蚊取り器は色々なタイプがありますので、わざわざ蚊取り線香にする必要はないと思います。
おすすめは液体式の蚊取り
個人的には液体の殺虫成分を過熱して揮発させるタイプの蚊取りがおすすめ。
ピレスロイドが主成分。効果の持続が長いのが特徴。コンセントに繋いで使います。
PM2.5を含む煙が出ないので安心。
外出時、屋外での対策
池のある公園に行ったりすると、場所によっては一気に数十匹以上の蚊が体の周りを舞っていることがあります。
しかも蚊よりもっと恐ろしいブユ(ブヨ)という、体長5mmほどの小さなハエのような黒い吸血昆虫がいます。これは凶悪です。本当にやばいです。
これに刺されると、こぶし大に腫れ上がり、傷跡から汁が出て2週間は腫れが引きません。ほんと気味悪いほど腫れます。猛烈なかゆみが出て治るのに1ヶ月程かかります。刺された跡が一生残ることもあります。
一度治っても数ヶ月あるいは1年後に再び少し腫れて痒みが再発したりすることもあります。
例えば私の近辺では福岡市の大濠公園。ここは遊歩道に大量の蚊が湧いていて、ブユもいます。ここで夕方から夜の時間帯にベンチに座っているときブユに刺されました。
こういう場所では虫除けスプレーは必須です。
アース製薬シリーズ最強の虫除けスプレーの商品リンクを貼っておきます。
蚊は家に入れないことが基本
外出中、歩いていると後ろから蚊がついてきたり、服にくっついて人と一緒に家の中に入ってしまいますので。玄関数メートル手前で服を払って小走りでさっと入り、速やかにドアを閉めましょう。
室内対策については、室内に蚊が侵入しないようにすることが基本であり、そう難しいことではありません。室内にさえ入れなければ蚊取り器は不要です。
網戸の管理はしっかりと。
腕に蚊が止まったときは思い切り筋肉を収縮させると、蚊が逃げられなくなることがありますのでそのタイミングで叩き潰しましょう(笑。
蚊関連リンク
蚊ケア指数 tenki.jp
レベルが高くなるほど蚊対策が必要であることを示す蚊ケア指数が見れるサイト。
蚊媒介感染症 厚生労働省
蚊媒介感染症の情報と啓発ポスターを公開しています。