近年、日本選手のドーピング違反が目立ちます。
しかも、一流の実業団チーム所属するような選手が目立つ。
しかし日本ではほとんどの選手が、うっかりを理由にしてきます。
ですがこれはもう20年以上も前から言われてきたことです。本当にうっかりはあるのでしょうか?
ついうっかり・・・
20–30年前の昔はうっかりドーピング検査に引っかかるという事態が存在しました。
サプリメントの成分、風邪や喘息の治療薬・・・不正したわけでなかったのに、禁止成分が検出され、検査で引っかかってしまった。
JADAのドーピング教育
うっかり違反をなくすために公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構(JADA)がもう随分昔から様々な取り組み、啓発活動を行ってきました。
90年代から日本人のうっかりドーピングのニュースは度々あったので、スポーツ選手ではない一般人でさえも、病気の治療薬やサプリメントには注意しないといけないくらいは認知している時代です。
しかし日本人のうっかりドーピングは同じ理由であいも変わらず何度も何度も続きます。
いまだにうっかりと言い訳を続ける日本の選手
ドーピング検査を行っているアスリートならこれくらいの基本は当然知っているでしょう。
JADAのリンクを貼りましたが、病気や怪我の治療薬、そして安全に確証が持てないサプリメントの使用というような内容くらいはもはやスポーツをしない素人でもわかっているくらいです。
しかし、エリートのチームに所属するアスリートが今更、ついうっかりを言い訳にします。本当にうっかりなのか?私は故意的なドーピングもあるのではないかと疑っています。
なぜなら、
これだけドーピングに関心が持たれ、もはやスポーツと関係がない素人でさえこんなことくらいは知っていますよ。
エリートチームで各部門の専門家に練習から食事から健康管理まで管理された環境にあるにも関わらず、違反した日本選手は皆口を揃えて、知りませんでしたついうっかりという旨のまったく同じ理由を出してきます。
これだけ世間一般でドーピングで何が危険なのか認知され、JADAが啓発活動をし、さらにチームに所属して管理された環境下にいながら、流石に何も知りませんでしたかのような同じ言い訳を何十年も繰り返すのはあり得ないです。
本当に呆れます。
サプリメントに禁止成分が含まれていた
海外サプリメントは禁止薬物の成分が入っていることがあるので注意しないといけないということは、もうアスリートだけでなく一般人でも知っていることです。
さらに、海外サプリメントの原材料や成分表示に記載がなくても、評判を良くするために禁止成分が入っていることがあります。これもドーピングの意識の高い人なら常識です。もうすでに随分前から注意喚起されています。
記載にあるないなんて言い訳になりません。散々言われていることです。
20年前ならまだしも、こういうことを今更言い訳にするのはおかしいです。
こういうものをよく調べもしないで安易に使用しておいて、「知りませんでした」、じゃあないと思うんですよ。
病気の治療で投与した
病気や怪我の治療で治療使用特例申請(TUE)があり、治療のために仕方がない場合はこれを申請します。治療が緊急を要する場合は治療後に申請が可能。
これもドーピング検査を行うアスリート及びその指導者は知っているのが常識です。
病気や怪我の治療の薬物投与だって、それがドーピングに引っかかるかもしれないということくらい、普通は警戒し、きちんとドーピング専門知識を持った医師やJADA公認スポーツファーマシストに確認してから使用します。
これは個人で市販薬を購入する場合でも同じです。
スポーツファーマシスト(アンチ・ドーピング規則に関する知識を有する薬剤師)はこちらより検索できます。
https://www.realchampion.jp/knowledge/pharmacist_search
またJADAウェブサイトには、漢方薬でも、すべての成分が記載されているわけではありませんので安易な摂取は避けましょうとあります。
忘れてはいけない、TUE(治療使用特例)申請 公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構(JADA)
うっかりの言い訳を、国民はなぜ素直に信じる?
海外の◯◯選手がドーピング検査で陽性となりました。
病気の治療のため◯◯を投与していたのが原因で、故意ではないと主張しています。
外人はドーピングばっかりだね。
信用できない。
日本人の◯◯選手がドーピング検査で陽性となりました。
病気の治療で◯◯を投与していたのが原因で、故意ではないということです。
故意ではなかったんだね。
次からちゃんと気をつけてね。
この差はなんだろうね?
いつも思います。
選手に言いたい
日本人ばかりが、うっかりドーピングが多すぎやしませんか?日本人はアンチ・ドーピングについての意識が高いのではなかったんでしょうか?
アンチ・ドーピング意識の高い日本人が、なぜこれほどうっかりやよく知りませんでしたが多いのでしょうか?
昔ならまだしも、今の時代、ドーピングにうっかりなんてあるのか、かなり疑問です。メーカー製造時の異物混入など相当なレアケースを除いては、ありえないと思います。しかし現実あまりに多い、多すぎます。
うっかりの言い訳は流石にもう見苦しいです。こういうのはやめてほしい。
スポーツをやらない素人でもわかっているようなことを、チームで管理されたアスリートがしっかり管理していなかったなんてありえません。
望むこと
一番おかしいのは、ついうっかり、という、これらの言い訳をすると、処分が軽くなることです。
じゃあ故意にやった選手も、うっかりでしたと嘘を言えばいいことになります。
そしてJADAウェブサイトの規則違反一覧を見ると、違反が多いのがボディビル、レスリング、ウエイトリフティング、パワーリフティング、陸上競技。
筋力・身体能力が大きく影響する競技に多い傾向は偶然でしょうか?
スポーツはフェア精神のもとに成り立っています。
薬で有利不利があってはならないし、また選手の健康を考えても薬物使用は危険です。
東京でオリンピックがあるんです。
特にトップアスリートに限っては、うっかりドーピングなんてものはよほど不運が重ならない限りは、こうもうポンポンは存在するわけはないんです。