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超反発系ランニングシューズは選手にとってフェアじゃない!

最近話題のナイキヴェイパー、その前はアディダスブーストが話題になりました。

これらのシューズは反発力が高く、多くの選手でパーソナルベストが出ています。よく言えば高性能シューズ、悪く言えば反則シューズ。

もちろん一般市民ランナーが履いたからと言って選手と同じような効果が得られるとは限りません。しかし選手の間ではこれらのシューズの記録ラッシュが止まらないのです。

国際陸上競技連盟(IAAF)には違反シューズではないかとすでにクレームも来ているそうで、調査にも入ることになった。

いよいよ規制入るのかな?まあ分かりませんが、ですがひょっとしたら規制来るかもしれません。もし規制が入ったとしても公認大会での登録選手に対してになると思いますので、一般ランナーが走る分は今のまま安心して使い続けられるはずです。

さて今回はこの超反発系シューズの話題。どれほど半端ないのか、あとどうしていくべきなのか書いていきます。

高反発系シューズの登場でマラソン記録ラッシュ

まずは2013年アディダスのブーストの登場、これでマラソン男子の世界記録はついに2時間03分を切る。これは革命的なシューズで話題になった。箱根駅伝ではアディダスの無償提供を受けている青山学院が連覇を続ける。

さらに2016年ナイキヴェイパーの登場(一般向けへの市販は2017年)で世界が変わった。厚底の中にカーボンプレートという板バネのようなものが内蔵されている。反発力はブーストの更に上。これを履いて自己新記録を出す選手が相次いだ。世界記録もついに2時間01分台へ。

そして2019年箱根駅伝ではアディダスブーストを使い続ける選手が多い青山学院の連覇がついに止まる。勝ったのはナイキヴェイパーを履いた選手が多い東海大。

もちろんヴェイパーを履いて青山より遅かった大学が大半であり、シューズのせいだけとは思っていないです。が、青山を破ったのはヴェイパーだったのです。

日本マラソン会でもナイキヴェイパーを履いた設楽選手が2時間06分11秒で16年ぶりに日本記録更新、その後すぐに大迫選手が2時間05分50秒で日本記録

ケネニサ・ベケレ選手も30歳後半になり最近は記録が落ちてきてそろそろ引退かと思っていたら、2019年9月にナイキ・ヴェイパーフライネクスト%を履いて自己記録を大幅更新。世界歴代2位の2時間01分41秒を37歳にして出してしまった。

同じ9月にハーフマラソンでも世界記録。カムウォロル選手が58分01秒の世界新を出しました。彼もナイキ・ヴェイパーフライネクスト% を履いていた。

さらにさらにキプチョゲ選手が非公認記録(しかし距離は正確)ながらフルマラソンで人類初のサブ2である1時間59分40秒で走りきった。シューズはヴェイパーフライネクスト%をさらに進化させた後継モデルのプロトタイプ。

さらに2019年10月には女子マラソンでナイキを履いたブリジッド・コスゲイ選手が2時間14分04秒の世界新。不滅の記録と思われていたラドクリフ選手の2時間15分25秒を大きく上回る。

ナイキ無双、やばい時代になりました。
で、ついに国際陸上競技連盟(IAAF)がナイキのシューズの調査をすることになりました。

Although it seems certain Kosgei’s time of 2 hours, 14 minutes and 4 seconds will be officially ratified, the IAAF will carefully examine this particular sneaker.

Source:Concerns over shoe technology grow after recent feats by Eliud Kipchoge and Brigid Kosgei (ESPN)

世界記録の変遷

日付記録選手高反発シューズ
1981年12月6日2時間08分18秒キャステラ
1984年10月21日2時間08分05秒ジョーンズ
1985年4月20日2時間07分11秒ロペス
1988年4月17日2時間06分50秒デンシモ
1998年9月20日2時間06分05秒ダ・コスタ
1999年10月24日2時間05分42秒ハヌーシ
2002年4月14日2時間05分38秒ハヌーシ
2003年9月28日2時間04分55秒テルガド
2007年9月30日2時間04分26秒ゲブレセラシェ
2008年9月28日2時間03分59秒ゲブレセラシェ
2011年9月25日2時間03分38秒マカウ
2013年9月29日2時間03分23秒キプサングアディダス・ブースト
2014年9月28日2時間02分57秒キメットアディダス・ブースト2
2018年9月16日2時間01分39秒キプチョゲナイキ・ヴェイパーフライ4%
2019年10月12日1時間59分40秒※1キプチョゲナイキ・ヴェイパーフライ
次期プロトタイプ ※2

※1 ペースメーカー入れ替えなど規定に沿っていないため非公認記録。
※2 ナイキ・ヴェイパーフライネクスト%の次期モデルのプロトタイプでつま先に2つの丸いポッドがついている。空気の入ったエアサスのような感じに見えます。だとすると同時に反発力もあるのかも。

ゲブレセラシェ選手とマカウ選手はたしかアディダスゼロjyapanのEVA素材を使った反発シューズ。ただ、ブーストよりはるかに反発は少ない。

金属球を落とす実験動画を見る限りでは許容範囲かなという印象。 金属球を落としたときのブーストの反発具合はEVAの2倍ほどあった。

マラソン世界歴代10傑と使用シューズ

世界歴代記録時間選手使用シューズ
1位2時間01分39秒キプチョゲナイキ・ヴェイパーフライ4%
2位2時間01分41秒ベケレナイキ・ヴェイパーフライネクスト%
3位2時間02分48秒レゲセナイキ・ヴェイパーフライネクスト%
4位2時間02分55秒ゲレメウナイキ・ヴェイパーフライネクスト%
5位2時間02分57秒キメットアディダス・ブースト2
6位2時間03分13秒ムタイアディダス・ブースト2
6位2時間03分13秒キプサングアディダス・ブースト2
8位2時間03分16秒ワシフンナイキ・ヴェイパーフライネクスト%
9位2時間03分34秒モーラナイキ・ヴェイパーフライ4%
10位2時間03分36秒レンマナイキ・ヴェイパーフライネクスト%

