路上でやり放題だった自転車もついに観念する時が来るかもしれない。
2021年4月の警察庁の有識者検討会で話が出た自転車の反則金制度。自転車の違反にも車同様の青切符に相当するものが検討されているということだ。
これがもし決定して施行されるとなると、車や自動二輪、原付きのように容赦なく検挙してくる可能性もある。そうなるともう好き勝手し放題に信号無視や逆走などは出来なくなる。
この反則金制度とは何か。
違反自転車の現状は?
自転車にも車でいうと赤切符と同じ罰則(刑罰や罰金)の付いたルールがあるが、手続きが多く、起訴されるのがわずか。
そこで2015年6月1日より自転車運転者講習制度が始まりました。ただし一定の違反行為(危険行為)を3年以内に2回以上行った者ということでやや甘い制度となっています。講習となると手数料が6,000円。
それでも普段外に出ていてそのような取り締まり風景を一度も見たことがない。全国でみると取り締まりを行っているところは多くあるようですが、車や自動二輪、原付きなどと比べると遥かに少ない。
自転車は普通に無法状態です。赤信号は無視、車道を逆走、一時停止はしない、傘差し自転車、スマホ自転車。
自転車の反則金制度とは
2021年4月の警察庁の有識者検討会で自転車の反則金制度について話が出ました。
近いうちに来るかもしれない自転車の反則金制度。車でいうと青切符(交通反則通告制度)に相当するもの。
赤切符で処理すると面倒な刑事手続で間に合わないため、軽微な違反は行政処分として手続きを簡略化してしまおうというものです。
実際赤切符で検挙されてもほぼ不起訴という現状があります。これではあってないようなもの。しかし青切符となれば簡単に手続きが終わる。
ただし車の青切符とは違い、点数のペナルティはなく反則金のみ。
自転車運転者講習制度と違う点は、自転車運転者講習制度の場合は3年以内に2回の違反で講習(料金6000円)だが、反則金制度の場合は1回の違反で反則金を収めることになります。
反則金制度が導入されたら
反則金制度は車や自動二輪、原付きと同じような流れで、軽微な違反をしたら青切符貰って反則金払って終わり。
こうなると警察は積極的に検挙してくる可能性は濃厚です。今までは自転車の違反には注意だけだったかもしれませんが、反則金制度が始まれば容赦なく検挙してくるかもしれません。自転車運転者講習制度とは違い、取締箇所の規模が全国で大幅に増えるのではないでしょうか。
もし施行された場合、気をつけたほうがいいポイントは次の3つ(※あくまで個人的な意見です)
この3つは青切符となる違反であり、かつ多くの自転車乗りがやってしまいがちな違反。
現在無法地帯になっているにも関わらず取り締まりが甘い自転車は、警察車両に発見され次第、自動車同様に容赦なく赤色灯を回して検挙してくる可能性あり。
もちろんこれ以外の軽微な違反もドンドン取り締まると思います。
自転車の歩道走行に関しては、車道によっては自転車の走行が非常に危険な状況もあるため、血眼的な取り締まりは現実的ではないと感じます。
もしも反則金制度が導入されたら、自転車は今までの自由気ままな運転から心いれかえ、道路交通法を守って乗っていかないと、もう今までのようには甘くはないと思います。
高校生が検挙されたら素直に応じるとは予想できますが、大人の場合はゴネる人も多いでしょう。しかし警察は絶対に引きませんのでゴネても時間の無駄です。なにより違反してゴネる大人は傍から見ても恥ずかしいです。もう子供じゃないんですから違反したら素直に応じるべきです。
「違反したら捕まるから仕方なく守る」ではなく「交通事故を起こさないために守らなければならないルールである」ことを忘れてはいけません。
安全な自転車運転を心がけましょう。