かなり昔、ETCが普及し始める前、日本の高速道路の料金の高さについてマスコミで取り上げられた事がありました。
昨年の春頃には高速道路値下げ案がありました。その後、二輪の料金値下げ案についての話が提起。
最近は携帯電話料金値下げやNHK受信料を下げるニュースを最近よく耳にします。
日本は携帯料金よりむしろ高速料金が日本は世界でも圧倒的に高額設定なのです。これを当たり前と思ってはいけない。
世界の高速料金
世界の高速料金を見ていきましょうか。
ちなみに日本は走行距離100km以内の場合1kmあたり24.6円。100km超から200kmの場合で18.45円。200km超の場合で17.22円。これに利用料150円が加算されて、更に消費税を加えられて料金算出。
短距離でも高いですが、距離を伸ばしても割引率が悪く、長距離を走ってもあまり安くならないのが特徴。
アメリカ
基本的に無料。
ただし一部有料区間もあり。料金は概ね1kmあたり3円から30円程度。有料道路によって値段設定に違いはあるものの、距離が短いと日本と同じくらいの料金だが、長距離では日本より5倍以上安い傾向。
ドイツ
無料。
ただし12トン以上の大型トラックは有料。車の大きさや排気ガスに応じて、67–130ユーロ(8,442円–1万6,380円)の年間通行料。
フランス
都市部周辺を中心に一部無料区間はあるが、全国単位で見るとほとんどが有料。
1kmあたり9円から13円ほど。
イタリア
有料です。
1kmあたり9円から12円ほど。
スイス
有料です。
40CHF(4,680円)で14ヶ月有効である「Vignette」と呼ばれる年間ステッカーを事前に購入し、車のウインドシールドに貼ってから高速道路を走ることができる。有効期間中は乗り放題なので、よく利用する人にはかなりお得。
スイスの「Vignette」は前年の12月1日から翌々年の1月31日まで有効という14ヶ月の有効期限ではあるが、これは購入時から14ヶ月というわけではないため、継続して購入する場合は実質12ヶ月での更新となる。
韓国
有料です。
ある程度距離が伸びると大体1kmあたり10円以下。
日本の半額程度。
中国
ほとんどが有料。
1kmあたり0.5人民元(8.15円)+最低料金5人民元(81.5円)。
オーストラリア
都市部以外は無料。
有料部分の料金は場所によって異なり、1kmあたりが5円から30円ほど。
世界と比べると
距離と料金を合わせると、日本は概ね有料である海外諸国と比べても2倍以上高い傾向。
スイスのようにVignetteを購入して走る国と比べると、日本の割高感は相当なもの。
というか高速が無料の国も結構多い。
無料化までは言わないが、スイスの料金くらいにはしてほしい。
料金方式についても距離計算でETCよりもVignetteにして最初に年間料金を支払い、ステッカーを貼ってあとは乗り放題という形式が個人的にはありがたいのだが。
ETCは使えば使うほど料金は跳ね上がってしまい、特に日本は長距離割引率が悪いために、ツーリングなどで何度も遠出して調子に乗ってしまうと、年間で10万円をゆうに超えてしまう可能性だってある。
その点「Vignette」ならばいくら乗っても料金は同じで使いすぎの心配はゼロ。これをスイスの年間4,000–5,000円くらいに設定してくれると最高なのだが。
そうでなくても、距離制の料金にするにしても、元が高いのだから1回の料金に上限値を設定してそれ以上走り続けても上限値より料金が加算されないようにしてほしい。
例えば1回の高速料金最高額を走行300km走行時点での5,000円を上限として料金はカウントをストップ。そこから高速を降りずに継続して400km500kmと走り続けても料金は5,000円のままとする。もちろん一度高速を降りれば、再び料金カウントが始まるようにする。
何れにせよ今の料金では高すぎますので何らかの値下げは必要だと思います。高速料金払ってその間のガソリン代もかかる(厳密にはタイヤやオイルなども消耗する)わけだから、結果的に列車で移動するのと費用が大差なくなってしまう始末。