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日本の卵は安すぎて不気味なので安全か調べてみる

スーパーで当たり前のように10個200円ほどで置いていて、特売日では10個100円ほどで並ぶ卵。これを普通だと思ってますか?

世界的に見るとあまりの安さでびっくりです。日本の卵は生で食べられると言われていますが、ここまで安いと逆に怖い。

卵は危ないと訴えるサイトも多い多い。で、安すぎる卵は大丈夫なのか?薬まみれなど心配はないのか、調べてみましょう。

日本の卵がどれだけ安いのか

1ダース(12個入り)あたりの卵価格世界ランキング(単位はUSドル)

1 Falkland Islands (Islas Malvinas) $6.40 2012
2 Djibouti $6.37 2013
3 Greenland $6.22 2013
4 French Polynesia $6.06 2013
5 Switzerland $6.03 2014

105 Japan $2.09 2014

Source:Cost of living > Prices at markets > Egg > Dozen: Countries Compared (NationMaster)

データは2012–2014年とちょっと古めですが、物価を考慮しても日本は卵が異常に安いという傾向がよくわかります。しかも安全というのですから、本当かどうか、安全であってもなにかまずい理由があるのではないのかと不安になります。

世界的に見てなぜここまで卵が安い?

安い卵に関してネットで出てくるのが、

生産コストが抑えてある
狭いケージで大量に飼う
成長ホルモン投与
抗生物質使用
遺伝子組み換え食品の餌
薬剤が添加された餌
鶏の体が弱いのでワクチン投与・・・。

ネットではあまりいい言葉は出てきません。ですがネットはデマ広げる人も多いですから安易に信用はできません、信頼できる情報源から本当かどうか調べてから判断しましょうか。

狭いケージで大量に飼う

JA全農によると平飼いは健康状態や品質の何の優位性もなくコストが高くなるだけとしています。狭いケージで大量に飼うことで生産効率を上げています。

平飼い養鶏家では平飼いは鶏が健康になり良い卵を生むことができるとしています。ちなみにスイスでは動物愛護法でケージ飼いが禁止されています。 世界でもそういう動きが強まっています。

抗生物質使用

使っているか否かといえば使っています。

ただし、飼料及び飼料添加物の成分規格等に関する省令により、産卵鶏に使えるのは10週目までで、それ以降(産卵中)は使用できません。

飼料安全法(飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律)では残留農薬、重金属、カビ毒、メラミンなどについて規定があり、農林水産大臣が指定する飼料添加物 に限り、抗生物質や合成抗菌剤、などは使用できる

しかしこれらは動物実験などにより安全性が確認されたものです。

成長ホルモン投与

これは違います。

成長目的のホルモン剤である飼育ホルモンは農林水産大臣による承認はなく、使用されていない

安い卵には成長ホルモンが使われているとするサイトがありますが事実ではありません。

ワクチン投与

ケージ飼い、平飼い関係なくワクチンは接種されています。

ただし体が弱いからとかではなく、ウイルスなど感染症予防が目的です。ワクチン打っていない鶏のほうが様々な病気のリスクがありよっぽど危険だと思われます。

遺伝子組み換え飼料

使われています。

ただし飼料安全法に基づいて安全性を確認されたものだけが使用されています。

赤字でも補助金

鶏卵生産者経営安定対策事業があります。

2 事業の概要
鶏卵の標準取引価格(月ごと)が補塡基準価格を下回った場合には、その差額(補塡基準価格と安定基準価格の差額を上限とします)の9割を鶏卵生産者に補塡する(補塡金交付額のうち生産者積立金から4分の3を交付し、国庫補助金から4分の1を交付する)とともに、鶏卵の標準取引価格(日ごと)が安定基準価格を下回った場合には、成鶏の出荷後60日以上の空舎期間を設けた場合に奨励金を交付します(生産者の拠出する協力金から4分の1を交付し、国庫補助金から4分の3を交付します)。

出典: 平成31年度鶏卵生産者経営安定対策事業の公募について (農林水産省)

生で食べられる理由

  • 鶏舎の清掃や消毒など衛生管理の徹底。
  • 合成抗菌剤、抗生物質の入った飼料を与えられる。
  • 生んだ卵はGPセンター(グレーディング・アンド・パッキングセンター)で洗浄、次亜塩素酸ナトリウム(塩素)で消毒、その後検査され出荷される。

安いケージ飼い卵と平飼い卵で栄養は違うのか?

