大型バイクが辛いと感じる6つの理由

人々はイメージだけでこう言います。

大型バイクは楽だよね?

皆免許を取る前はそう思うのです。

しかし現実は甘くはない。

大型が辛いと感じる場面

雑誌などは大型バイクのいい場面ばかりを語ります。小排気量車に乗っている人は、大排気量車をうらやましがるかもしれません。

パワーがあって追い越し楽ちん。

ギアを落とすことなくタンデムでも楽々加速する。

直進安定性もある。

悪い面というと足つき性の悪さくらいしか語られません。

しかし乗ってわかることもたくさんあります。それでは大型バイクを乗っていて辛いと感じる場面を紹介します。

足つき性が悪い

これはよく言われる要素。

シート高だけで判断はできません。シート高が低くてもシート幅があると足が開いて足つき性が悪くなります。

ちなみにCBR1100XXだと、足の長さにもよりますがおおよそ身長176cmくらいで両足かかとがギリギリつく感じです。両足かかとまでつかなくとも、片足つま先が付けば乗ることは可能ですが、精神をすり減らす要素ではあります。

ちなみに両足がつま先だった場合、跨ったまま足でバックすることは至難です。下手すると足元が滑って立ちごけしますので降りてから押すのが無難です。

取り回しがキツイ

大型バイクは重くて大きく、取り回しには苦労します。

さらにセパハン(セパレートハンドル)の車種はハンドルで押して前進はしにくい。

セパハンでもスーパースポーツなどの軽い車体ならまだしも、ブラックバードやハヤブサ、ZX14Rなどの高重量のスポーツツアラーだとかなり重く、押した瞬間は動かず1–2秒のラグをおいてから動き始めます。

バックはもっとキツイ。なので片手でタンデムシート付近を押してバックします。

大型バイクにバックギアがあれば便利ですが、そのような車種はホンダゴールドウイングなどの一部の車種のみです。

もちろん小回りも悪いので、狭い場所での方向転換は何度か切り返すことになります。何度も切り返すような場面は気をつけないとバイクを倒します。もちろん慣れれば手際よく出来ますが、中型以下のバイクを扱うほうがずっと楽です。

小回りがきかない

大型バイクはホイールベースが中型バイクよりも長いです。ゆえに小回りがしにくいです。

例えばツーリング中に道を間違えたからと、どこでもすぐにさっとUターンできるような乗り物ではありません。

Uターンは場所を選びます。なるだけリスク少ない場所でUターンしなければなりません。大型バイクのUターンはとにかく神経を使います。集中してやらないとUターン転けします。

バータイプでアップハンドルの車両はまあ乗りやすいのでいいですが、スポーツタイプのバイクでセパハンは特にやりにくいです。タンクが盛り上がっていてハンドルをめいいっぱい切ると手が挟まりそうになる。なのでアクセル斜め握りとかします。

止める場所に気を使う

ツーリングで走行中、景色の良いポイントを見つけた。じゃあ止めて写真を撮ろう。と、まあ125ccスクーターあたりだとすぐに道路脇に止めることは出来ます。

しかしこれが大型バイクだと何も考えずに止める事はできません。

道路端の路面状況が重要です。

  • 足をついたときに滑らないか
  • 路面の傾き
  • サイドスタンドを立てたときに倒れないか

まずは停車する場所のコンクリやアスファルト上に土や砂が積もっていないかのチェックです。小さな砂利などがあると停止して足をついたときに、足が滑ってバイクを支えきれずに立ちごけします。

路面の凹凸も要チェックです。

道路端は轍などあったりアスファルトが剥がれたり、いろいろ罠が多いので、そういう平坦ではない場所へタイヤが乗ると、バイクが傾いて倒れます。小さな車両なら無視できるレベルでも大型はそうは勝手がいきません。

わずかな傾きでも相当な重さです。すぐに制御できなくなり倒れます。

路面の状態は注意しないと致命打になります。

そしてサイドスタンドを立てる場所のチェックです。

下手に側溝の蓋の穴の上や金網蓋の上にサイドスタンドを下ろせば、スタンドが落ちてバイクが倒れます。これは小さな車両だと途中で気がついてもとっさに支えてなんとか戻すことが出来るかもしれませんが、大型の場合は持ちこたえるのは無理です。

また濡れた土の上にサイドスタンドを下ろすのも危険。地面が柔らかければサイドスタンドが重みで埋まってバイクが傾いて倒れることがあります。サイドスタンドは堅い地面へ下ろすのが鉄則です。

それと駐輪場などで前後にわずかでも緩い傾斜がある場合は要注意。間違っても頭から突っ込まないように。必ず脱出時のことを考える。いざ出発するときに僅かな傾斜でもあると脱出がかなり苦しくなります。

大型バイクとは停車や駐車に神経をすり減らす乗り物なのです。

クラッチレバーが重い(MT車の場合)

クラッチレバーの握りが重い。

マニュアル・トランスミッション(MT)の大型バイクの宿命。

これは30分1時間程度の走行ではなんとも無いかもしれません。しかし1日がかりでのツーリングとなれば帰り道でだんだん握力が疲れてクラッチ操作が辛くなります。こういう時スクーターに乗っている人たちがうらやましく見えるんです。

よく、クラッチ対策に握力を鍛えるとかありますが、やっても解決はしないでしょう。握力82kgでも続く渋滞での半クラで手がかなり辛かったですから。

もうこれが嫌ならホンダVFR1200DCTなどのオートクラッチの車種を選ぶしか無いです。クラッチ操作で披露するとツーリングが辛いものになります。

夏場のエンジン排熱

大型バイクの夏場のエンジン排熱。

車種にもよりますがこれは半端ないです。フルカウル車が特にやばいと思います。

私のCBR1100XXなんかはかなり醜いもんでした。信号待ちで停車してラジエターファンが回る。すると凄まじい熱風が足元へ流れてきます。

またフレーも熱もかなりやばいレベルでした。非接触温度計で測ると67度ありましたから。これはジーンズ越しでも太ももが低温やけどするレベルでした。

下の写真がその時のやけどです(私の足ですw)。太ももの内側が赤くただれています。夏場ロングツーリングで乗ると毎回です。

とにかく夏場が大型バイクは辛い。

わかりやすくいうと、気温35度位の夏場に長袖のジャケットを着てグローブしてヘルメットしてただでさえやばいほど暑い状況で、股の間に石油ストーブがあるような状態。しかもそれがファン付きで熱風が流れてくるという。

まとめ

  1. 足付きが悪い
  2. 取り回しがつらい
  3. 小回りがきかない
  4. 止める場所に気を使う
  5. クラッチが重い
  6. 夏場のエンジン排熱問題

これらを体験しても、なお乗りたいと思うなら、それは大型乗りとして合格です。

ですが大型バイクは間違っても通勤を快適にするような乗り物ではありません。パワーはオーバースペックですので通勤でパワーを活かせる場所はありません。重くて回りにくくて辛いだけです。

やはり大型バイクは郊外でツーリングする目的が一番。途中で自販機前に止めて、コーヒー飲みながらバイクを眺めつつ休憩、このひとときが楽しい。

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