コーヒーにはカフェインが含まれる。
カフェインの摂り過ぎはよくない。
よく言われることですね。
コーヒーの飲みすぎはカフェインの過剰摂取を招くことがあります。またカフェインは紅茶や緑茶類にも多く含まれます。
ではカフェイン過剰摂取を目安として、コーヒーならどれくらいまで飲んでも大丈夫なのでしょうか?
カフェインの過剰摂取
カフェインを摂りすぎるとよくないと言われますが、実際どうなるのでしょうか?
カフェインを過剰に摂取した場合には、中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気等の健康被害をもたらすことがあります。
出典:食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~ 厚生労働省
カフェイン中毒の事故はたまにニュースにもなります。死亡事故も過去にありました。
私の場合、500mlのペットボトルに入ったカフェオレを飲むことがありますが、これ1本に含まれるカフェインが200mg。これを昼間に飲んで数時間後コーヒーを飲むとなんとなく気持ち悪いです。
私は500mlのカフェオレを1本飲むと、その日はもうコーヒーを飲みたいという気になれない。つまり体の感覚はうまく出来ているというか、これはある意味過剰摂取のセンサーになっているのかもしれません。
カフェイン許容量
機関 | 許容量 |
---|---|
厚生労働省 | 個人差が大きいので基準値は設定されていない。 |
世界保健機関(WHO) | 基準値はない。 |
アメリカ食品医薬品局(FDA) | 成人で1日400mg以下。 |
英国食品基準庁(FSA) | 成人で1日400mg以下。 (一度の摂取で200mg以下) 妊娠中および授乳中の女性は1日200mg以下。 (授乳中の女性は一度の摂取で200mg以下) 子供および青年は1日及び一度の摂取で体重あたり3mg/kg以下。 |
カナダ保健省 (HC) | 成人で1日400mg以下。 妊娠中および授乳中の女性は1日300mg以下。 4–6歳 1日45mg以下。 7–9歳 1日62.5mg以下。 10–12歳 1日85mg以下。 13歳以上 体重あたり1日2.5mg/kg以下。 |
厚労省では個人差が大きいということで日本では数値がないということですが、数値が設定されているところでは、成人で400mgとなっています。これが目安になりそうです。
リンク
食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~ 厚生労働省
Spilling the Beans: How Much Caffeine is Too Much? ー Food and Drug Administration (FDA)
Food additives Caffeine in ‘energy drinks’ and other foods ー Food Standards Agency (FSA)
Health Canada is advising Canadians about safe levels of caffeine consumption ー Health Canada (HC)
コーヒーに含まれるカフェインの量
コーヒー浸出液150ml
文部科学省の日本食品標準成分表2015年版(七訂)によれば、コーヒー浸出液(浸出法:コーヒー粉末10 g、熱湯150 mL)は100mlあたりのカフェインが60mg。
つまりコーヒー150mlカップ1杯でカフェインが90mg。
市販の缶、ペットボトル品
市販の缶コーヒーやペットボトルコーヒーの製品に含まれるカフェインはどうでしょうか?
サントリーのコーヒー飲料の商品情報を参考にしてみます。
缶コーヒー
ボス レインボーマウンテンブレンド185gがカフェイン111mg(100gあたり60mg)
ペットボトル
ボス とろけるカフェオレ500mlがカフェイン200mg(100mlあたり40mg)
まとめ
1日のコーヒーは成人がおおよそ目安として、667ml前後。
(※100mlあたり60mgのカフェインで計算。)
自宅でコーヒーを入れる場合は150mlカップだと1日4杯程度。
市販の185g程度の小さい缶コーヒーだと1日3–4缶くらい。
カフェインが少なめのカフェオレ・カフェラテ系だと1日5缶くらい。市販の500mlのカフェオレで1日2本。
もちろん成人がカフェイン1日400mg以下というのは目安であり、カフェインに対しては個人差があります。それより多くても全然平気な人、また、少ない量でも影響が出る人もいるかも知れません。
400mgに達していなくても、コーヒーを飲みはじめて途中で気分が悪くなったなど異常に気がついたら摂取をやめたほうがいいと思います。
カフェインはコーヒーだけでなく緑茶などの飲料にも結構含まれるので、全体の量を気にしながら飲み過ぎは注意したほうがいいでしょう。
ちなみに麦茶はカフェインゼロです。