ケージ飼いの安い卵と平飼いの高い卵で栄養価に違いはありません。どちらも非常に栄養価は高いです。有精卵、無精卵でも栄養価に違いはありません。

法律で厳しく管理されているが違反事例はないのか

  • 2007年
    岐阜県内の業者の卵から合成抗菌剤が残留基準を超えて検出。5万4,000個に回収命令。
  • 2017年
    千葉県の農家の卵から残留基準値を超える抗菌剤が検出、950kgを回収命令。
  • 2019年
    埼玉県の農家の卵から禁止されている抗菌剤が検出され、5万5,000個に回収命令。

直ちに健康に影響を与えるレベルではないものの、こういうニュースがあると不安になります。基準値は決まり事なので基準値を超えることはいいことではない。

ですが、市場に出回った後でも検査してくれているということです。食品中の残留基準値ADIはかなり低く設定されています。

無毒性量(動物実験から毒性がなかったとされる量)からさらに1/100にしたのがADIです。

基準値ADIを数千倍となれば怖いですが数倍程度なら仮に摂取したとしても健康上は全く問題ないと言えます。

薬に過剰反応をするが食中毒のほうが危険

結局日本の安い卵は薬まみれか否か、というとたしかに薬まみれとは言えます。

ただ薬に関しては何でも自由に好きなだけ使っていいというわけではなく、きちんと決められたものを適正な量しか使えないし、検査もある。安全性に関しては、非常に高いものである。

気をつけなければならないのは、こういったことよりむしろ食中毒の方です。

栄養に関してもケージ飼いだろうが平飼いだろうが変わらない。

あとは気持ちの問題かな。

歩くスペースもないほど狭いケージ入れられ、超過密環境で道具のように扱われる鶏が生んだ卵ではなく、無理のない自然な環境でのびのび育った元気なたくましい鶏の卵を食べたいという気持ちは私だけではないはず。

世界的には狭い場所で寿司詰めのような環境のケージ飼いは動物愛護の観点から良くないとされつつあります。日本はどうなるかな?

安い卵でも安全です。

世界的に安い理由は、狭いケージでの大量過密飼い、抗生物質や合成抗菌剤、栄養添加された飼料により病気が少なく、 管理、 生産効率がいい為。

抗生物質や合成抗菌剤が使われていると怖いという点について

指定された抗生物質や合成抗菌剤のみ、安全な範囲で使用できる。残留基準値ADIがあり、検査される。
※ADIは動物実験で毒性がなかったとされる無毒性量のさらに1/100で、毎日一生食べ続けても健康に影響がないとされる基準です。

合成抗菌剤・抗生物質の飼料、 GPセンターでの洗浄と次亜塩素酸ナトリウム(塩素)で消毒というわけですが、では薬剤使用が一切ないほうが安全な卵であるのかというとそうでもない。

なぜならカビや菌などの汚染の問題が出てきます。海外ではサルモネラ菌の食中毒がかなり多く、死者も出ています。洗浄をやらずにカビや菌で汚染されるリスクが増える方がよっぽど危険です。

ケージ飼い=危険、不潔。平飼い=安全、清潔。というイメージを持っているならそれは偏見です。テレビのドキュメンタリーなどは演出があるし、本は売るために人の心理を付いた恐怖が突き刺さるようなインパクトのある表現を多用する傾向。

内閣府の食品に係るリスク認識アンケート調査」について下の記事で書いています。専門家と消費者のズレが大きいです。つまり消費者が抱くイメージと、現実的リスクの開きが大きい。

結論

市販されている卵は好きなものを選んで問題ない。以上。

あとは自己満足の問題。

どれを買って食べるかは個人の自由。

今回調べてケージ飼いで動物愛護の問題を強く感じましたがその話題はまた別の機会で。

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