自転車がパンクした経験は誰もがあると思いますが、自転車屋に持っていく前にかならずチェックしたほうがいいところがあります。
それがバルブの虫ゴム。
虫ゴムというのはエアバルブの空気が漏れないようにするための小さなゴムのチューブ。これが劣化して破れるとタイヤの空気が抜けてしまいます。
これが原因でパンクしている例はかなり多いです。
虫ゴムは劣化する
自転車のタイヤのエアバルブの虫ゴムは自然に経年劣化します。だいたい2年経ったら空気漏れてなくても交換推奨です。
前後タイヤの片方が破れていたら、もう片方も劣化していますので同時に前後交換したほうがいいです。
劣化すると破れてムシの空気穴から空気が漏れます。何度空気入れても漏れてしまいます。虫ゴムはバルブから空気が漏れないようにバルブの穴を包んで塞いでいる重要な蓋です。
虫ゴムは簡単に交換できる
バルブの虫ゴムというのは素人でも簡単に交換できますので、ここが原因でパンクしていた場合は是非自分で交換しましょう。工具は不要です。
虫ゴムはホームセンター自転車コーナーに数本入りのものが100円くらいであります。これは最初から適正な長さに切り分けてあります。また、長い虫ゴムを自分で切って使うお徳用タイプ(200円切るくらい)があります。1回あたりのコストは後者のほうがずっとお得です。
自宅に自転車が2台ある場合は虫ゴム交換の消費も速くなりますので後者の方を買ったほうがいいです。自分で切って使うときは約2cmの長さに切るのが目安です。
虫ゴムの交換の仕方
工具は不要です。
外し方。
- エアバルブの黒いキャップを手で回して外す。
- 次に空気が入る部分を上から手で抑えながら、赤丸2の金属部分(トップナット)を手で左回り(反時計回り)に回転させゆるめる。
- それからトップナットとムシ(バルブコア部)をそっと引っこ抜きます。
※空気がしっかり入っている状態でトップナットを外すと空気圧でムシ(バルブコア部分)が勢いよく飛んでいきますのでムシ(バルブコア部分)は手で抑えておきましょう。抑えた手をゆっくり緩めれば空気がシューッと抜けていきます。
引っこ抜くと下の写真のようになります。左から虫ゴムの付いたムシ、トップナット、キャップ。金属のトップナットは上下方向があります。上下逆さだと取り付け時にねじ込めません。
空気が抜けている場合は虫ゴムが破れていますので交換します。虫ゴム取り付けはムシの突起の部分へかぶせるのが少し固いですが虫ゴムがずり落ちないように突起にかぶせこんでください。固いときは少し水に浸すといいです。
新品のムシは下の写真まで虫ゴムがかぶせてありましたが、上の写真の赤線までかぶせこめば十分です。とにかく突起の先の虫ゴムがズレ落ちない部分までかぶせます。
交換したら逆の手順で取り付けます。ムシ(バルブコア部)はしっかりと差し込んでください。トップナットは手でしっかり閉めないと空気が漏れてきますので手で締められる範囲でしっかり締めこんでください。
取り付けたら空気を入れてキャップ締めて終わりです。
交換してもパンクする場合
虫ゴム交換しても空気が抜ける場合はおそらくタイヤチューブに穴があいてパンクしています。自転車屋へ持っていって修理するか、あるいはパンク修理キットで自分で修理するか(ある程度スキルが必要)となります。
くれぐれもタイヤが潰れた状態で自転車へ乗らないように。タイヤが潰れたまま乗るとバルブを痛めたりタイヤチューブをリムに打ち付けて傷んだり破れることがあり、修理がさらに大変になります。それ以前にふらついて危険です。パンクしたときは自転車を降りて押したほうがいいです。
また虫ゴム劣化対策として、虫ゴムを使わないスーパーバルブなど特殊なバルブにしてしまう方法もあります。
以上です。パンクかな?と思ったらまずは虫ゴムのチェック。という記事でした。