半端ないですね。もはや人間が進化ではなくシューズの進化でこうなったようにしか見えません。

ペースメーカーの登場で進化したとかいうのも当然ありますが、しかしアシックスやミズノを履いた選手はあまり変わっていないということ。記録を出すのはアディダスとナイキを履いた選手中心。

こんなのフェアじゃないです

陸上競技のルールです。これは国際陸上競技連盟(IAAF)ルールに準拠しています。

競技の時靴を履く目的は、足の保護安定とグランドをしっかり踏みつけるためである。しかしながら、そのような靴は、使用者に不公平となる助力や利益を与えるようなものであってはならない。 使用される靴はどのようなものであっても、陸上競技の普遍的精神に合致し合理的かつ無理なく入手できるものでなくてはな らない。

出典:陸上競技ルールブック2019 競技会一般規則(日本陸上競技連盟)

カーボンプレートで反発力とか、超軽量の板バネであるロイター板がシューズに内蔵されているのと同じです。

プレートが入ってないシューズの選手も走っているのに特定のシューズを履いた選手だけが有利になるというのはフェアではない。もうスポーツではないです。

マラソンの世界記録ラッシュは人間の身体能力の進化ではなく、シューズの力です。このシューズじゃなければこれらの記録は出ません。出るのならアシックスソーティーで走って2時間01分台を出して証明してほしい。

男性の方が顕著に記録が伸びているのは、男性の方が反発を生かした走りだということも原因です。反発を活かしきれない選手ほど恩恵は少ないです。

つまり腰から弾くような走りをしている人ほど恩恵がある。逆に競歩のようにヒタヒタと走るランナーには恩恵があまりない。

フォアフット向きというのではなく反発を使った走りをしている人に恩恵が多いということです。

フォアフットでも腰から弾く動作ができず、足で反発力を吸収してしまい、そのため腰に反発を伝えられず足だけが虚しく踊ってしまっている人もいます、こういうタイプは恩恵が少ないです。

ヒールストライクでも腰から弾けるように反発を使えてる人はいますし、こういうタイプは恩恵があります。つまり高反発シューズにフォアもヒールも関係ない。これらのシューズは特に路面の固いロードレースで有利になる。

路面が固いほど反発を活かせる。

弾くような動きのケニアやエチオピアの男子の選手は特に有利、恩恵が得にくいのはバネがなくヒタヒタ走る日本の女子選手。

ただ全く恩恵がないのかというとそうでもなく厚底によって自然と足が前に出る作りとなっていますのでヒタヒタ系でも記録はかなり上がります。

フォームによって受ける恩恵に差はあるが、この高反発系シューズを履くことで自分が持っている身体能力を遥かに超えた記録で走れることは、もはや陸上競技ではないしスポーツにおいてのフェアな条件から外れています。

陸上競技のマラソンは本来人間の能力を競う競技。

これがシューズの助力によって記録更新ラッシュ。シューズの性能で順位が変わる時代。F1で例えると圧倒的な神性能のリアクティブサスで連勝してた時代のウィリアムズと変わりません。

仮に規制した場合、どうなるか

現在の世界ランキングの問題と提案

世界記録などで明確に動画などで証拠が残っている記録を除き、他のランキングではどの記録が高反発系シューズを使っていたかと言うのはもはやわからない。ランキングすべてを一度リセットすると、普通のシューズの記録も消えてしまう。

私の提案

マラソンの42.195kmを廃止にする。

そもそも42.195kmはマラソン起源と関係ないのです。古代マラトンの戦いで兵士が走った距離が基準ではないので拘る必要はない。競技としては元々は概ね40kmというのがマラソンだった。

これからマラソンを40.0kmのレースと定義し、と思ったが40kmにすると42.195kmの40km通過タイムと比べられ記録で負ければ下位互換にされかねない。だからフルマラソンを45.0kmにする。

公認大会では陸連登録選手は高反発系のシューズ(細かな規定を設ける)を禁止にする。

陸連登録者にはスタート前に目視でシューズのチェックをし、ゴール後に入賞者の履いていたシューズを回収して違反していないか機械を使って反発力の測定。 違反していたら記録無効や出場停止などペナルティを課す。

というアイディア。

選手のシューズが違反していないか検査しないといけない

マラソン大会は出場選手が多い。全員を検査していると膨大な時間と手間がかかる。公認大会のみで検査をするか。しかし公認大会でも市民ランナーも出ることができたりして大勢が走る。ならば陸連登録者のみを全員検査するのはどうだろうか。

もちろん記録を出しても公認されない未登録ランナーがこれらの高反発系シューズを使ってもそれは問題ないことだと思います。

公平な条件であるためにルールがある

スポーツは公平な条件でないといけません。そのためにルールがあります。

アシックスやミズノを履いた選手が著しく不利になるならばそれは公平な条件ではありません。陸上競技は同じ条件で身体能力を競う。決して道具の性能で順位が決まってはいけないのです。

現在陸上競技のルールにシューズに関して細かい規定はありません。高反発系シューズはどんどんエスカレートしています。早急に素材や反発係数など定めるべきです。

もちろん趣味で走る人は自由に履いて走っていいと思います。陸上競技ルールという枠の中で選手に対して明らかに優位性のあるシューズは規制するべきだというのが私の意見です。

選手に対しては公式のレースで規制すべき。

未登録市民ランナーはそのままでいいと思う。

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